今、魔理沙と共に空を飛行中。
途中何度か落ちそうになったので、ある程度スピードを落としてくれた。
はずだった………
「お?見えてきたぜ、修一!あれが紅魔館だ!」
「なんか…予想通りって感じだな。本当に赤いな。」
「じゃ、入るぜ。」
「了解。」
魔理沙が前かがみになる。今からスピードをあげるかのように。………え?
「ま、魔理沙?まさか…」
「スピードあげるぜ!修一!掴まれよ!」
「え?ちょ!かんべんしてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ぎゅーんって感じに飛んで行く。やっぱり速いな。うん。息もままならない。っていうかできない。
門に向かって一直線に進んで行くと
「あ、美鈴だな。」
「%=〒^!?*°÷☆#!?(美鈴!?誰!?)」
門の前にかすかに見える人影。あれは…中国人?いや、門番だな。でも、チャイナ!と言わんばかりの服装、雰囲気が半端じゃない。その人が、こっち見てなんか構えてるから余計にチャイニーズオーラが出てる。
「行くぜー!!」
「魔理沙!今日こそここは通らせ…きゃあああああ!!」
ドォォォン!!と、破壊音が轟く。
もうね、訳分からない。魔理沙。お前、いつもこんな入り方してるのか?あれだ、一回さっきの美鈴って人に謝れ。うん。謝れ。あれはひどい。ほら、完全にのびている
「っと、到着。ついたぜ。あれ?修一?」
「お前ってやつは…お前ってやつは…」
「え?あ、その、よくわからないけど、ごめん…えと…何があった?」
「…何でもない。ただ、あれはひどい。いつもああやって入っているのか?」
「あ、あぁ、そうだけど…」
「…まぁいいや、図書館に行こう。」
「あ、あぁ。わかった。こっちだ。」
しばらく進んで行くとふと思った。こんなに大きな屋敷に入っているというのに、人の気配があまり無い。ほら、屋敷だからさ、もうちょっと召使いとか入居者とかいそうなのにそんなに人の気配が感じられない。ここってもしかして廃墟?図書館って廃墟の中にある図書館なのか?いや、あくまで想定なんだけどね。
「ここだ。ここ。ここまでの道は覚えたな?」
気がついたら明らかに重そうな扉の前についていた。なんていうか、本当に重そうな扉だな。
「え?あぁ、うん、一応」
「何だよそれ。まぁいいや、入るぞ」
「え、あぁ、うん。」
魔理沙が扉を乱暴に開ける。あ、意外と重くないんだな。あれは見た目だけか。っていうか、そんな乱暴に開けたら扉壊れるぞ。マジで。
「パチュリー、邪魔するぜー!」
「お、お邪魔します。(おい、パチュリーって誰だ?)」
「え?ここの主的な奴だ。さぁ、行くぞ。」
「え?行くってどこに?」
「パチュリーのところだ。あいつにお前の得意な属性を調べてもらう。ほら、行くぞって。」
「あぁ、ちょっとまって…」
小走りで進んでいると、周りには本、本、本。見渡す限り本。本当に本だらけ。これ全部読めって言われたら、頭痛くなるし、吐き気がするな。
「パチュリー!どこにいるんだ?」
「魔理沙、あんたねぇ、もう少し静かにできないの?」
「あぁ、こんなとこにいたのか。ったく、探したぜ?」
「本当にもう…不法侵入もいいとこよ、ちゃんと門を通って入ってきてよ、っていうか、誰?見たことないけど、里の人間…じゃなさそうね、何?迷い込んだ人間?」
「あぁ、修一っていうんだ。仲良くしてやってくれ。」
「えっと暁 修一です、よろしく…パチュリー…だっけ?」
「えぇ、パチュリー・ノーレッジよ、よろしくね。」
「パチュリー、実はお願いがあるんだ。修一はここにきてまだ一週間とたっていない、ゆえに弾幕とかもできないんだ。んで、魔法を教えようとしても、得意な属性が何なのか私じゃ調べられないんだ。だから、調べてやってくれ!」
魔理沙が手を合わせてお願いする。
「…はぁ、いいわ、修一・・・よね?こっちに来て頂戴。あと、少し血を頂くけど、別にいいでしょ?」
「え?構わないけど…」
「ならいいわね。咲夜、手伝って。」
咲夜?誰?
「お呼びでしょうか。パチュリー様。」
…え、いたっけこの人?
