幻想入りから二日目。
えーと、今俺は博麗神社という場所にいる。えー、霊夢…だっけ?この神社の巫女なんだけど…まだ本物の巫女はいたということにちょっと驚いてる。そして、出してくれたお茶、せんべいをいただく。
「…美味しい。」
「そう?適当に持ってきたんだけどね、それはよかったわ。」
適当に持ってきたんだ。
いや、でも本当にうまい。
まだ中2だからよくわかんないけど…
なんていうか、こう、いい感じに香ばしい。口に入れたらふわ~って風味が広がる感じ。
とにかく、めっちゃうまい。
さっきまで12枚ほどあったのに2分程で3枚も食べてしまった。
「ふ~…」
うん。お茶も美味しい。後味がいいね。これは…緑茶なのか?
「そういえば、妹紅に聞いたんだけど、あんた、変な能力持ってるらしいわね。他人の能力を真似るとか…」
「まぁ、そんなとこ。俺は実感があまりないけど。」
「あんた…空飛べる?」
「無理。」
空を飛ぶことは夢に見たけど、いざ飛んでみると(実際には手を持たれて飛んだ)半端なくこわい。テレビでやってたりするスカイダイビングやってる人って本当にすごいと改めて思った。
でもやっぱり空を飛べるようになりたいとは思う。
「…逆に聞くが…」
「何?」
「ここ…幻想郷の住民は全員飛べるのか?」
「いけるわ。里の人間は無理っぽいけど。」
なるほど。ここの住民は全員飛べるのか。やりすぎだろ。
ん?まてよ?
ここの住民全員…?
妹紅もその中の一人だとすると…
俺は飛べないのって、なんかおかしい気がする。俺は確かに妹紅の能力を真似た。だったら飛べる…あ、あれか、能力とは別途か。なるほど、納得。でもな、なんで飛べないんだろうか。うーん…
「…何考えてるの?」
「え?あ~…空飛べるようになりたいよなって思ってたり何で飛べないのかを考えてたり。」
「飛ぼうと思えば誰でも飛べるわ。気力と才能があれば。でも、あなたは能力を持っているから、以外と飛べる方かもね。」
「マジかよ!すげぇな、おい。」
さすがは幻想郷と言ったところか。
空を飛ぶことも出来る。魔法と思わしきものも使える。ここってなんでもありなのか?あー、魔法か…早く使えるようになりたいな。
「だから、修一は、なにを、考えて、いるのよ。」
「そ、そんなに区切って言われると…」
「どうせ早く飛びたいとかじゃなくて、魔法とか早く使えるようになりたいとか思ってたんでしょ。」
「よくお分かりで。」
「勘ってやつよ。私は人一倍勘がいいのよ。」
いやいや、勘って言ってもよくそこまでわかるな。もしかして、俺はこいつに逆らえないかもな。
「私が思うに今あんたは、私に逆らえないと思っているんじゃないかしら?」
「なんでそんなに勘がいいんだよ!もはや心読んでるぞそれ!」
「さ~て、お茶のおかわりでも飲もうかしら。」
「おい!無視すんな!」
「さーてね。なんにも聞こえなーい。」
「っ…くそっ!」
逆らえねぇ。なんでだ…
あいつ、どんだけ勘がいいんだよ。
それとも、俺が弱いとか…
しばらくして、霊夢が帰ってきた。
お茶のおかわりを持って来て。
「………」
完全に話題が無いため、ここは沈黙の間に変わった。
「………」
「………」
ズズズと、お茶を飲む音と、鳥のさえずり、草木が揺れる度に発する音、なんて言うか、こう、風情があるな。
こういう時間がしばらく続いた時(とはいえ、7分ほど)、霊夢が沈黙を破る。
「………修一、鳥居を正面にして、炬燵の後ろにかくれて。」
「は?」
「いいから早く。」
「あ、あぁ。」
とりあえず、炬燵の裏側にかくれる。
…一体何が。
…と思っていると、何かが近づいてくる音がする。
何かこう、キーンって感じに。
若干炬燵から顔を出す。
…なんだあれ?白黒の変な奴がこっちに飛んでくる…
…やばい!
