昔の保育と今の保育を体験した結果 | 親子のスマイルファクトリー

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保育の専門学校の学生さんに

昔の保育と今の保育を体験してもらいました。


子どもの気持ちの翻訳家
子育て&保育心理カウンセラー
元保育士 はぎの そのこです♪

どちらも『チューリップの絵を描く』というお題です。






【昔の保育】
(分かりやすく強烈なバージョンにしました。笑)

はい、みんな、先生がお話するから背中をまっすぐにして聞いてね。

○○ちゃん、背中が曲がってるよ!

よく見ててね、チューリップはこう描きますよ。
(見本を見せる)

赤いクレヨンを持ってね。

ここまで描いたら待っててね。

線からはみ出さないように塗るのよ。

あら、○○くん、まだ白いところがあるからちゃんと塗ってね。

まあ!○○ちゃん、違う色にしちゃったの?!
先生赤って言ったじゃない、もう!

次はまだよ。きちんと座って待っててね。

○○くん、まだかな?葉っぱ描きたいんだけど。みんな待ってるよ。


…とまあ、非常に強烈なバージョンだよ、と伝えながら描いてもらいましたてへぺろ




【今の保育】

何色のチューリップにしたいかな?

どんなチューリップにしたいかな?

いいね~。

(描き始めたら)
○○ちゃんは黄色にしたのね、黄色のチューリップ見たことあるのかな?へ~!お庭にあるんだ!いいね~!

○○くん、たくさんの色にしたんだね。それもいいね~!

○○くん、終わりにするのね。見せて!わあ!素敵になったね~。これは誰?  へ~!虫さんがチューリップのおうちに住んでるんだ!ニコニコしてるね!

お手て見てどう?…そうだね、汚れたからお手て洗うといいね。その後でお部屋で遊んでていいよ。


○○ちゃん、もっと描きたいんだよね。まだゆっくり描いてていいよ。



…という感じ。

ちょっとどちらも極端ですが、学生さんたちの反応は



【昔の保育】
・緊張した

・早く描かなきゃと焦った

・待たされてる間、暇になった

・好きなようにできなかった

・自由度が低かった

・ちゃんとやらなきゃと思った

・みんな同じような絵が出来上がった



【今の保育】
・自分で考えて描けて楽しかった

・いいところを見つけてもらえて嬉しかった

・自由度が高かった

・人それぞれの絵が出来上がった

・描く早さも個人差が大きいとわかった



こんな感じでした。


はい、確かにちょっと誘導しましたてへぺろ


でもね、大人次第でこんなに変わるんだということがよくわかったみたいなので今回はそれでOKにします。




昔バージョンは

子どもが「こうしたい!」と沸き上がるものを抑えてやらせて「機能訓練」をしているだけでは?

『先生の言うことを聞く子』
『先生の言う通りにできる子』
を育ててるだけでは?

と思ってしまいますショック


本来、『表現』は子どもの中から沸き上がる「こうしたい!」「こうやったらどうなるだろう?」などのワクワクや不思議を表すものであるのです。

そのワクワクや不思議を体験できるようにサポートするのが私たちの役割です。



「少し我慢して待つ時間も必要」

「大人の話も聞けるようにならないと」

そんな声があるのもわかります。



でも、それ、『表現』の時間にも必要ですか?

そういうのは他の時間でも学ぶ時間がとれるのでは?

「こんな風にしたい!」と沸き上がってくる気持ちを表現する時間に、そのワクワクを抑えてまで待たせる必要があるでしょうか。




3歳児が、早く次を描きたくて我慢できない隣の子に
小声で
「先生に怒られるからやめなよ」って言ってるのを見たことがあります。


「怒られないように」「先生の言う通りにしないと」という想いからの 待てる時間はホンモノでしょうか?


このときの二人の心にはどんな想いが生まれているでしょう。


「怒るかもしれない」人がいなかったらどうなるでしょう。




じっくりやっていたり、うまくいかないのを待っててもらえて心地よかった経験をしたり

規則だから、だけじゃなく、お互いを大事にするから順番を守れるようになったり、

自分が認められて満たされるから心にゆとりができたり、

ルールを守るとか待つとか思いやりって、そっちの方が本当に身につくような気がします口笛



どんな技術があってもどんな状態の先生がどんな言葉かけをするかが重要なんです。



【今の保育】【昔の保育】と表現しましたが、

極端に言うと

【大人の言うことを聞く子を育てる保育】

【子どもの自発性や主体性を育てる保育】

なのかもしれません。



そして、

子どもたちは

学生さんたちみたいに明確に「ここが嫌だ」とは言えないことが多いでしょう。


大好きな先生がそう言うんだからそうなんだろう、と思ってしまうかもガーン



私たち大人も子どもの頃、そうやって周りの大人の教えから価値観を身に付けてきました。


でもね

日本もいよいよ、
昔の「みんな同じにしよう」というのは終わりになって

「それぞれが自分らしく生きていく」という方へシフトし始めています。



あなたはどんな保育を受けたいでしょう?

あなたの大事な子どもや親戚の子どもがどんな保育を受けたら嬉しいでしょう?

保育士さんは、どんな保育をしたいでしょう?


考えるきっかけになれば嬉しいです音符


♪今日のしつもん

どんな保育を受けたいですか



 

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