「あそこにあるフラスコとか実験道具とって来て。準備は私がするから。」
「わかりました。」
パチュリーが指差す方向には実験道具があった。あぁ、あれか。…なんていうか、ややこしそうな装置ばっかりだな。
「お持ちいたしました。」
「助かるわ。」
ん?実験道具があったはずなのに…どこいった?
「いえ、それよりこちらの方は?見ない顔なので気になっていたのですが…」
「あぁ、彼?修一っていう外の人間よ。今から彼の得意な属性を調べるの。」
「そうですか。修一様、私はここのメイド長をしております、十六夜 咲夜と申します。以後、お見知り置きを」
「暁 修一です。よろしく。っていうか、今さっきまでここにいました?」
「いえ、いませんでしたが、呼ばれたのでこちらに来ました。」
「なんか、突然現れた気がするんだけど…ってあれ?」
実験道具がパチュリーの手元にある。でもパチュリー、お前、動いてないよな?ずっと座ってたよな?
「あ、お話していませんでしたね。あなたも知っているかと思いますが、ここには能力をもった人間や妖怪、妖精などがいます。私も、その中の一人で、『時間を操る程度の能力』をもっておりまして、時間を止めてここに来ました。気がつかないのも当然です。」
「時間を操る能力!?…これまた便利そうな能力だな…」
「えぇ、便利ですよ。」
「修一、血を頂戴。」
「え?あぁ、でもどうやって?」
「…私が切るのは趣味じゃないから…咲夜、お願い。」
「かしこまりました。修一様、少し痛いですが我慢してくださいね。」
「あ、はい。」
咲夜さんがナイフを取り出す。いやまて、いまどこから出した?いや、まて、いや、おいおい…マジかよ…
咲夜さんが指先にナイフを当て、少しずつ力を入れていく。
「っ……」
指先に切れ目が出来て、そこから血が流れる。それをパチュリーの持っているビーカーにいれる。一滴、二滴、三滴、四滴目はない。『老いることも死ぬこともない程度の能力』が働いているからだ。いや~、この能力流石に便利だな。怪我がすぐに治る。
「あら、出血が治るの速いわね、まぁいいんだけど…」
「あぁ、これは俺の能力だ、この能力はな、うんたらかんたら…」
「へぇ、変な能力ね。ねぇ咲夜。」
「えぇ、誠に。」
時間操るメイドに言われたくわないわ!いや、本当に。
「あれ?そういえばパチュリーの能力って何だ?」
「私?『火水木金土日月を操る程度の能力』よ。読んでの通り、火水木金土日月の魔法を使えるわ。」
「一週間ちょうどだな。」
「よく言われるわ。」
「七つも使えるなんてな、羨ましいな…俺も三つぐらい使えるかな…」
「まぁそれもすぐにわかるわ。少し時間を頂戴。今から調べるから。」
「了解。あ、ここの本適当に読んでいいか?」
「いいわよ。無断でもって帰ることさえしなければ。」
「ははは、そんなことしないって。じゃぁ、よろしく。」
「任せといて。」
「さーて、どの本を読むか…ん?」
嫌な予感がする。
「…パチュリー?最後に一ついいか?」
「何?」
「ここの本の中に、日本語の本ってあるか?」
「あるにはあるわ。魔道書とかなら大抵ラテン語、古代ギリシア語、その辺の言葉で書かれているわ。読めないなら、日本語の辞書でも使いなさい。一ヶ月もあれば解読できるわ。」
「マジかよ・・・あ、日本語の本もあるんだな。えっと、どこにあるんだ?」
「そこのあたりね。」
僕の立っている後ろの方の棚を指差す。
「あぁ、この辺りだな。ありがとう。」
回れ右をして進んでいく。
えっと、この辺りだよな…あぁ、確かにあるな。
「まぁ、いいか。…ん?これって……!!」
まさか、そんなわけが…
「錬金術…」
すかさず本を手にとる。パラパラとめくっていくうちに、少し絶望。
「錬金術って、化学って知っていたけど…まさかここまで…ただ単に金を創るのが目的だったというのか…」
どうやらとあるアニメのように、陣を書いたり、手を合わせて錬成ようなことではないらしい…物質を化学変化などによって金を精錬するのが錬金術…
「おいおい…マジかよ…」
夢を一つ潰された気がする…あぁ、何だろ、この絶望感…
途中何度か落ちそうになったので、ある程度スピードを落としてくれた。
はずだった………
「お?見えてきたぜ、修一!あれが紅魔館だ!」
「なんか…予想通りって感じだな。本当に赤いな。」
「じゃ、入るぜ。」
「了解。」
魔理沙が前かがみになる。今からスピードをあげるかのように。………え?