本能がそう叫んだ。反射的に頭を隠す。すると、突風が襲って来た。炬燵の裏側とはいえ、油断できないほどの強風。なんで炬燵や急須などが飛ばないのかは、よくわからない。
「ちょっと魔理沙、今日は客が来てるのよ。もうちょっとマシな入り方知らないの?」
「おっと、悪りぃ悪りぃ、邪魔するぜ。」
「っ……誰?」
炬燵から顔を出す。
「……霊夢、こいつ誰?見ない顔だな。」
「あぁ、彼?暁 修一っていう外の人間よ。」
「へぇ~、外の…これまた珍しい
。」
「えと、あんたは誰?」
「私か?私は霧雨 魔理沙、普通の魔法使いだ。よろしくな。」
「普通の…かよ。まぁよろしく。」
一通り挨拶を終える。
そして、三人で炬燵を囲む。
…なんか今日冷えるな。
…そういえば、魔理沙は俺のことを全く知らないんだよな。
…一通り能力の説明をするか。
「それで………というわけ。」
「なるほどな、それが修一の能力…また変な能力だな。」
「変って、そんな言い方ないだろ。結構役立ちそうだぞ。」
「でも、空は飛べないか…」
魔理沙は妙に面白そうにつぶやく。
なんだ、飛べないことを小馬鹿にしてるのか。お前は。
「修一、こっち来て。」
霊夢に呼ばれる。
「あ、あぁ。」
霊夢について行くと、神社の境内に着いた
「修一、いい?今から空を飛ぶ練習をするわ。基本としては、意識を集中させる。慣れたら、集中しなくても飛べるようになるわ、それと、自分を信じること、最後に、恐怖を捨てること。この三つ。覚えておいて。じゃ、飛ぶわよ。」
「ちょ、いきなりだな。」
「何?飛びたくないの?ならいいけど?」
「…飛びたい。」
「ならいいわ。じゃ、やってみて。」
「あぁ。」
意識を集中させる。
あぁ、飛びてぇ飛びてぇ。
俺は飛べるぞ。
なーんも怖くない。
「…飛べないか…」
「もうちょっと頑張ってみて」
「わかった。」
…普通にやるからいけないのか?なら、手を鳥みたいにパタパタと…
「…無理っぽいな」
「無理も何も、何?今の手。」
「鳥の真似」
「そんなんじゃ無理よ…」
…イメージの問題か?
「…じゃぁ、こうか?」
「無理ね。」
「じゃ、これは…」
「それも無理ね。」
…ここから格闘約40分。魔理沙は寝ている。ま、暇なんだろ。
「…飛べた…!!」
「おめでとう!修一!」
「よっしゃぁ!」
「……ん……ぁぁ、寝ていた…ん?何やってんだ?」
魔理沙が起きた。
「え?飛ぶ練習を…」
「はぁ?練習しなくても、霊夢の血をちょっと修一にやれば良かったんじゃないか?」
「あ。」
霊夢は固まった。
「…霊夢の能力って、何?」
「空を飛ぶ程度の能力だ。」
修一も固まった。なんでもっと早く言わないんだ…
えーと、今俺は博麗神社という場所にいる。えー、霊夢…だっけ?この神社の巫女なんだけど…まだ本物の巫女はいたということにちょっと驚いてる。そして、出してくれたお茶、せんべいをいただく。
「…美味しい。」
「そう?適当に持ってきたんだけどね、それはよかったわ。」
適当に持ってきたんだ。
いや、でも本当にうまい。
まだ中2だからよくわかんないけど…
なんていうか、こう、いい感じに香ばしい。口に入れたらふわ~って風味が広がる感じ。
とにかく、めっちゃうまい。
さっきまで12枚ほどあったのに2分程で3枚も食べてしまった。
「ふ~…」
うん。お茶も美味しい。後味がいいね。これは…緑茶なのか?
「そういえば、妹紅に聞いたんだけど、あんた、変な能力持ってるらしいわね。他人の能力を真似るとか…」
「まぁ、そんなとこ。俺は実感があまりないけど。」
「あんた…空飛べる?」
「無理。」
空を飛ぶことは夢に見たけど、いざ飛んでみると(実際には手を持たれて飛んだ)半端なくこわい。テレビでやってたりするスカイダイビングやってる人って本当にすごいと改めて思った。
でもやっぱり空を飛べるようになりたいとは思う。
「…逆に聞くが…」
「何?」
「ここ…幻想郷の住民は全員飛べるのか?」
「いけるわ。里の人間は無理っぽいけど。」
なるほど。ここの住民は全員飛べるのか。やりすぎだろ。
ん?まてよ?
ここの住民全員…?
