〈あらすじ〉
紗恵と夜籟が似ていた。そしてスペルカードを試した
互い最後のスペルカードを宣言する
夜籟のスペルカードは、緑色の刃を縦横…網目のように放つ弾幕だ
夜「…え?」
紗恵のスペルカードは、名前の通り自己像幻視…ドッペルゲンガーのように、相手の姿になる。そのうえ全く同じ弾幕を放つ。わかりやすくいうなら、鏡に映った自分の姿といったところか…
紗「へっ、これなら迂闊に手も出せねぇだろ」
夜「俺と…全く同じ動きをしてる!?」
俺がもし紗恵に弾を当てたとしたら、俺にも弾が当たるということか…もしその弾を俺が避けたら、紗恵も弾を避ける…キツイな…手段がないじゃないか!
紗「さあ、どうする?」
夜「くそ…!」
俺が俺の放つ弾幕を避けるって…気持ち悪いな…!
夜「…あー、降参だ、参った…」
もう、打つてがない、仮に俺が紗恵を倒したとしても、それは相打ち。俺は勝つ事が出来ない…よくても引き分けだ
紗「へっ、どうだ!」
夜「…いや、紗恵はすごいよ」
紗「いやぁ、夜籟ほどじゃないけどね」
…弾幕勝負じゃなくなったら性格は戻るんだな
霊「あんたたち終わったの?なら降りてきなさい」
夜「はーい」
紗「はーい」
~少年少女降下中~
修「…そろそろ博麗神社だな」
その頃修一は、紅魔館を後にし、博麗神社へと向かっていた
修「いい加減自分の家が欲しいな…また今度作るか」
自分でもわかってます。普通の発言じゃないってことぐらい…
シュン…
修「ん…のぁッ!?」
なんだなんだ!?なにかが下から凄い勢いで飛んできた!そしてなんだ!この寒さは!いや、冬だから寒いのは当然だけど、この寒さは異常だ!
恐る恐る下を覗き込む
チ「あー、外しちゃっ…あ、あああああ!!」
指を指して驚愕するのは、紛れもなくチルノだった
チ「あの時の人間!」
修「人間って…俺には暁 修一っていうちゃんとした名前があるんだ!」
チ「修一?あっそう、ということで倒すわよー!」
修「なんで!?」
チ「くらえ!はあッ!」
チルノの通常弾幕が放たれる。まともに勝負をしたら普通に負かす事が出来る相手だが今はそんな気分ではないので…
修「光符『アトミックフラッシュ』!」
チ「きゃあッ!」
凄まじい閃光を放ち、チルノの目を眩ませる。その間に修一は逃げる
修「悪いけど、相手になる気分じゃないんでね、またな!」
チ「ま、まてー!目がチカチカするぅ~…」
修「着いたー…って、夜籟まだいたのか。あと紗恵も」
夜・紗「悪い?」
霊「…修一、こいつらをなんとかして…」
…なにこの状況、気まずいというかしんどいというか…
香「おかえりなさい修一さん♪」
全「うわッ!?」
おま、どこにいた!?さっきまでいた!?全然気づかなかったんだけど!まさか存在感消してた!?
夜「あ、そういえば途中から」
紗「消えたというか、存在感なくなってたよね…」
霊「…あんたのこと完全に忘れてたわ」
…なんだろう、笑えてくる…
香「私の能力、意外と凄いですねー!」
ドヤ顔はやめろ…
修「そんなことより、年越しの準備はどうなんだ?」
香「…あー!本当だ」
霊「ああ、大掃除ね、何人か連れてやるわよ」
助っ人いるんかい
夜「新築の家は…大丈夫だ。窓拭いて床拭いて壁拭いて、あとは布団干して終わり。あ、でも御節は作らないとな」
紗「料理は…まあ、自信あるにはあるよ」
あ、そうか、大掃除だけじゃなくて、御節も作らないといけないのか…
霊「あ、そうだ、大掃除もしないといけないのよね~…」
修「だな」
いきなり大掃除開始
修「はぁ…」
霊「修一、そこもっと丁寧に」
修「…はいはい」
…なんで俺が博麗神社の掃除やってんだ?
修「なあ、なんで?」
霊「…え、何が?」
修「なんで俺が掃除してるわけ?」
霊「いかにも『掃除がしたい』って顔だったから、望み通りにしてやっただけよ」
修「そんな顔してないんですけど…」
霊「あらそ、なら言い方を変えるわ。いかにも『暇だから何かしたい』って顔だったから、やらせてあげただけよ」
結局、大掃除の手伝い(もはや手伝いではないが)を一日中させられ、その日を終えた
その日の夜、修一は思い出した。今朝見たあの夢を。『助けて!』という声を
あれマジでただの夢だったな
〈あとがき〉
…はい!修一君の壮絶な一日は終わりを告げました。
で、今朝の夢で聞いた、助けてという声は、ただの夢でした(笑
そこからの発展に困ったとか、そういうのではなく、最初からそういう計算でした(ぉ
あと、時間がなかったから駄作になってしまいました…ごめんなさい。
とまぁ、そんな感じです
では、次回もお楽しみに