「ま、魔理沙?まさか…」
「スピードあげるぜ!修一!掴まれよ!」
「え?ちょ!かんべんしてえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ぎゅーんって感じに飛んで行く。やっぱり速いな。うん。息もままならない。っていうかできない。
門に向かって一直線に進んで行くと
「あ、美鈴だな。」
「%=〒^!?*°÷☆#!?(美鈴!?誰!?)」
門の前にかすかに見える人影。あれは…中国人?いや、門番だな。でも、チャイナ!と言わんばかりの服装、雰囲気が半端じゃない。その人が、こっち見てなんか構えてるから余計にチャイニーズオーラが出てる。
「行くぜー!!」
「魔理沙!今日こそここは通らせ…きゃあああああ!!」
ドォォォン!!と、破壊音が轟く。
もうね、訳分からない。魔理沙。お前、いつもこんな入り方してるのか?あれだ、一回さっきの美鈴って人に謝れ。うん。謝れ。あれはひどい。ほら、完全にのびている
「っと、到着。ついたぜ。あれ?修一?」
「お前ってやつは…お前ってやつは…」
「え?あ、その、よくわからないけど、ごめん…えと…何があった?」
「…何でもない。ただ、あれはひどい。いつもああやって入っているのか?」
「あ、あぁ、そうだけど…」
「…まぁいいや、図書館に行こう。」
「あ、あぁ。わかった。こっちだ。」
しばらく進んで行くとふと思った。こんなに大きな屋敷に入っているというのに、人の気配があまり無い。ほら、屋敷だからさ、もうちょっと召使いとか入居者とかいそうなのにそんなに人の気配が感じられない。ここってもしかして廃墟?図書館って廃墟の中にある図書館なのか?いや、あくまで想定なんだけどね。
「ここだ。ここ。ここまでの道は覚えたな?」
気がついたら明らかに重そうな扉の前についていた。なんていうか、本当に重そうな扉だな。
「え?あぁ、うん、一応」
「何だよそれ。まぁいいや、入るぞ」
「え、あぁ、うん。」
魔理沙が扉を乱暴に開ける。あ、意外と重くないんだな。あれは見た目だけか。っていうか、そんな乱暴に開けたら扉壊れるぞ。マジで。
「パチュリー、邪魔するぜー!」
「お、お邪魔します。(おい、パチュリーって誰だ?)」
「え?ここの主的な奴だ。さぁ、行くぞ。」
「え?行くってどこに?」
「パチュリーのところだ。あいつにお前の得意な属性を調べてもらう。ほら、行くぞって。」
「あぁ、ちょっとまって…」
小走りで進んでいると、周りには本、本、本。見渡す限り本。本当に本だらけ。これ全部読めって言われたら、頭痛くなるし、吐き気がするな。
「パチュリー!どこにいるんだ?」
「魔理沙、あんたねぇ、もう少し静かにできないの?」
「あぁ、こんなとこにいたのか。ったく、探したぜ?」
「本当にもう…不法侵入もいいとこよ、ちゃんと門を通って入ってきてよ、っていうか、誰?見たことないけど、里の人間…じゃなさそうね、何?迷い込んだ人間?」
「あぁ、修一っていうんだ。仲良くしてやってくれ。」
「えっと暁 修一です、よろしく…パチュリー…だっけ?」
「えぇ、パチュリー・ノーレッジよ、よろしくね。」
「パチュリー、実はお願いがあるんだ。修一はここにきてまだ一週間とたっていない、ゆえに弾幕とかもできないんだ。んで、魔法を教えようとしても、得意な属性が何なのか私じゃ調べられないんだ。だから、調べてやってくれ!」
魔理沙が手を合わせてお願いする。
「…はぁ、いいわ、修一・・・よね?こっちに来て頂戴。あと、少し血を頂くけど、別にいいでしょ?」
「え?構わないけど…」
「ならいいわね。咲夜、手伝って。」
咲夜?誰?
「お呼びでしょうか。パチュリー様。」
…え、いたっけこの人?
