先程、1992年から30年間、ベルリン州立歌劇場の音楽監督を務めていたダニエル・バレンボイムさんが辞任と言うニュースが入ってきた。昨年のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは元気にしていたが、その後、神経系の重い病気で公演がキャンセルした。昨年のザルツブルグ音楽祭ではウェスト・イースタン・ディヴァン菅を指揮したが、痩せ変わった姿であった。昨年の80周年の誕生日イヤーを記念した豪華歌手が出演する特別なリングや自身の誕生日を記念したコンサートがキャンセルされた。しかし、22年末の第9を指揮することを12月上旬に発表し、この公演は無事終了したものの、シュターツカペレのオケメンバーからは、「かなりスピードが遅かった」、「オケのメンバーに助けられたのでは」などと言う声もあった。急遽、決まったコンサートなので、このコンサートの映像は無さそうであるが、昨年末の第9はバレンボイムさんが登壇してオケがはけるまで95分間かかったそうである。今回の発表は音楽家としての引退するわけではないので、今週末のベルリン・フィルの定期演奏会は出るし、これからはシュターツカペレの終身首席指揮者なので特別なコンサート指揮したり、ピアニストとして公演する可能性はあるが、ベルリンのバレンボイムさん退任の影響は大きい。近年ではベルリン州立歌劇場の公演ラインナップがとても魅力的で、1000名程度しかない小さな劇場にも関わらず、METやスカラ座を超えるような豪華なキャスティングができたのは、バレンボイムさんの絶大な権力と人脈が無ければ、実現しなかったでしょう。今後の後任は誰になるか不明で、ティーレマンさん説とそうでは無い説に分かれている。今のオケのメンバーはティーレマンさんとは良好な関係であるが、どうなるかは不透明です。