〈あらすじ〉
香奈が酒が好きな理由は、美味しいから。









修「さて……帰るか」

霊「そうね、帰りましょ」

そう言って、全員が立ち上がる

ガサッ

さ「……?」

っ……今何か、庭で……

?「ここが……異変の……!!!」

指を開き、震わせ、下を向いたまま起き上がる影……その正体は、

夜「ッ、琴音ちゃん⁈」

琴音だった。彼女は修一達の方を見ると、突然笑顔になった

修「え、誰━━━

ダァン

一瞬の出来事で何が起こったかわからなかった。わかったのは、何かが高速で撃たれたということ

香「うぁッ……!」

後ろを振り返ると、そこには太ももを撃ち抜かれた香奈の姿があった

修「か……香奈!!!」

さ「香奈さん!!」

香「だっ…大丈夫です!致命傷ではないですから……うッ…!」

香奈はその場で崩れ落ち、足を抱える

修「香奈!今止血する!」

修一は、自分のカッターシャツを引き裂き、香奈の太ももに巻きつけて止血をする

琴「アハッ……!!これは正当防衛……殺しても……いいよね?!殺すよ!?殺してあげるからァ……!!!」

霊「な……なにこの子……?!」

空「く、狂ってる……」

琴音は、その場で気味の悪い大笑いをし、ポケットからスペルカードを取り出す。あまりに突然すぎたその出来事は、その場にいた人を硬直させるには十分すぎた

琴「弦符『斬』!!!」

すると琴音の手元に、魔法か何かでピンと張られたピアノ線のような糸が現れた

琴「みんな……今から私がバラバラにして、違う人のパーツと組み合わせて、遊んであげるからねェ……!!!」

夜「こ……こいつ……人じゃねぇよ……!」

琴「ッ!!!」

油断した夜籟の首元に、琴音のピアノ線が当てられる

夜「ッ?!」

紗「夜籟!!!」

琴「お兄ちゃん……バイバイ」

ザシュッ……

ゴトッ









紗「よ……夜籟……!!!」

香「夜籟さん?!」

霊「よ、夜籟?!」

琴「アッハ……綺麗に取れたね、頭……それにしては、綺麗な血飛沫が見れないわね……こいつ、血圧どれだけ低いのよ」

紗「嘘……夜籟、嘘よ、ほら、返事してよ……こんな……こんな……」

落ちた首に語りかける紗恵を見て、琴音が笑う

琴「フフ……面白い遊びね……みんな殺した後、私もやろっかなぁ……」

紗「……よ、夜籟?!」

突然、絶望的な顔になっていた紗恵の顔が元に戻る

琴「……?」

夜「うっ……あれ、死んで……ない?」

紗「……あんた、首……だけなのに……」

首だけの夜籟が目を覚まし、紗恵に語りかける。痛みもないようだ

修「まぁ、死ぬのが常識だよな……」

紗恵の背後から、夜籟の頭に手をかざした修一が現れた

紗「修一……!」

修「ごめん、夜籟の頭貸して」

そういうと修一は、紗恵から夜籟の首を預かり、胴体にくっつける。すると、接合部分がみるみるうちに綺麗にくっついていった

修「よし、治った」

夜「……さすが、常識を操る能力……ってか。助かったよ。いや本当に」

髪の色が真っ赤の修一に、夜籟がそう答える

修「みんな、今からちょっとばかり大暴れするから、俺の能力圏外に逃げて」

霊「わ、わかったわ!」

そう言うと修一は、スペルカードを取り出す

香「修一さん、あとはお願いします……!!」

修「あぁ、任せろ」

琴「へぇ……自分以外のみんなを逃がして勇者気取り……?笑える」

修「そんな理由じゃねえよ。逃がさないとあいつらも大変なことになるからな」

琴「……やってみろよ」









〈あとがき〉
琴音の設定書いてたらなんか病みそうになりました(ぇ
えー、久しぶりの連休で、更新するなら今しかない!ということで私、頑張りました!
内容こそ、時間がないのもあって少し悪いものになっているかもしれませんが……
しばらく書いていないだけでこんなにも腕が落ちるものなんですね……いやぁ恐ろしい恐ろしい。
では、この辺で

次回も、お楽しみに