「あそこにあるフラスコとか実験道具とって来て。準備は私がするから。」
「わかりました。」
パチュリーが指差す方向には実験道具があった。あぁ、あれか。…なんていうか、ややこしそうな装置ばっかりだな。
「お持ちいたしました。」
「助かるわ。」
ん?実験道具があったはずなのに…どこいった?
「いえ、それよりこちらの方は?見ない顔なので気になっていたのですが…」
「あぁ、彼?修一っていう外の人間よ。今から彼の得意な属性を調べるの。」
「そうですか。修一様、私はここのメイド長をしております、十六夜 咲夜と申します。以後、お見知り置きを」
「暁 修一です。よろしく。っていうか、今さっきまでここにいました?」
「いえ、いませんでしたが、呼ばれたのでこちらに来ました。」
「なんか、突然現れた気がするんだけど…ってあれ?」
実験道具がパチュリーの手元にある。でもパチュリー、お前、動いてないよな?ずっと座ってたよな?
「あ、お話していませんでしたね。あなたも知っているかと思いますが、ここには能力をもった人間や妖怪、妖精などがいます。私も、その中の一人で、『時間を操る程度の能力』をもっておりまして、時間を止めてここに来ました。気がつかないのも当然です。」
「時間を操る能力!?…これまた便利そうな能力だな…」
「えぇ、便利ですよ。」
「修一、血を頂戴。」
「え?あぁ、でもどうやって?」
「…私が切るのは趣味じゃないから…咲夜、お願い。」
「かしこまりました。修一様、少し痛いですが我慢してくださいね。」
「あ、はい。」
咲夜さんがナイフを取り出す。いやまて、いまどこから出した?いや、まて、いや、おいおい…マジかよ…
咲夜さんが指先にナイフを当て、少しずつ力を入れていく。
「っ……」
指先に切れ目が出来て、そこから血が流れる。それをパチュリーの持っているビーカーにいれる。一滴、二滴、三滴、四滴目はない。『老いることも死ぬこともない程度の能力』が働いているからだ。いや~、この能力流石に便利だな。怪我がすぐに治る。
「あら、出血が治るの速いわね、まぁいいんだけど…」
「あぁ、これは俺の能力だ、この能力はな、うんたらかんたら…」
「へぇ、変な能力ね。ねぇ咲夜。」
「えぇ、誠に。」
時間操るメイドに言われたくわないわ!いや、本当に。
「あれ?そういえばパチュリーの能力って何だ?」
「私?『火水木金土日月を操る程度の能力』よ。読んでの通り、火水木金土日月の魔法を使えるわ。」
「一週間ちょうどだな。」
「よく言われるわ。」
「七つも使えるなんてな、羨ましいな…俺も三つぐらい使えるかな…」
「まぁそれもすぐにわかるわ。少し時間を頂戴。今から調べるから。」
「了解。あ、ここの本適当に読んでいいか?」
「いいわよ。無断でもって帰ることさえしなければ。」
「ははは、そんなことしないって。じゃぁ、よろしく。」
「任せといて。」
「さーて、どの本を読むか…ん?」
嫌な予感がする。
「…パチュリー?最後に一ついいか?」
「何?」
「ここの本の中に、日本語の本ってあるか?」
「あるにはあるわ。魔道書とかなら大抵ラテン語、古代ギリシア語、その辺の言葉で書かれているわ。読めないなら、日本語の辞書でも使いなさい。一ヶ月もあれば解読できるわ。」
「マジかよ・・・あ、日本語の本もあるんだな。えっと、どこにあるんだ?」
「そこのあたりね。」
僕の立っている後ろの方の棚を指差す。
「あぁ、この辺りだな。ありがとう。」
回れ右をして進んでいく。
えっと、この辺りだよな…あぁ、確かにあるな。
「まぁ、いいか。…ん?これって……!!」
まさか、そんなわけが…
「錬金術…」
すかさず本を手にとる。パラパラとめくっていくうちに、少し絶望。
「錬金術って、化学って知っていたけど…まさかここまで…ただ単に金を創るのが目的だったというのか…」
どうやらとあるアニメのように、陣を書いたり、手を合わせて錬成ようなことではないらしい…物質を化学変化などによって金を精錬するのが錬金術…
「おいおい…マジかよ…」
夢を一つ潰された気がする…あぁ、何だろ、この絶望感…