妹紅もその中の一人だとすると…
俺は飛べないのって、なんかおかしい気がする。俺は確かに妹紅の能力を真似た。だったら飛べる…あ、あれか、能力とは別途か。なるほど、納得。でもな、なんで飛べないんだろうか。うーん…
「…何考えてるの?」
「え?あ~…空飛べるようになりたいよなって思ってたり何で飛べないのかを考えてたり。」
「飛ぼうと思えば誰でも飛べるわ。気力と才能があれば。でも、あなたは能力を持っているから、以外と飛べる方かもね。」
「マジかよ!すげぇな、おい。」
さすがは幻想郷と言ったところか。
空を飛ぶことも出来る。魔法と思わしきものも使える。ここってなんでもありなのか?あー、魔法か…早く使えるようになりたいな。
「だから、修一は、なにを、考えて、いるのよ。」
「そ、そんなに区切って言われると…」
「どうせ早く飛びたいとかじゃなくて、魔法とか早く使えるようになりたいとか思ってたんでしょ。」
「よくお分かりで。」
「勘ってやつよ。私は人一倍勘がいいのよ。」
いやいや、勘って言ってもよくそこまでわかるな。もしかして、俺はこいつに逆らえないかもな。
「私が思うに今あんたは、私に逆らえないと思っているんじゃないかしら?」
「なんでそんなに勘がいいんだよ!もはや心読んでるぞそれ!」
「さ~て、お茶のおかわりでも飲もうかしら。」
「おい!無視すんな!」
「さーてね。なんにも聞こえなーい。」
「っ…くそっ!」
逆らえねぇ。なんでだ…
あいつ、どんだけ勘がいいんだよ。
それとも、俺が弱いとか…
しばらくして、霊夢が帰ってきた。
お茶のおかわりを持って来て。
「………」
完全に話題が無いため、ここは沈黙の間に変わった。
「………」
「………」
ズズズと、お茶を飲む音と、鳥のさえずり、草木が揺れる度に発する音、なんて言うか、こう、風情があるな。
こういう時間がしばらく続いた時(とはいえ、7分ほど)、霊夢が沈黙を破る。
「………修一、鳥居を正面にして、炬燵の後ろにかくれて。」
「は?」
「いいから早く。」
「あ、あぁ。」
とりあえず、炬燵の裏側にかくれる。
…一体何が。
…と思っていると、何かが近づいてくる音がする。
何かこう、キーンって感じに。
若干炬燵から顔を出す。
…なんだあれ?白黒の変な奴がこっちに飛んでくる…
…やばい!
本能がそう叫んだ。反射的に頭を隠す。すると、突風が襲って来た。炬燵の裏側とはいえ、油断できないほどの強風。なんで炬燵や急須などが飛ばないのかは、よくわからない。
「ちょっと魔理沙、今日は客が来てるのよ。もうちょっとマシな入り方知らないの?」
「おっと、悪りぃ悪りぃ、邪魔するぜ。」
「っ……誰?」
炬燵から顔を出す。
「……霊夢、こいつ誰?見ない顔だな。」
「あぁ、彼?暁 修一っていう外の人間よ。」
「へぇ~、外の…これまた珍しい
。」
「えと、あんたは誰?」
「私か?私は霧雨 魔理沙、普通の魔法使いだ。よろしくな。」
「普通の…かよ。まぁよろしく。」
一通り挨拶を終える。
そして、三人で炬燵を囲む。
…なんか今日冷えるな。
…そういえば、魔理沙は俺のことを全く知らないんだよな。
…一通り能力の説明をするか。
「それで………というわけ。」
「なるほどな、それが修一の能力…また変な能力だな。」
「変って、そんな言い方ないだろ。結構役立ちそうだぞ。」
「でも、空は飛べないか…」
魔理沙は妙に面白そうにつぶやく。
なんだ、飛べないことを小馬鹿にしてるのか。お前は。
「修一、こっち来て。」
霊夢に呼ばれる。
「あ、あぁ。」
霊夢について行くと、神社の境内に着いた
「修一、いい?今から空を飛ぶ練習をするわ。基本としては、意識を集中させる。慣れたら、集中しなくても飛べるようになるわ、それと、自分を信じること、最後に、恐怖を捨てること。この三つ。覚えておいて。じゃ、飛ぶわよ。」
「ちょ、いきなりだな。」
「何?飛びたくないの?ならいいけど?」
「…飛びたい。」
「ならいいわ。じゃ、やってみて。」
「あぁ。」
意識を集中させる。
あぁ、飛びてぇ飛びてぇ。
俺は飛べるぞ。
なーんも怖くない。
「…飛べないか…」
「もうちょっと頑張ってみて」
「わかった。」
…普通にやるからいけないのか?なら、手を鳥みたいにパタパタと…
「…無理っぽいな」
「無理も何も、何?今の手。」
「鳥の真似」
「そんなんじゃ無理よ…」
…イメージの問題か?
「…じゃぁ、こうか?」
「無理ね。」
「じゃ、これは…」
「それも無理ね。」
…ここから格闘約40分。魔理沙は寝ている。ま、暇なんだろ。
「…飛べた…!!」
「おめでとう!修一!」
「よっしゃぁ!」
「……ん……ぁぁ、寝ていた…ん?何やってんだ?」
魔理沙が起きた。
「え?飛ぶ練習を…」
「はぁ?練習しなくても、霊夢の血をちょっと修一にやれば良かったんじゃないか?」
「あ。」
霊夢は固まった。
「…霊夢の能力って、何?」
「空を飛ぶ程度の能力だ。」
修一も固まった。なんでもっと早く言わないんだ…