〈あらすじ〉
修一は、成り行きで、フランの遊び相手に。
修「面白くないから逃げてるんだ!!」
このままじゃ命がいくつあっても足りない!まあ不老不死だけど!
フ「…面白くないの?」
その瞬間、場の空気が一気に冷える…なんか、やばい?これは嘘でも楽しいと言わないと…!
修「いや、面白いよ!命がいくつあっても足りないなーって思っただけ!」
半分嘘で半分正解の事を言ってみたんだけど…どうだろう…
フ「あは♪楽しいんだ!じゃあ続きやろ?」
修「ほ、他の遊びをしn」
フ「くらえ!」
修「ぎゃあァァァ!」
その頃、紅魔館のキッチンでは…
咲「(修一様…無事なのかしら…というか無事でないと大変ね…まあ確かに不老不死ではあるけど…それが妹様にばれたりでもしたら…修一様は彼女のおもちゃね…あぁ、私はなんてことを…!)」
咲夜は、時間を止めた状態で頭を抱える
咲「…このパンケーキを届けたら、様子を見に行かなきゃ…」
そして咲夜は熱したフライパンに油を引き、生地をかけて焼き始めた
パ「…変ね」
紅魔館にある、巨大な図書館で、パチュリーは違和感を感じ、読んでいた魔道書をパタンと閉じ、辺りを見渡す
小「?…どうなさいました?」
パ「いや…さっきから揺れてるような…」
小「地震…ですか?」
パ「私も最初は地震かと思ったんだけど、地震はこんな短期的に連続、しかも同じ揺れ方はしないわ」
小悪魔は、なるほど確かに~!と、手をポンと叩く
パ「…嫌な予感がするわ。こあ、私は少し散歩に出掛けるわ」
小「あれ、パチュリーさん、今日は体調があまり優れていないのでは…」
パチュリーは、あまり健康的な体とは言えない…なにせ、この太陽の光の届きにくい場所で本を読み続けてきたのだから…その分、魔法に関してはピカイチだが
パ「大丈夫よ、なんともないから。心配してくれてありがとう」
大丈夫とはいえ、やはり何か心配そうな顔をする小悪魔
小「…ちなみに、どこへ行かれるのですか?」
パ「…地下」
小「(やっぱり…)パチュリーさん、いざという時は呼んで下さいね?できる限りのことは致しますので」
意外な返答に、少し戸惑いを見せるパチュリーだが、その後、少し微笑んでから、わかったわ。と言い、図書館を後にする。巨大な図書館には、小悪魔一人だけとなった
レ「…ヘクチッ!」
小さいクシャミをするレミリア。最近冷えたわね…とレミリア。パンケーキまだかしら…とレミリア。
咲「お待たせいましたしま…コホン、おたませ…コホン、お待たせいたしました、パンケーキでございます」
レ「噛んだよね?」
咲「シロップはお嬢様のこのおみ…コホン、お好みでどうぞ」
レ「また噛んだよね!?」
咲「いえ、気のせいでしょう」
レ「違うと思うけど…あれ、そういえば修一は?」
と、レミリアは、パンケーキにシロップをかけ、ナイフで切り分けながら話しかける
一瞬、修一というワードに戸惑いを見せる咲夜。フランの遊び相手になったということがバレる訳にはいかないので、それっぽい嘘を…
咲「えと…確か…図書館に行かれてたはずですが…」
お嬢様と修一様の会話は、なんとなく耳に入っていた。その時に、図書館というワードが耳に入ったから、なんとなく図書館と言ってみたんだけど…これは当たりかしら?
レ「そう…じゃあ、私はこれを食べてから図書館に行こうかしら…最近パチェと話してないからね…何の話をしようかしら。やっぱり、宗教的な話が面白いわよね…そう思わない?咲夜」
よかった、疑われてない…
咲「…お嬢様、たしかに宗教的な話は面白いかもしれませんが…その前に、お口の周りに付いたパンケーキの処理を…」
レ「?…へぁッ!!」
慌てて口元を隠すレミリア。カリスマ性の崩壊が進んでいるでしょうか…いや、カリスマ性の崩壊の結果…でしょうか…どっちにしても、お嬢様にとってはよろしくない結果ですね…
修「死、死ぬ…マジで死ぬ…」
フ「壊れないって楽しいね!」
なんかものすごい発言に聞こえたんだけど気のせいだろうか
フ「じゃあ、壊れるまで遊んであげるね♪」
修「え」
フ「禁忌『フォーオブアカインド』!!」
スペルカード!?マジで!?
フ「4人同時に殺れば、すぐに壊れるよね!」
修「やるって、漢字おかしくない!?」
ってか4人同時?
フ2「はははははは!」
フ3「壊れちゃえぇぇ!!」
フ4「壊してあげるね♪」
修「分身!?えええェェェェ!?」
フランの背後から、フランが3人でてくる
1人相手ならなんとかなったが、4人っておま、4人って!!
全力で逃げる修一
全フ「待てェ!」
修「嫌だ!」
強烈な弾幕を除けながら、修一は逃げる
修「くそ…できれば傷つけたくないんだが、正当防衛だ!闇符『ダークネスフィア』!!!」
部屋を闇で包み込み、暗い色の誘導弾を放つ
全フ「暗い…!」
修「よし…」
視界は遮った…これで時間稼ぎはできるだろう。これが切れる頃には3体の分身も消えているだろうし
フ「あはは!やっぱり楽しい…一生あなたと一緒に遊んであげる…!」
いや、嬉しいけどさ!その遊びの内容がダメだと思うんだ!!
