あなたの会社は働きやすいですか?
あなたにとって「働きやすさ」とは何ですか?
日本経済新聞社が実施した「働きやすい会社」調査。
高い評価を受けたのは、育児支援や非正規社員の労働環境の整備に力を入れる企業でした。
■調査ランキング
「働きやすい会社」2008調査総合ランキングは以下の通りです。
1位 NEC
2位 松下電器産業
3位 日立製作所
4位 三井住友海上火災保険
5位 凸版印刷
■企業は「仕事と生活のバランスが取りやすい職場環境の整備」が鍵
上位にランキングされた企業はどのような取り組みを行っているのでしょうか。
まずは5年ぶりに首位に返り咲いたNEC。在宅勤務制度の対象を全社員の約9割まで拡大するなど、社員が多様な働き方ができるように工夫しており、人材育成などの分野でも、高い評価を受けました。セクハラ・パワハラ防止にも、積極的に取り組んでいます。
昨年1位、今年は2位と、引き続き評価の高い松下電器産業。ダイバーシティを経営の目標に掲げ、女性や外国人の採用を積極的に行っています。また男性が配偶者の出産日前後に5日間の有給休暇を取得できたり、非正規社員が育児休業を取得できたりと、子育て環境を整備しています。
3位の日立製作所は、昨年22位から大きく浮上。育児支援制度を従業員に周知徹底するため、親子で参加出来る研修会を開催するなど、子育てに配慮した職場づくりを推進したことが、ジャンプアップの秘訣のようです。
「仕事と生活のバランスが取りやすい職場環境の整備」に取り組む企業が、評価されています。
■ビジネスパーソンは「ワーク/ライフ・バランス」と「公平で納得できる人事制度」を重視
それではビジネスパーソンは、どのような会社を「働きやすい」と考えているのでしょうか。
1・2位の「年次有給休暇の取りやすさ」と「実労働時間の適正さ」は、ワーク/ライフ・バランスに関する項目。「仕事と生活のバランス」を取るためには、「仕組み」が存在するだけでなく、それを「実際に活用できるか」を重要視していることが分かります。
また昨年から引き続き3位となった「人事考課の結果伝達の有無」は、本人が納得できる評価を受けることで、働く意欲の向上につながります。
■「ワーク/ライフ・バランス」が優秀人材の確保・定着に威力を発揮
ビジネスパーソンが「ワーク/ライフ・バランス」を重視した結果、「仕事と生活のバランスが取りやすい」企業が評価される・・・少子高齢化に伴う労働人口減少時代を向かえ、「ワーク/ライフ・バランス」を「企業戦略」として位置づける会社こそが、優秀な人財を獲得し、厳しい競争を勝ち抜いていくと言えそうです。
ビジネスパーソンと会社がWin-Winの関係を構築できる「ワーク/ライフ・バランス」。今後もますます取り組みが進んでいくことは間違いありませんね。
2008年9月1日付「日本経済新聞」「日経産業新聞」
総合1位のNEC(日本電気株式会社)様HPはこちらをクリック
総合2位の松下電器産業株式会社様HPはこちらをクリック
総合3位の株式会社日立製作所様HPこちらをクリック
総合4位の三井住友海上火災保険株式会社様HPこちらをクリック
総合5位の凸版印刷株式会社様HPこちらをクリック
調査を実施した株式会社日本経済新聞社様HPこちらをクリック