リーマンショック後、コスト高ということで需要の
落ちたダイレクトメール。
そこに環境意識も相まっています。
封筒を製造する身としては、需要が無いと受注が出来ない
=商売が成り立たない。
しかもDMってプランナーさんやデザイナーさんが知恵を出し合い
ちょっと凝った仕様が多いので用紙・印刷・加工と難易度は高いのだが、
作っている側としてはその分プロ意識は養われる。
昨今減り気味のこのダイレクトメールの(デジタルメディアと比較した)
威力を証明するために、イギリスの郵便会社ロイヤルメールは、
神経科学のテクノロジーを利用した実験をしたそうです。
このロイヤルメールは、英国バンゴア大学に依頼して、人間の脳は
広告メッセージをどう情報処理しているかを、デジタル媒体と
紙媒体との違いで調べてもらいました。
被験者にfMRI(機能的MRI)に入ってもらい、既存の広告を
デジタル形式(スクリーンに表示される)と紙に印刷された形式と
2種類見せ、脳の様子を観察した。
結果は紙媒体は脳には「リアル」に具体的に知覚されている。
当たり前といえば当たり前のコメントだけれども、「リアル」に
知覚されていることは重要で、その結果として、感情が喚起され、
感情がともなうがゆえに、記憶に関係する部位も活性化する。
つまり、感情と記憶に関係する部位が、デジタル広告よりも、
強く活性化される・・・ということらしい。
しかもデフォルトネットワークである前頭前皮質側部や後帯状皮質が
活性化して、喚起された感情情報を自己の思考、感情や記憶に
関連づけようとしている。
(これは、つまり、ブランディングや購買の動機付けに関連してくる・・・はずだ)。
もうひとつ面白いことは、人間の脳は、スクリーン上のデジタル広告
(ヴァーチャルイメージ)には、リアルなイメージに比べて、意識を
集中しにくくできているらしい。
だから、パソコンやケータイを使いながらTVを見る・・・といった
「ながら見」をしてしまうのだろうか?
いずれにしても、この実験結果だけをみると、紙媒体による広告
(たとえばダイレクトメール)はeメールやウェブサイトにはない効力を
もっていることになる。
この実験では電子書籍と紙の書籍で、脳が情報をどう処理しているか
までは調べてられていないらしい。
特に、感情とか記憶。
ロイヤルメールの実験でいけば、紙の書籍で読んだほうが、
感情は喚起されるし記憶にも残るってことになります。
竹尾さんの用紙なんかは五感を刺激するものが多い。
科学的に封筒の用紙の差異による受け取り手の感情や
記憶を化学的に証明出来たら面白いと思うのだが、如何だろう。