しばらくの間は、そのスペルカードの効果でフランの弾幕が止み、少しの間…大体1分程度だが、修一は体力を回復させることに成功した
パシッ
修「うぉぁッ!?」
フ「ふふ♪見つからないとでも思った?確かに分身は消えたけど…本物が残ってるよ?」
修一の足に、フランの手がしがみつく
修「なんで場所がバレた…!」
フ「あんまり吸血鬼をなめないでほしいな♪」
吸血鬼…そうか…やっぱり暗いところを行き来するから目が良い…普通悪くならない?
修「くそ…負けた…もうこれで、遊びは終わりか…1時間も経ってないだろうな…」
降参だ、こうなったら負けを認めるしか…
フ「え?まだだよ?」
修「え」
フ「私があなたの血を吸い切るまで…遊びは終わらないよ」
ガブッ
修「あぐぁッッ!!?!?」
首に激痛が走る
足元にいたフランがものすごいスピードで首筋までたどり着き、そのまま噛み付いたのだ
ある程度血を吸われた時、フランは突然口を離す
フ「…久々の生き血…やっぱり美味しいわ…でも…なんだろ、人の血の味じゃない…」
くっそ…吸いすぎだ…思い切り貧血…いや…このままだと失血死になりかねない…首からいかれたからな…血が…止まらない…
修「あ…く…」
フ「あぁ…もったいない…全部頂くから、安心してね♪」
修「安心…でき…るか…!」
貧血の所為だろうか、体が急に冷え、全身が震え出す。故に口を上手く動かせず、上手く喋れない
フ「あなた…人じゃないでしょ?何者?」
く…ここでもし、俺が蓬莱人ということがばれたりでもしたら…大変だな。それこそ一生遊ばされる
修「…現…人神…」
フ「あらひとがみ?」
修「人の…形をした…神様…だ…」
フ「へぇ~…」
興味は…あまりない…ようだな…
ガチャ
修「!!」
部屋のドアが…開いた!?良く考えれば…普通に出られた…よな…
パ「…やっぱり、ここが揺れの原因だったのね」
部屋に入ってきたのは、咲夜ではなく、パチュリーだった。でもなんで…
フ「パチュリー…」
パ「フラン、大人しくしなさい!」
その後、パチュリーは呪文のようなものを唱える
修「く…あ、あれ?」
んー…なんだろ、急に暖かく…
パ「あなた、えらく血を吸われたようね…とりあえず血を複製してあげたから。貧血は治るはずよ」
修「複製って…増やしたんじゃなくて?…まあ、ありがとう」
パ「…それよりあなた何者?というかなんでここに…」
咲「あれ、パチュリー様?」
背後に突然現れる咲夜さんに、全員が驚く
パ「…まさか咲夜、この人間をフランの遊び相手に…?」
咲「はい…私もそうなってほしくはなかったのですが…成り行き上こうするしか手がなくなってしまいまして…とりあえず遊んでもらおうということに…」
パ「でもやっぱり心配になって見に来た…と」
咲「その通りです」
するとパチュリーは、咲夜から修一に視線を戻す
パ「なるほど…あなたがここにいる理由はわかったわ。で、あなたの名前は?」
修「暁 修一…」
パ「なるほど。じゃあ修一、その手のひらを見せて」
手のひら…?特に何もないけど…
とりあえず、左右両方の手を見せる
パ「…火、水、雷、氷、風、光、闇の属性に対応した魔法陣…あなた本当に何者?手のひらに微量の魔力を感じるし…それを見せてもらったら魔法陣が描いてあるし…そんな人間そうそういないわよ」
修「いや、まずいない」
はぁ…とため息をつくパチュリー
ドォン!
フ「もう…早く遊びの続きをしようよ~!」
フランが再び弾幕を放ちながらこちらに向かってくる。応戦しようとする修一を、パチュリーが止める
パ「あなた、水の属性が使えるのなら、フランの周りに水流の渦を作りなさい!!」
修「え?」
パ「早く!!」
修「あ、はい…(いけるかな…?)はッ!」
手を差し出し、水を作り出すことには成功する。その後、その水をフランの周りに渦を巻くように囲む
フ「ッ!」
…あれ、フランがその場から動かなくなった…
パ「吸血鬼の弱点…水流をまたぐことができない」
修「…へぇ」
咲「修一様、こちらです!」
フランが水流の筒の中で、あたふたしていると、パチュリーと咲夜さんが同時に、強引に修一を部屋の外へ引っ張っていき、ドアを閉める。ドアがしまる、その瞬間に、修一はフランの声を聞いた
フ「はぁ…面白かった…♪」
ガチャ
〈あとがき〉
どうも、信常友楽です。今回から、あらすじ、あとがきを書いて行きたいと思います。理由ですか?
私の見ている東方の小説に全て、あらすじ、あとがきがあるからです
これじゃあ、書かない訳にはいかないというか、いやむしろ、書いてない方がおかしいような気がしたので…今更ですけどね(笑
さて、今回書いていて苦戦したのは、フランの発言ぐらいですかね…というか、勉強が…忙しい…(実際碌に進んでない
更新率の低下が目に見えますね…
ごめんなさい!
でも、途中で終わらせる気はありませんよ