※1、1話完結のため、他のと比べて結構長いです

※2、閑話なので、ストーリーには影響しません。別世界と思っていただ(ry











ある日修一は、博麗神社でお茶を飲みくつろいでいた

そんなある時…

修「あ…そういえば」

何かを思い出したのか、急に一人でつぶやく

香「…どうしたんですか~?」

修「いや、もうすぐクリスマスだな~って」

霊「…クリスマス?」

あ、そうか…霊夢は知らないんだよな…

香「あー!そうですねぇ、どうしますか?クリスマスツリーとか飾るんですか!?」

修「…なんでクリスマスを知ってんの?」

その質問をすると、香奈は突然胸を張って「いい質問ですね~」と言う。どっかで聞いたぞその台詞。確か池○彰の学べるニュース…みたいな感じの…ってかなんでそれも知ってんの?

香「私は修一さんの情報を元に作り出された生命体です」

修「せ、生命体…言い方って物があるだr」

香「なので、修一さんの思う常識…いや、基礎知識ですか。それらは生まれた時から頭の中に、知識…記憶として入ってるんです。だから修一さんの、あんなことやそんなことが…ぁ///」

香奈が急に赤面し、視点と共に頭が上がる

修「…やめろ、赤面するな!何を思い出してるんだ!今すぐ棚か何かに戻せ!そして思い出すな!俺が怖い!」

顔を手で隠し、首を振りながら「ひえ~~////」と声を発する

霊「…修一、あんた一体…」

霊夢が疑惑の目で俺を見てくる。やめてくれ

修「いや…憶測だけど…というか絶対それだけど…保健体育の授業で習った辺りの事を思い出して…いるんじゃないかなって」

霊「え?保健体育?」

香「修一さん正解です~…その保健体育っていうのが…」

修「…やっぱり」

顔を隠したまま、香奈が答える

霊「保健体育って何よ」

修「…俺の口からは…言えない」

霊「何よケチ」

修「別に知らなくてもいい…まあ、生きていく上での必要な事だな…応急処置の方法とか、」

あーダメだ、これ以上この話題はよそう

修「話題を戻す。そう、もうすぐクリスマスな訳だが…」

霊「…その、クリスマスってのも知らないのよ…保健体育と関係あるのかしら」

香「う~…あ~…」

鼻から血を出し、手のひらにも血を付けて香奈が答え…って!

修「お前本当何を考えてたんだよ!」

香「うぅ…恥ずか…しい…(バタッ」

…え

修「…」

霊「…」











霊「で、クリスマスって?」

香奈を別室へ運び、寝かせた後に、霊夢と修一は話を続ける

修「えっとだな…単純に言うと、祝い事だ」

霊「祝い事…あ、宴会ね」

修「まぁ…宴会みたいな感じだな」

すると霊夢は、宴会…と呟きながら天井を見る

霊「最近宴会開いてないし…ちょうどいいわね」

修「宴会って…何すんの?」

霊「え、何をするって…酒飲んで…うん、そんな感じ」

修「説明がえらくざっくりしてるな」

酒呑んで…うん。って言われてもな…

霊「要するに、クリスマスっていうのは宴会ね?」

修「いや、違(ry」

霊「さーて、そうと決まれば準備しようかしら…修一、手伝ってくれないかしら」

修「…わかった」

…ふ、腑に落ちねぇ…











子供「寒ーい…寒いの嫌い」

子供「でも、もうすぐお正月じゃん、お餅とかお雑煮とか、温かい食べ物がいっぱい食べられるよ!」

子供「あー、寒いの嫌いだけど、温かい食べ物が食べられるのは嬉しい!」

霊夢と一緒に里に買い出しに行くと、その辺にいる子供の会話が自然と耳に入る。確かに寒くなってきたよな…

というか、里に着いてから、結構歩いてるけど、店はどこにあるの?

修「っと、それはそうと霊夢、さっきから結構歩いてるけど、どこまで行くんだ?」

霊「ここ」

修「あ…」

話しかけた瞬間に着いたそうです。虚しい

霊「修一、あんたとりあえず荷物持ってね」

修「…はいはい」











店員「ありがとうございましたー」

修「お、思ったより買ったな…」

霊「そう?」

そんなお金があるように思えないが…両手が塞がるほど買いやがった…まあ、さすがにビニール袋じゃなくて、紙袋に取っ手をつけたような袋なんだけどね。なんていうか、幻想郷は、文化が文化だから、変に成長してるところもあれば、そうでもないところがあるんだよなー…まあ、そこが幻想郷のいいところなんだけど

霊「さて、食料は買ったし…あとは酒ね」

修「…酒って…え?」

霊「さーて、あの店いい酒は置いてたわよね」

修「え、ちょ、お前何歳?」

霊「女子の歳っていうのは、聞くもんじゃないわよ」

修「…だとしても!外見的に成人してないよな!?」

霊「成人ってのが何かわからないけど、私には関係ないわ。あとは酒を買って、さっき買った具材を使って料理、それを宴会に使う。はい、完璧」

修「腑に落ちねぇ…」











そして、その日の夜

霊「さあみんな、今日はクリスマス会よー!じゃんじゃん飲んでねー!」

皆「いえーい!」

…違う、クリスマスじゃない。ただの宴会。みんなクリスマスの意味絶対わかってない

会場にいる人(大半は人外)で知ってるのは、ルーミアとか、チルノとか、美鈴に咲夜レミリアパチュリー、ミスティアにプリズムリバー3姉妹に妖夢に幽々子。あとは…魔理沙とかアリスとか慧音さんとか。アリスって俺のこと知ってたっけ?

