ブロンディのデビー・ハリーはデビュー時点で既に31歳。全盛期ですら30半ばのかなりの年齢であるにも関わらず、あれだけルックスに華があって、歌声がキュートで尚且つ楽曲が素晴らしく、僕の場合今まで女性ボーカルに熱中する事は無かったのだが唯一の例外がこのデビー・ハリー。


特に好きだったアルバムが「恋のハートビート」。このアルバムは本当に何もかもが素晴らしかった。パンキッシュでニューウェーブであり、それでいてポップで哀愁があって。


そんなブロンディのバンド活動は順風満帆に見えたのだが、突如襲ったリーダーであるクリス・ステインの難病。デビーはパートナーであるクリス・ステインの闘病を支える為にブロンディとしてのバンド活動を休止したのが1982年。


それからずっとデビーの音信は途絶えたままだったのだが、突如バンドが活動を再開してアルバムをリリースしたのが1999年、そこからイギリスでスマッシュ・ヒットとなる名曲「マリア」が生まれた。


この曲は十数年のブランクを全く感じさせない往年のブロンディを彷彿とさせるポップでタイトでキュートな逸品だった。チャート的に完全復活とは言わないまでも、ここでのデビーのボーカルが全く衰えていないのに驚く。


それから更に四年の月日が流れてリリースされた「カース・オブ・ブロンディ」。

このアルバムでもデビーの歌声は不滅だ。とても還暦目前のおばさんの歌声とは思えない程キュートで艶やかなボーカルに感銘を受ける。


正直アルバムの出来が良いとかどうでもよくて、デビーの歌声が聴ければそれだけで満足出来る1ミーハーなのだ。


デビー・ハリー、永遠のセックス・シンボル。