〈あらすじ〉
フランと遊んで、その死に際に助けられた











修「はぁ…はぁ…」

パ「まぁ、何はともあれ無事のようね」

修「無事じゃないですよ、失血死しそうだったし…」

咲「本当に申し訳ありません…!」

地下に続く階段のそばで、息を切らした修一に、咲夜さんが頭を下げる。それをみてパチュリーはため息をつく

パ「咲夜、修一が地下にいることをレミィは知ってるのかしら?」

咲「えと…知らない筈です…」

パ「そう…なら、ばれずに済みそうね」

咲「あぁでも、とりあえず、図書館に行った…と、誤魔化しました」

パ「…なるほど、言い訳にしてはかなり現実味があるわね」

いや、図書館に行ったって言い訳、そんなに現実味ある…?

パ「修一、あなたはしばらく私の図書館にいなさい」

修「え?」

パ「咲夜がどうなってもいいの?」

修「いや、まぁ…行きますけど…」

パ「じゃあ、早いとこ行きましょう」

と言って、パチュリーは早足で赤い廊下を歩き始めた











小「あ、パチュリーさん!おかえりなさい!」

パ「ただいま。修一はその辺の本でも読んでたら?」

修「あ~…はい」

図書館に入ったはいいが、相変わらずこの圧倒的な本の多さにいつも驚く

修「その辺の本って言われてもなぁ…まあ適当にこれでも読むか」

手に取った本のタイトルは…えーと、“幻想郷巡り ~絶景ポイント編~”…か。なかなか面白そうな本だな。よし、これでも読んで過ごしておくか











修「…」

ペラペラと、本のページをめくる音と、時計の音だけが、図書館に響く

小「修一さん?」

修「…はい?」

小「コーヒーを淹れました。よかったらどうぞ?」

修「あぁ、ありがとう…でも、なんで俺の名前を?」

小「パチュリーさんから聞きました。大変な目に遭われたんですねぇ…」

修「そうだな…まあ、不老不死だし、大丈夫といえば大丈夫だけどね」

小「不老不死…?」

修「うん…実は不老不死だったりする…」

小「へ、へぇ…じゃあ、迷いの竹林にいる、あの3人と同じ…ですよね?」

修「そうだな、妹紅と…会ったことないけど輝夜さん。それと…誰?」

小「ほら永遠亭の医者ですよ。八意 永琳さんです」

修「…え、あの人不老不死だったの…?」

小「はい、そうですよ」

へぇ…なんていうか、世界は広いなぁ…

小「あ、読書の最中でしたね、邪魔してすいませんでした」

修「いや、いいよ。俺も分かったこととかあったし。むしろ感謝したいぐらい」

小「え、いやそんな、感謝される程の事では…えへへ」

と、照れ臭そうに笑う小悪魔

小「それでは、ごゆっくり」

修「はーい」

と言うと、修一は再び本の世界にのめり込んでいった

修「この妖怪の山にある川綺麗だな…さらにこの紅葉はその美しさを引き出してる…でも今は冬なんだよな…シーズンを逃したか…」

なんて思っていると…

バタン!

修(ビクッ!)

も、もう少し静かに開けろよ!びっくりした…誰だ?

レ「…この空気、久しぶりね」

なんだレミリアか…レミリア!?

パ「あら、レミィじゃない」

レ「パチェ、久しぶり」

パ「昨日も会ったわよ」

レ「…そうだっけ

パ「そうよ。なんでもう忘れてるのよ…」

うーん、何この空気

パ「で、何の用かしら。あなたから来るなんて、私に用があるか、私と弾幕ごっこをしにきたか、単に暇だから本を読みに来たか…このどれかだと思うんだけど」

まて、弾幕ごっこってなんだ。あの、一歩間違えたら死んでもおかしくないあの勝負が、ごっこレベル?いやいやいや、おかしいだろ…あと本の事とか考えろよ、ここ図書館だし。というか外でやれ!

