香「う~ん…」

修「…霊夢、お前本当に何もしてないんだよな?」

修一は、地面に落ちて伸びている香奈のそばにより、顔を覗き込むと…目を回している…修一の鼻血はというと、蓬莱人(チート)ということもあり、治りました。はい。

霊「勿論よ、仮にやっていたとしても、得することなんか、何一つないわよ」

霊夢は、何かを仕込むなんて事をするほど暇じゃない…あと、自分の利益になる事しかしない性格だ。確かに、霊夢がやったとは思いにくい。にも関わらず、香奈は突然豹変した…んー、これってもしかして、二重人格ってやつか?

香「ぅ~ん…はッ!」

ガバァッと、体を起こす香奈

修「うわァッ!?」

霊「わッ!」

香「…えと…あ!やー!もう!来ないでー!」

…はい?

香「あーやめてー!怖いー!」

修「お、落ち着け!」

目を瞑ったまま、手をバタバタさせる香奈の肩に手を『ポンッ』と置く

香「ひー!やめてー!来ないでー!…ぁ、あれ?」

手の動きを止め、ゆっくりと目を開ける香奈は、霊夢と目が合う

霊「あんた…大丈夫?」

香「れ、霊夢さん…?なんで?あれ…私、さっきまでなにしてたっけ…?…あれ、思い出せないぃ~!…」

…数秒前の記憶が無いのか?違和感ありありだな…

霊「とりあえず、香奈は無事なようね」

修「どこがだよ」

霊「というか、賽銭箱の場所がわかったし、犯人もなんとなく目星がついたわよ」

修「本当か!?」

ってかいつの間にわかったんだよ?!

霊「とりあえず、賽銭箱はあそこね」

霊夢の指差す方向は、今朝、賽銭箱があった位置だ

修「…なんもないけど」

霊「なら、この辺に手を添えてみなさいよ」

は?何を言って…あ、まさか…賽銭箱は見えないだけで、実際はここにある的な?的な!?

とりあえず、騙された感覚で触ってみる

修「…気持ち悪」

ある。確かにある。でも何も無い。この感覚、昔あったよな~…なんだっけ…あー思い出した!そうだ!あの時だ!冷斗と戦った時の!わからない方はコチラをどうぞ!ははは!すっごい嫌な思い出!痛かったなぁ!

霊「…何、にやけてるのよ」

修「ごめん。だから引くな、引かないで」

いや、だって、懐かしいというかさ、なんというかさ、

いや!そんな事より!

修「で、犯人は誰なんだ?」

霊「あぁ、それなんだけどね、多分あの辺」

修「あ、あの辺??」

霊夢が指を指す方にあるのは、一本の木だ

修「木が犯人?」

霊「そんなわけないでしょ馬鹿

修「バ…え?」

霊「とーにーかーく!あいつらは少し締めてやらないとねぇ?」

だから、どこに誰がいるんだよ、あいつらって事は、複数人?

霊「くたばれ!」

霊夢が札を投げる。あれは…誘導弾の方か

?「あてッ!」

?「ひぁッ!」

?「んむッ!?」

ドサドサッ!

修「…ぇ、えぇッ!?

な、なな、なんですか!?え?え!?ちっちゃくね!?幼稚園児か!?

修「ってか、さ、3人?」

霊「サニーミルクにルナチャイルド、そしてスターサファイア…相変わらず懲りないわね」

サニーミルクって…この、赤っぽい服を着た子か…ルナチャイルドが、この大人びた感じの子だな。そして、スターサファイアが…青、なんていうか、青い子だな。というかみんな妖精なんだな。羽根とかなんか羨ましい

というかさ、ルナの口に付いたその札を取ってやれ。札の効力で彼女らは動けないんだからさ

サ「むー、なんでバレるかなぁ…最初は騙せていたのにー!」

ス「わ、私は何も!ただ、お茶を飲んで見てただけ!」

ル「むご!(取って!)」

あぁ、めんどくさくなりそう。

あ、もちろん僕はロリコンではないので、その辺よろしく

霊「やっぱりあんたたちが原因ね?」

サ「く~!」

ス「私は何もしてないよ!」

ル「む、むご!(ちょ、取って!)」

修「…霊夢、どうすんの?サニーはやったことを認めているけど、スターとルナは、何もしていない感じがするぞ」

今回の異変…じゃなくて悪戯は、サニーがなんとかして賽銭箱を見えなくした事が原因…ルナとスターは、何もしてないだろ。というかスターに限っては、お茶飲んでたらしいし、サボりかこいつは

霊「やってるやってないは関係ないわ。とにかくぶっとばす

修「なんで!?」

霊「なんとなく

サ・ス「や、やめてー!」

ル「むご、むごー!(取って!そしてやめて!)」

霊「問答無用!『夢想天生』!

修「…まじか」