パンクだニュー・ウェーブだと騒いでいた学生時代が過ぎ去り、気がつけば社会人となっていた時期にスティングのファースト・ソロ・アルバムがリリースされた。


スティングはザ・ポリスを解散するというアナウンスも無いまま活動停止させて、このソロ・アルバムをリリースしたと記憶している。


元々パンクの皮を被ったエセ・パンク・バンドだったポリスだったが、その中心人物であったスティングのこのソロアルバムは、ポリス時代から感じていたスティングのスモーキーなボーカルと共に、如何にも英国らしい何処か陰鬱な大人なサウンドをより発展させた感があった。


リリース当時世間的には評価が高かったこのアルバムも、僕的にはあまりのダウナーなサウンドと政治色濃い歌の内容に嫌気がさして、数回聴いただけで終わってしまったが、今ならシンプルに良いアルバムだと思える様になった。