レ「残念だけど、その選択肢の中にはないわ」

パ「あら、そうなの?じゃあ一体何をしに来たの?」

レ「ここに修一がいるはずなのよね。どこかしら」

え、俺?隠れていいかな?隠れる理由とかないけど

パ「えぇ、そこで本を読んでるわ」

レ「…いたわ、パチェ、ありがと」

パ「どういたしまして」

うん、レミリアが近づいてくる。カリスマがなくなったと思っていたが、復興作業が進んでいるようだ…

レ「修一」

修「…はい」

レ「実は少し話…が…」

話している最中に、視線が修一から本に向けられていく

修「…どした?」

レ「…『幻想郷巡り ~絶景ポイント編~』…なかなかいい本を読んでるわね。でも…」

修「でも?」

レ「これも、オススメよ」

と、見るからに重そうな、分厚い本を片手で取り出し、机の上に置く

修「…『宇宙の全貌』…?」

レ「(ドヤッ」

そんなドヤ顔されてもなぁ…

修「…こんな本読んでるのか?」

レ「まあね、ちょこっとだけよ…っと…」

と、レミリアは隣の席に座り、その分厚い本のページをめくる

レ「修一、自慢じゃないのだけれど、こう見えて私、星が好きなの。星についてなら少しだけ分かるけど、何か聞きたいこととかあるかしら?」

へぇ、奇遇。実は俺、並以上に詳しいぞ

修「えと、太陽系に一番近い恒星って何?」

レ「ふん、簡単な質問ね、水星よ」

修「…それ惑s「と思わせて実はシリウス

修「…それ、天球上で一番明るいほs「と思わせて実は…ベテルギウス

…ダメだこりゃ

修「太陽系に一番近い恒星ってのは、ケンタウルス座アルファ星だ」

レ「ふ、ふふ…」

ん?

レ「正解。よく私のフェイントに騙されなかったわね。さすがだわ」

負け惜しみか!!

レ「…まあでも、私は星に詳しくないけどね…詳しくないけど…」

修「認めるのかよ…で、詳しくないけど…なんだ?」

レ「…この広さ、そして、いつまで経っても変わらない姿が、とても好きなの…」

修「…超新星爆発って知ってるか?」

超新星爆発…それは、太陽の何十倍もの大きさの星が…えーと、とりあえずバーンと爆発する現象の事…その爆発の威力は凄まじく、昼でも見れるほど明るく光る程だ。まあ、それはそれでいいんだが、問題は、その超新星爆発を起こすということは…その恒星の消滅…つまり…この宇宙が姿を変えるということだ

レ「知ってるわ。バーンってなってピカーンってなって、宇宙から消える事でしょ?」

修「大雑把だけど…正解」

レ「超新星爆発を起こしたら、確かに宇宙は姿を変えるわ…でも」

修「でも?」

レ「その死に方は、とても美しいと思うの。最期に一番輝き、そして人知れず消える…私はそんな死に方をしたいと思っているわ

その一言には、修一も驚きを隠せなかった

修「…そうだな」

その時修一は、レミリアのとても強大なオーラを感じとり、そして魅了された

…惚れた訳ではないのでご注意を





〈あとがき〉
勉強…勉強…勉強…勉強…勉強…勉強…
逃げたいなぁ~(ぉ
レミリアさん、自分で書いててなんですが、かっこよかったですね…
ちなみにいうと、私も天体関係は大好きなんですね、いやー、アイソン彗星のご臨終には本当に残念でした。
で、お気づきでしょうか。実はこれ、博麗神社の賽銭箱消失事件から1日も経ってないんです。修一君1日も経ってないのに頑張るね!
というのはさておき、実は更新が遅れているということには、以下の理由があります

通信可能な回線がWi-Fiに限定、そして私の部屋はそのWi-Fi回線を発している部屋とは別の位置
通信環境クソ悪い
部屋で書くスタイルがかなり困難に…
リビングで書く?ケータイ触りすぎと、取り上げられる可能性
とりあえず自室で、アプリで下書き作成後、アプリに保存
朝起きてリビングでの即行の更新はまずい、とりあえず更新は夜の寝る直前リビングで
↓ 
完成してから1日遅れての公開に


ごめんなさい(´;ω;`)
本当にごめんなさい(´;ω;`)
心の広い数少ない読者様なら許してくださると信じています。でも、申し訳ありません…