〈あらすじ〉
さとりは、怨霊に心当たりがあるみたい
その頃夜籟達は…
夜「…よし、そういうことだったんだな」
夜籟は、家にいる間ずっと自分の部屋で、自分の能力の研究をしていた。そしてわかったことがいくつかある
まず、少し先の未来を見ることができるが、その未来を変えることは可能だということだ。
例えば、コップが割れるという未来を予知した場合、落ちそうなコップを見つけて、割れないように保護したり、落ちた時にキャッチしたりすると、現実には割れなくて済むようになる
もう一つは、夜籟そのものに危機が迫った時、その未来を自動で見せてくれるということだ。夜籟がスキマによって幻想入りする際予知できたのは、このせいだと思う
そして最後、能力には使える回数や時間は定まっていないらしい。ただ、一回使うと、30分使えなくなるというハンデがある。短期的に連続で使うと、それはそれで使えるんだが、これは恐らく例外だろう。
わかったのはこれぐらいだが、大きな収穫にはなった
紗「あ、夜籟まさか、今までずっとそれしてたの?」
夜籟の部屋に突然入ってきた紗恵は、そんな夜籟を見てため息をついた
夜「え?ああ、そうだけど」
紗「ふーん…ま、お茶淹れたからさ、少し休んだらどう?」
夜「おーありがたい!」
紗「お茶の淹れ方は、今後いろんな人に聞いて行くつもりだから。これからも上手くなってやるわよ!」
夜「お!それは楽しみだな!」
そう言いながら、紗恵は2つの湯呑みにお茶を注いでいく
夜・紗「頂きます」
ズズズ…
紗「ん、普通に美味しいわ」
夜「そうだな、普通に美味しい」
特にこれといって特徴的な味とか、特化したところは特になく、普通に美味しい
夜「んー…そういえばさ」
紗「何?」
夜「修一はどうしてんだろうな」
紗「ん、そういえばそうね…行ってみる?」
夜「行ってみるか」
~少年・少女移動中~
夜「里の人の話によると、この辺なんだが…」
紗「ねえ、あれでしょ」
夜「…そうだな」
2人は、その家からかなり離れた位置からでも、修一達の家を見つけることができた。なぜか。それは…景色に全く溶け込んでいないから…
~♪
夜「ん…ピアノ…?」
紗「上手いわね…」
~♪
夜「あの家からか…」
紗「ちょっと寄ってみる?」
夜「…行ってみるか」
~少年・少女移動中~
コンコン
夜「すいませーん」
?「はいはーい、ただいまー」
家の中から、ドタドタと騒がしい音を立てながら、その足音はこちらに向かってくる
?「どーも、こんにちわ」
紗「あ、どうも。蜜坂 紗恵といいます」
夜「芳賀松 夜籟といいます」
琴「?…あ!私の名前は、譜奏 琴音(ふそう ことね)といーます」
紗「琴音ちゃんか~…さっきピアノ弾いてたのって、琴音ちゃん?」
琴「あ、聴こえてました?いやー恥ずかしーなー」
夜「恥ずかしがる事じゃないよ。すごい上手かったよ。遠くからでも分かったし」
紗「ちなみに、何の曲を弾いてたの?」
琴「えーと、『幻想即興曲』です。楽譜屋さんに売ってたから…つい、買っちゃったんです」
え…楽譜屋さんあるの?…まあそれは置いといて…
紗「よかったら、もっと聴かせてくれないかしら?突然で申し訳ないけど…」
琴「構いませんよ?どーぞ、入ってくださーい」
一方、地霊殿では…
さ「ここから、更に下に向かえるんですよ」
修「まだ行けるの?」
さ「行く気満々ですね」
修「…もちろん」
読まれた…まあしゃあないか
香「私も行きますよ~」
修「で、さとりは…どうするんだ?」
さ「私はあんな熱いところに行きたいとは思いません…」
熱いって…漢字間違えてないか?まあいいや
さ「さすがは元灼熱地獄…」
それを聞いた修一は、自分の頭を叩いて、さとりに尋ねる
修「えと…今なんて?」
さ「え?さすがは元灼熱地獄」
修「しゃ…灼熱地獄!?」
…地底が外と比べて変に暑いのはこのせいか
修「まあなんとかなるかな…」
香「えー行くんですか…」
修「そりゃな…だけど行かないよりかはマシだろ?」
香「そうですけど…わかりました。行きます!」
少し弱気だった香奈が強気になる
修「よし、なら行くぞ。さとり、行ってきます」
さ「いってらっしゃい」
そう言うと修一は穴の中に入っていく。それに続いて、香奈も入っていく
さ「…そういえば修一…途中からタメ口だったわね…まぁ気にする程のことじゃないかしら…」
数分後
修「サウナかここは…熱すぎる…」
蒸し熱い…死ぬ…
これじゃあ確かに、「暑い」じゃなくて、「熱い」になるな…
修「これ元灼熱地獄じゃないだろ、まだまだ現役だろ…」
香「修一さん…なんとかしてくれません?」
修「そうだな…とりあえず風の魔法で涼んでみるか…」
適当に風の魔法を使う
香「あ…熱い…」
だめだ、熱風を送るだけで何の効果もない
修「効果ないな…なら氷は…無理か」
香「なんでですか…!?」
修「水分が無い」
俺の使う水とか氷の魔法は、空気中の水素をかき集めて使うから、空気中に水素がなければ意味がない…まあ、少しでもあれば、そこからはなんとかできるんだけど…
香「水分とか…少しはあるんじゃないですか?それを氷にして…」
修「そりゃ少しはあるだろうけど…量はしれてるし、絶対すぐ溶けるし…」
香「なるほど…わかりました…」
修「よろしい。ま、とりあえず風の魔法で涼むぞ…」
香「はい…うー、あぢぃ~…」
〈あとがき〉
はい、オリキャラは紗恵で最後にしようと思っていましたが、無理でした(ぉ
はい、新キャラでーす!このキャラの説明は作中でやりたかったんですが…面倒なので今説明しておきますね~
~キャラ紹介~
名前
譜奏 琴音(ふそう ことね)
能力
あらゆる曲を演奏する程度の能力
能力について
譜面が存在している曲なら、それを見ながら「ピアノ」で演奏することができる。
譜面が存在し、それがピアノ用の譜面。これらの条件クリアしていなかったら、演奏はできない。逆に言えば、この条件さえクリアしていたら、どんなに難しい曲でも弾くことができる
この能力は、戦いに全くと言っていいほど役に立たない。
外見
ロングの淡い青の髪。服は白の着物(ほんの少しメルラン似)
胸?それなら捨ててきた
性格
音楽大好き。音楽が好きな人なら、楽器が演奏できなくても、歌が下手でも、譜面が読めなくても、仲良くできる。ただ、音楽を侮辱されるとキレる。
強さ
不明
はい、戯れで作ったキャラです。「暇だし作ってみるか!」と思って作りました。名前は結構気に入っています。琴音っていいよね!被ってたら泣きます!
いつか修一とかの絵を描きたいんですけどねぇ…私絵が下手でして。とりあえず描いては見てるんですけどね…見るも無残な姿になるだけで…
さて今回は、地底を更に下るまでのお話でした。次回はとうとう、彼女らが現れる!?
さて、次回もお楽しみに~!
※2014/12/12
琴音のプロフィールを改修