〈あらすじ〉
マイホームと雅の家を作ったことを思い出していた!そして今度は仕事をするまd(ry
修「仕事…っていってもなぁ~、無いのが現実っていうか…」
コンビニとかないし。スーパーとかもないし。こういうところ不便だよな…
香「んー、自営業とかはどうですか?」
修「自営業?個人タクシーとか?」
香「…タクシーなんてありませんよ。そうですね例えば…何でも屋…とか」
何でも屋…万屋か
修「でもめんどくさいぞ~、客が来る事なんて滅多にないだろうし、なにせ給料が不安定…」
香「そうですかー、いや、修一さんにお似合いかと思ったんですがねぇ。危険な仕事とか特に」
修「そりゃ、俺死なないから、確かにお似合いかな…ってそうじゃなくて…あー…マジで仕事ないな…バイトでもいいんだからさー…」
タウ○ワークさん頼むよ…バイトでもいいから仕事…ん?
修「バイト…そもそもバイトなんてあるのか…?」
香「まず…そこから…ですね…」
修「…もしかしたら、自営業が一番無難かもしれない…」
香「…めんどくさいですよ~?」
修「それ俺さっき言った」
自営業…か…
修「結局万屋だ…マジで死ぬかも(体力的にも精神的にも経済的にも」
香「いいじゃないですか~、子供のお世話とか、結構得意ですよ?」
修「結構得意というかめちゃくちゃ上手い」
とりあえず家の前に『万屋、はじめました。』という看板を立てた。冷やし中華風なのは気のせいだ。料金はその人の家計的な様子を見て決める。お金持ちからは金を取り、貧しい人からは極力取らない。そんな寸法でいこうと思う。稼ぎがなかったとしても、食べるものは自分で作れるし、問題なしだ。それなら金取らなくていいじゃん。なんて思われるけど、タダ働きは流石に嫌
香「お客さんなんて来るんですかねぇ」
修「…さあ」
香「来たとしたら子守のお願いがいいな~!」
修「あまりにも子守ばっかりだったら、それはそれで困るけどな…」
香「それ言っちゃダメ!」
修「や、やっぱ…来ねぇ」
看板を立ててからすでに3時間。全く人が来ない
香「修一さん、失敗ですよこの仕事…」
修「いや、これからだ…多分…」
修一と香奈がやる気を無くした、その時だった
コンコン
修「客!?!!?」
修一は居間から飛び出し、玄関の扉を勢いよく開ける…
雅「万屋はじめたのか」
修「お前かよォッッ!!!」
雅「…?…何が…え?」
雅「最近…俺の扱いが酷いんじゃないか?」
修「いや…それはその…」
雅「翔斬の攻略法を見つけたのも俺だぞ」
翔斬がなんなのかわからない方はこちらの『二期・第18話《東方SS》翔斬』をご覧くださいませ…
修「まぁ…そうだけど…」
雅「まあいい。そのうち俺の存在の大きさに気づくだろう」
気づいたら、いいんだけどな…
雅「そんな事よりだ。万屋を始めたのなら、早速依頼を聞いて欲しい」
修「依頼…し、仕事!?」
雅「今回頼みたいのはだな…これだ」
バン、と、机の上に幻想郷の地図を広げる
雅「ここを調べてもらいたい」
そういって雅が指差したのは…どこだここ…妖怪の山か?わかんないな…
修「…なんかあんの?」
雅「ここは、妖怪の山の麓にある地獄谷。そこに間欠泉が出現した。その間欠泉からは、何やら変な物が一緒に噴き出していてな」
修「変な物…?」
雅「怨霊だ」
修「怨霊…え?」
雅「その谷の中に俺は入りたくないんで、代わりに見てきてほしい」
修「…は、はぁ…じゃあ、その間欠泉に入ってこいと?」
雅「あぁ。その間欠泉のくだった所を調べてきてほしい」
香「…それが雅の…お願い?」
雅「あぁ」
…なんか、違う気がするが…
香「わかりました引き受けます」
修「え」
あまりにも簡単に依頼を承認した香奈に驚きを隠せない修一
修「おいおいおい、」
香「えーと、依頼に必要な料金ですが…」
修(聞いてねぇ)
香奈が料金を言う前に、雅はお金をそこに置いて、椅子から立ち上がる
雅「ほら。んじゃ、任せたぞ」
そう言うと雅は家から立ち去って行った
修「あ、おい!…行っちゃった…」
香「まあまあ、さあ!初仕事ですよー!」
修「熱いな…」
とりあえず、地図に描いてあったところまで来て見たが、蒸し熱い…さすが間欠泉…
香「うぅ…お化けとか出ませんかね…」
修「もう出てるよ。怨霊が…」
香「ひぃ…」
修「んと…ここを…下って行くんだよな?」
トンネル程の大きさの穴だから、入って移動する分には問題ない。ただ、暗いのと、熱い
修「でもやっぱり熱いな…まぁ穴が大きいのが救いか…普通に入れる…な」
香「そうですね~…」
シュゥゥン…ズドンッ
香「ひぇあッッ!!?」
ガシッ
修「うおあッッ!!香奈!!やめ…」
誰かが弾を放ったのか、その弾が香奈の足元の地面に被弾し、それにびっくりした香奈が、間欠泉の淵にいた修一の腕にしがみつく。バランスを失った修一は…
修「あ…く…!!!」
ご覧の有様。弾を撃った人物を見る余裕もない。一歩間違えれば奈落の底へ一直線…
ズドンッ
香「ひいッ!」
ギュッ
修「ちょちょ!!か……ぬぁ……」
あ…もうダメだ…落ちる…あぁマジで落ちる…
ボロッ
修「!?」
修一の足元が崩れる
修「うわァァァァッッ!!!」
香「きゃあァァァァッ!!!」
修一と香奈は、そのまま間欠泉の底へと落ちて行った…
〈あとがき〉
まだまだ日本は冷え込みます…
みなさん風邪など引かないように、健康管理はしっかりと行ってくださいね?
さて今回は、修一が仕事を始め、その初めの仕事を始めるまでの話でした。
で…間欠泉といいますと…はい、御察しの通り、原作でいう、地霊殿です。しかし困ったことに、私、地底辺りの地理が全然わからないんです(やっちまった
多分、いや、絶対原作の造りとは違ってくるので、ご了承ください。必要最低限近づけるつもりですが…
じ…次回もお楽しみに…