ロン・ウッドのセカンド・ソロはロンとイアン・マクレガン、それからボビー・ウーマックが共同プロデュースをしていて二人が全面的に協力したアルバムだ。


結果的にファンキーでソウルフルな一種独特なロックンロールが生まれている。多分そのサウンドは決して大衆的な音楽ではないのだろう。無愛想なゴツゴツとした質感で、事実初めてこのアルバムを耳にした時、僕は前作の様な素晴らしく分かりやすいロックンロールアルバムを期待していたので、正直失望したのが本当のところだった。


ただ聴き込むうちにソウルもファンクもロックンロールも巻き込んだ、そのごった煮的ロックの虜になっていた。


このアルバムには前述した二人の他に、キース・リチャーズとミック・テイラーが参加して、テイラーが如何にも彼らしい見事なスライド・ギターを披露しているのにも注目したい。





注) ミック・テイラーのスライド・ギターが堪能出来るのはこの曲ではありません。この曲はボビー・ウーマックが映画のサントラを担当した「110番街交差点」の中の一曲からのカバー。