修「レミリア、お前猫舌なのか?」
レ「い、いや…偶然この紅茶が熱かっただけで…」
と、手に持っているアイスティーを飲みながら、机の上に置いてある熱い紅茶を横目で見る
修「…もう一回飲んでみたら?」
レ「…そうね、もう冷めてるだろうし…」
手に持っている紅茶を置いて、その横に置いてある紅茶を手に取り、そのまま口に運ぶ
レ「…大丈夫!」
修「やっぱ、熱かっただけだったんだな」
レ「そうよ!だから、私が猫舌だーとか、馴れてないだけーとか、そんな訳ないんだから!」
修「(やっぱ、カリスマ性は失いつつある気がするな)そういえば、パチュリーはいるか?」
レ「パチェ?彼女なら、いつものところにいるはずだけど」
修「いつものところって…図書館か?」
レ「当然よ。彼女は本を読む為だけに生まれたかのように、本を読んで読んで読み倒すんだから」
修「なんじゃそりゃ…まあ、ちょっと寄ってみるよ」
レ「そう、わかったわ」
と言って、ミルクティーを全て飲み干した修一は、その場を後にする
修「…まぁ、会っても何もすることないけどね」
レ「何か言った?」
修「いや、独り言だよ」
修「…」
なんだろう、ヤバい感じが溢れまくる地下に続く階段が…こっちを見てる気がするんだが…
咲「あら、修一様。どうかなさいましたか?」
咲夜さんの手には、ぬいぐるみとお菓子が握られていた
修「あぁいや…なんだろなーこの入ってはいけない雰囲気は…って思ってね…」
咲「あ、なるほど。そういうことですか。 入られても大丈夫ですよ?」
あれ?案外大丈夫なのか?周りは一面が赤い壁だから、この一部だけ石を積み上げたような壁だから…すごい危ない気がするんだよな…
咲「私は今からこの先に行きますが…来られますか?」
修「構わないのか?」
咲「えぇ、構いませんよ?別に私の部屋ではございませんし…ただ…少し覚悟がいりますよ?」
覚悟がいる?…別に大丈夫だろ。と何の気なしに咲夜さんに続いて、階段を下って行く…この先、咲夜さんの言っていた、本当の意味を理解しないまま先に進んだことを後悔するのだが…
咲「着きました」
修「…」
いや…深いぞここ。相当…
咲「では…修一さん、警戒なさってくださいね?」
修「え?」
コンコン
咲「妹様、咲夜でございます。入りますよ?」
ガチャ…とドアノブを動かしてゆっくりドアを開ける咲夜さん…でも中には誰もいない…というか、どうしてそんなに警戒するんだ?よく虫が出るとか?んなわけないよな
咲「…妹様、新しい人形と、お菓子でございますよ?」
?「人形?お菓子!?」
ドアの死角に居た為に見えなかったが…何やら金髪の…レミリアに何か似ているような気がする雰囲気と…特徴的な羽が生えた女の子がいた
?「やったぁ!ふふ…どうやって遊ぼうかなぁ…あれ?人間の匂いが…」
咲「(しまった…修一さんの存在を気づかれた…気づかせたくなかったのだけど…だけど下手に嘘をつくと大変ね…仕方ない…)はい、そこに、お嬢様の友人、暁 修一様がいらっしゃいます」
?「修一?」
…げ、目があった…
?「修一…修一!」
修「…はい」
?「私の事知ってる?」
修「いや…ごめん、知らない」
フ「まぁ…当然よね、私の名前は、フランドール・スカーレット。覚えておいてね!」
修「う、うん…勿論」
すると突然、咲夜さんがこちらに寄ってきて、耳に口を近づける
咲「…存在がばれてしまっては仕方がないです…申し訳ありませんが、あなたはしばらく、彼女の遊び相手になってあげてください…1時間後に戻ってきますので…」
修「え?」
あまりに唐突だから、理解し難いが…要するに、この娘と1時間遊べと…?ちょろいじゃないか
フ「?咲夜~?何の話?」
咲「はい、実は、修一様は妹様と遊んでくださるそうです」
フ「本当!?」
グシャッと、握られていた人形が潰れ…え?
ふと部屋を見渡すと、部屋のあちこちには、無残に潰れた人形が散らばっており、家具は散乱…しかも、よく見るとこの部屋…何かを幽閉しているような作りになっている…
咲「では、ごゆっくり。(修一様、お詫びは必ず致します)」
修「え、ちょ、ちょっと!」
咲夜さんはそう言うと、早足でその部屋を後にする。部屋の外でしたお辞儀は、修一に対する謝罪にも見えた気がするが…
フ「修一♪」
修「…やべぇ雰囲気…」
フ「一緒に…遊ぼう!」
というとフランは、突然弾幕をぶつけてくる。突然の弾幕には馴れているので、避けることはできた。が…それで分かった…この状況、かなりまずい…
修「本気でやばいなこれは…!」
フ「あははははははは!本番はこれからなんだから!」