〈あらすじ〉
香奈ちゃんまさかの蓬莱人









修「常識コラップス!!!

修一がスペルカードを宣言する。が、琴音は一歩も引かず、逆にさらに勢いを増して修一に向かって走っていく

琴「もらった……!」

琴音の弦が修一に向かって振りかざされる……

スッ

琴「っ……?」

琴音は不思議に思った。修一は確かに今さっきまでここにいた。あの距離なら、弦は必ず当たっていた……いや、当たらなければおかしかった

そんなことを考えていると、修一が周りの景色と共に離れていく。修一の足は全く動いていない

琴「……?!(違う、修一や景色が下がっていくんじゃない!!!なんだこれは?!景色がなぜか縮小されて、一点に集まっていく……!)」

全ての景色が一点になったころ、琴音の身に異変が起こる

琴「ゔっ…!」

な、なんなんだこれは……息ができない……!

琴「ッ……!」

……そうかわかった、ここはおそらく異空間……なるほど、だから景色があんなフェードアウトしていったのね……そして息ができないのも……









一方その頃、香奈達は

紗「あ、あれは……?!」

紗恵が地霊殿の方を見ていると、そこを中心に黒い何かが広がっているのが見えた

夜「お、おい、アレはやばくねぇか!?逃げよう!」

その声を聞いた香奈達がそれに頷き、間欠泉を上っていく

が、さとりとおくうが動かない

香「何してるんですか!ほら、早く!」

さ「それが、ここ地底は地上と一つ約束事がありまして……ここにいる妖怪が外に出ることは許されないんです」

さとりがそう呟くと、香奈があたふたしだす。黒い何かは、今もこちらに向かってくる

香「あ、あぁぁぁ……」

夜「あー、これどっちみち普通に逃げても飲み込まれそうだな……スピードが速い」

さっきまでかなり遠くの方にあった黒い何かは、数十秒で香奈達を飲み込む勢いで迫っていた

その声を聞いた香奈はさらに動揺する

香「ああああ……あ!」

なにか思いついたのか、香奈がスペルカードを一枚取り出す

香「みんな、私に掴まってください!!!」

そういうと、香奈はさとりの手を掴む

さ「な、何を?」

香「いいから!おくうの手を掴んでください!」

さとりは、この後どうなるのかわからないが、言われた通りおくうの手を掴む

香「みんな掴まりましたね?」

香奈は、全員が掴まっていること確認すると、スペルカードを宣言する

香「逃亡『全速離脱』!!!









〈あとがき〉
最近変にペース上がった気がします。個人的にはかなり嬉しいです
さて、今回は修一くんの本気のスペルカードの発動、香奈達が飲み込まれる直前までのお話でした。次回香奈達、どうなるのでしょうか!
では、この辺で

次回もお楽しみに