5/6の夜は、本来はバレンボイムらによる室内楽コンサートの予定でしたが、1週間前にバレンボイムさんの体調不良で公演キャンセル・払い出しの連絡がきまして、急遽、ウィーン国立歌劇場のマーラー「愛の死より」に行くことにしました。最近のバレンボイムさんの体調はかなり良くないそうで、今回のウィーンで見納めかもしれないと思っていたのですが、メータさんみたいに復活して欲しいですね。


さて、このマーラーの「愛の死より」は全く予備知識無しで鑑賞しましたが、日本語の字幕があったので、ストーリーは理解できると思ってましたが、その内容も支離滅裂で、あまり理解できませんでした。弟を殺して、その遺体から笛を作って、それを奏でると、兄と王女の結婚式が始まり、王宮が崩壊すると言う、ちょっと理解不能で、演出面でも食事前に見たくないものが出てきました。この公演、人の入りが悪いですが、さすがのウィーンの観光客も敬遠したのでしょうか。クラオタでも、何のことか良くわからない作品でした。

演出を見るよりは、ヴィオッティ指揮による国立歌劇場管弦楽団の演奏が秀逸で、コンマスはまたまたシュトイデさん、隣もコンマスのサーディさんで、ホルン首席やフルート首席ら、昼間の定期演奏会並みの豪華オケメンバーでした。この3日間でマノン、ウィーンフィル2回、このマーラーと合計4回のオペラとコンサート行きましたが、コンマスは全てシュトイデさんで、この方、人柄も良いし、忠実なサラリーマンのように見えてきました。ホーネックさんらは他のコンマスは何をされているのでしょうか。このマーラーの音楽は聴いたことない旋律ばかりですが、ヴィオッティとオケの演奏は引き締まっていました。ヴィオッティは来シーズンのウィーン・フィル定期演奏会を指揮することになってますから、注目の若手指揮者です。マケラよりは、スコア研究をきちんとした指揮であることは見てて分かりました。


この公演のトレイラーがこちらで、少し内容はご覧になれます。




(評価)★★ マーラーの音楽は良かったですが、物語のストーリーや演出は理解不能でした

*勝手ながら5段階評価でレビューしております

★★★★★: 一生の記憶に残るレベルの超名演 

★★★★:大満足、年間ベスト10ノミネート対象

★★★: 満足、行って良かった公演

★★: 不満足、行かなければ良かった公演 

★: 話にならない休憩中に帰りたくなる公演 

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指/L.ヴィオッティ、演出/C.ビエイト、出/T.A.バウムガルトナー、他


Musikalische LeitungLorenzo Viotti
InszenierungCalixto Bieito
BühneRebecca Ringst
KostümeIngo Krügler
LichtMichael Bauer
BühnenbildassistenzAnnett Hunger