香奈はというと、修一とは別に、他のグループの中で酒を飲んでいる…ただ、あいつがあんなに酒飲みだったとは…一升瓶ごと飲むな

魔「霊夢!とりあえず私もこの酒持ってきたぜ!」

霊「あら、それって結構キツイやつよね?」

魔「そうだぜ?だからこれを…妖夢とか…修一とかに飲ませたらいいんじゃないかな~ってな」

そういうと、ケラケラ笑い出す魔理沙。というか俺の名前入ってたよな

霊「あぁ、修一ならあそこにいるけど、あの人にはみんなの前でやってもらうわ

…逃げておこうかな

魔「そうか、なら妖夢が私たちの餌食だな…妖夢ー!」

妖「?はーい」

…うわー、魔理沙のやつ、裏がありそうな顔だな。それに警戒しない妖夢も妖夢だよな…

魔「この酒なら、お前でも飲めるかと思ってよ、持ってきたんだぜ?ほれ、飲んでみな」

すると、どこから取り出したのか、酒を入れて飲むあれ、なんだっけ、お猪口だっけ、まあそんなアレを取り出して…注いでいく

妖「わざわざありがとうございますー、では、頂きます…」

割と多めに注がれた酒を、ちびちびと飲んでいく妖夢。でも、途中から違和感を感じたのか、それとも一瞬で終わらせようと思ったのか、一気飲みをする。お酒の一気飲みはいけませんよー。酔いが直ぐに回ってくるよー

妖「…ぅー…」

ほら、足がよろけてる…って酔うの早くね?

魔「はははは!ごめんな妖夢!これは結構キツイ酒なんだ!」

ケラケラ笑い出す魔理沙。お前、本当自由だな

妖「魔理沙ァ~…私は酒が苦手というのを知ってやったというなら~…許しませんよぉ~…!」

あー、足がふらついてるよ~…

東「あ!修一君!」

修「あ、東風谷じゃないか!…まさかと思うが、お前も酒を飲むとかないよな?」

東「何言ってるんですか、私は飲みませんよ、まず飲めません!」

ドヤ顔で宣告されてもな…

言われてみれば、東風谷は俺と同い年なんだっけな、そりゃ成人してないし、飲めないわけだ

東「というか、もうクリスマスなんだね~」

そういうと、東風谷は雪が積もって真っ白になった神社の周りの木々を見渡す

修「まあ…本当のところ、今日はクリスマス・イヴなんだけどな」

その瞬間、東風谷は硬直する

東「…みんな、知らないんだよね?」

修「もちろん」

東「…黙っておこうっか」

修「…もちろん」

というと東風谷は、その事実を聞かなかったかのように、向こうに置いてある食べ物を取りに行った

ドォォォンッッ!

修「うわッ!!なんだ!?」

突然の爆発、そして凄まじい光。ここで花火をするやつはまずいない…だとするとこれはまさか…弾幕勝負…じゃなくて、弾幕ごっこ…?

