私も2003年〜2007年と挑戦した

ベルヴェデーレ国際オペラコンクールの

日本予選が先日あり、会場設営や

審査員のお世話係(笑)というか

雑用でベヒシュタインのカフェサロンに

行ってきました。


2008年までは岩手県盛岡市の

盛岡市民文化ホールの大ホールで

1次予選から2次予選、受賞者コンサート

と盛大に行われていた日本予選も

スポンサーに全撤退で、それ以降は、

オーストリア大使館、ヤマハや

音楽会社の持つサロンで細々と

1回の予選で終わっています。

かつては、公式伴奏者兼審査員に
イタリアは、ミラノ・スカラ座の音楽監督の
ジェームス・ボーン氏が来日し、
私も彼のピアノで歌いました。
日本予選でも50人ほど参加者が
いましたが、今年は4人。
近年は、10人を切る予選となっている
様です。

スポンサーがいた頃は、
大々的に告知をしていましたし、
このコンクールの審査員は、
海外の審査員や海外に精通している
日本人が審査員なので、日本の音大の
先生や、芸術大学の先生方も関心が
薄いですが、ベルヴェデーレ 、チャイコフスキー、
ノイエ・シュティンメなどの
オペラの国際コンクールは、欧米では、
物凄く高い評価の国際コンクールで、
ベルヴェデーレでも世界約60箇所で
予選があり、世界本選に160 人〜
180人エントリーし、
本選→セミファイナル→ファイナル
という流れで、本選の時点で、100人以上
落選する厳しい大会なのです。
今回の参加者は、韓国から1人、
日本から3人の合計4人の参加者でした。
締切日までに提出していれば、
世界のどこの予選もエントリーできるので、
例えば、韓国予選、日本予選にエントリー
して、韓国で激戦で予選落ちても
日本予選で選ばれたら本選に行けるので、
そういう情報をかつて挑戦した
中国人、台湾人、韓国人は、
国レベルで這い上がろうとするので、
情報共有の量が同じ国籍同士半端
ないのです。

まず、今回4人とも持ち声の
素晴らしさはインターナショナル級で
素晴らしかったです♪
何よりこの国際コンクールがある
事にアンテナを張り参加しているの
ですから素晴らしく思います。

この日本の逸材を
世界に輩出していく意識が
日本の音大や芸術大学の先生は、
低いように思います。海外の小、中、大劇場の
どこの劇場にも日本人バレリーナが
1人は所属しているのは、指導者が
世界に通じる人材を育ててきた
証だと思います。勿論、日本国内で
活躍している素晴らしい人材も
たくさんいます。指摘しているのは、
活動場所というより、意識の問題の
事を言いたいのです。
今や音楽大学、芸術大学に進学して
クラシックより、ミュージカル、
ポップス、ジャズに進む人達が増えた
時代に、やはりクラシックやオペラに
夢のある導きをクラシックの音楽家や
指導者は、すべきではないかと思います。

今回の挑戦者の声を聴いても
全員素晴らしい原石な訳で、
その原石を磨いたり、世界に目を
向けさす事ができない指導者は、
日本の逸材を放置しているのと
同じ様に思います。
見るとは思えませんが、ここに貼って
おくので、是非、多くの日本人に
挑戦してほしく思います。
自分がこの国際オペラコンクールから
夢見た青春時代の日本予選の
手伝いをしているのに時の
流れを感じますが、あの時と変わらず
まだまだ夢見ているので、
若い人達のエネルギーと情熱に
負けず私も挑戦していこうと
思います♪