修「霊夢、何が起こったんだ?」

霊「えっとね、妖夢が魔理沙に仕返しをしてて、魔理沙はその仕返しを正面から避けるそうよ」

…ほんとだ、弾幕ごっこしてたのは、魔理沙と妖夢だったのか。というか酔っている筈なのになんだあの動きは。華麗過ぎだ

修「なら、喧嘩じゃないんだな?」

霊「違うわ」

よし、そうと分かれば華麗にスルーだ

慧「…」

修「あれ、慧音さん、どうしたんですか?」

慧「ああいや、たしかクリスマスというのは、サンタとかいう奴が家に不法侵入してくる日というのが、異国の文化で伝えられていてな

どこだよ異国って…

修「サンタさんですか…っていうか不法侵入って…」

慧「だから、そのサンタという奴が来る時間が分かれば、私は寝ずに里の警備をしようと思うんだ」

修「…慧音さん、サンタって、子供の寝ている間に来て、枕元にプレゼントを置いていく人ですよ?」

プレゼントを置いていく。という事に、驚きを見せる慧音さん

慧「…プレゼントというのは?」

修「…基本的に、その人が欲している物ですかね」

小さい頃には、よく仮○ライダーのベルトを願っていたな~…

慧「い、いい奴じゃないか、サンタって…」

修「そうですよー」

慧「…それでも警備をしようと思うよ」

修「す、すごい警戒しますね…」

慧「当たり前だ、子供たちの家に押し入るだなんて、もし子供たちの身に…いや、里の人達の身に何かあったら、私は合わせる顔がない…!」

…じゃあなんで宴会に来てるんだよ…あ、時間を知らないからか?それはないか

修「…一つ教えておきます」

慧「なんだ?」

修「サンタが来るのは今晩です」

慧「ッ!それを先に言ってくれ!私は抜ける、みんなに伝えておいてくれ!」

というと慧音さんは、猛スピードで博麗神社の境内から飛び立った

東「修一君~!焼き鳥持ってきたよ…あれ、誰かいたの?」

修「あぁうん、慧音さんがいた。なんか、サンタから里を守るために、寝ずに警備するんだって」

東「そうなんだ、まあでもサンタさんの正体は…いや、言わないでおくよ、修一君知らなかったら大変だし」

修「知ってるけどね…」

というか、霊夢とかここにいる人達(大半人外)の反応から見て、そんな文化無いように感じるけどね

霊「修一!」

突然呼ばれてびっくりする修一、後ろを振り返ると…

霊「プレゼント!!」

修「なッ!んぐッ!?」

…酒を一升瓶ごと口に入れてきた。その中身は結構入っていたので、修一は飲まざるを得なかった。というか飲まないといけない雰囲気で溢れてる。周りのみんながニヤニヤしながらこっちを見ているから…

霊「ほら、どんどん飲みなさーい」











修「…うッ…痛って~…」

激しい頭痛が修一を襲う。あれー、何してたんだっけ、というかどこ?ここは…寝室?どこの?

香「スヤスヤ…

霊「スヤスヤ…

博麗神社か。オッケー。でもなんで俺は寝てるんだ?最後の記憶は…えーと…酒を飲まされた事しか…あ、寝てる理由はそれしかないな

修「ッ…水飲もっと…」

酔いには水が効くって…そんな気が…するからね

とりあえず台所に直行。そこで水を一杯汲み、一気に飲み干す

修「…宴会、いつの間にか終わったんだ」

よく見ると神社の境内には、食べ物、瓶の残骸がいくつか落ちていた

修「…寝るか」

蓬莱人って、酔いもすぐに治るのかな~…と思いつつ、寝室に向かった











博麗神社が日に照らされ、寝室にもその光が差し込む

修「…ん、朝か?」

差し込んだ光で目を覚ました修一

香「あ!起きた!」

霊「修一!これはどういうこと!?」

んー、2人ともなんで朝からそんなにハイテンションなんだ?1人は焦ってるように見えるけど

修「どういうことって、何が?」

霊「これよ!何よこの箱!

修「あー、サンタさん…えぇッ!?」

霊夢が見せてきたものは、包装紙で丁寧に包まれ、さらにリボンが結ばれた箱だった。そう、クリスマスプレゼント…

香「開けても大丈夫ですよね?」

霊「よしなさい、罠か何かかもしれないわ。ここは慎重に処分しないと」

…香奈にも届いてるのか…なら俺にも?

と思って枕元を見ると…あった

修「(ベリベリ」

霊「ッ!なんで開けてるのよ!」

修「いや、別に罠じゃないだろ…これは?…モデルガン?

え、なんで?ってかハンドガンにしては結構重たいな…あと弾もリアルだし…金属だし…え、本物?なぜこれをチョイスした、サンタさん…

香「あ!簪だ!」

霊「って何あんたも開けてるのよ!」

香奈は自由だな、まあそこが香奈のいいところでもあるが。簪か、髪の長い香奈にとってはいいプレゼントかもしれないな

霊「…え、何よ、その開けなさいって目は…」

修・香「さあ、開けましょう」

この3人のプレゼントの中で、一番大きいから、気になる

霊「あんたたちのを見ていたら、罠ってきもしないし…開けるわよ」

そして、ビリビリと包装紙を破っていく…

霊「食器…お祓い棒…」

…随分家庭的だな。まあ、霊夢自身喜んでる。お祓い棒を除いて











〈サンタさん騒ぎ〉は、幻想郷全体に起こった、今年最後の大事件である。特に私が驚いた事は、里での事である。その日の晩に上白沢氏が警備していたのにもかかわらず、本人はその存在に気づかなかったらしい。もちろん、里の人間全員にも、プレゼントは届いている。しかし驚くのはまだ早い。妖怪妖精にも届いたのだ。妖怪の山の警備も厳しいのだが、それを突破してプレゼントを配った〈サンタさん〉。この件に関して博麗神社の巫女は『タダで何かが貰えるのなら、貰うだけ貰ってから懲らしめるわ』とコメントした。ちなみに私の元にもプレゼントが届いた。中身は新品のカメラとメモ帳、そして万年筆であった。〈サンタさん〉というのは、私たちの事をよく理解しているらしい。記者である私は、この〈サンタさん〉の正体を突き止めたいと、思っている。
(文々。新聞より一部引用)





〈あとがき〉
クリスマス、寒い…
しかもあとがき書くことない…
強いて言うなら、1話完結楽しい!って事ですかね
いやー楽しいけど…時間かかったなー