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★橋本保雄氏からのメッセージ★

失礼しますでは礼を失する

『ホテルオークラ<橋本流>大人のマナー』 (橋本 保雄著 大和出版)
p99 より


★解説★

オフィスでもレストランや飲食店でも、最も頻繁に登場する言葉、
それが「失礼します」という言葉。

しかしながら、
言葉どおり「失礼」をする機会がそんなに多くては、たまったもんじゃない、
橋本氏はそうおっしゃっています。

「失礼します」と言うことで、"礼"を"失する"ことにはならないのに、
そう決め付けている人が多い・・・
マニュアルで決め付けているかのように、刷り込まれていると
表現されています。

ホテルオークラでは、この言葉がN.G.ワードです。
それは「サービスをすること」は「まずもって失礼をしないこと」しないことが
原点とされているからです。
ですから、食事や飲み物もこのように提供します。
「シーフードピラフでございます、ごゆっくりお召し上がり下さい」
「お待たせいたしました。コーヒーでございます」

上記の提供時には、あてはまりにくいですが、
入室時や着席をうながされたときなど多くの場合、
「失礼します」は「ありがとうございます」
と言い換えることができます。

礼を失する謝罪の言葉ではなく、
感謝を表現する「ありがとうございます」で使うことで、
いい関係性が築ける、ともすれば、
「殺伐な事件の激減」、「乾ききった人間関係に潤いが甦る」
橋本氏は本書内で言及されています。


★著者プロフィール★

橋本 保雄(やすお)氏(1931~2006):
1931年生。山の上ホテル勤務を経て、1961年設立準備中のホテル
オークラに移り、89年専務取締役、95年には副社長に就任し、
オークラの顔として、長くオークラの顧客サービス向上に努めた。
ホテル業界のリーダー的存在でホスピタリティの神様として
知られた人物。著書は数十冊に及んだ。


★追記★

「ありがとう」
を常に言葉にする。
してくださったことに、感謝の意を口に出すことは、
私が弊社赤木に出会い、最初に教えられ、なるほどと思い、
長年身をもって行ってきていたことです。

ホテルオークラの実例にしても、
橋本氏のこの言葉への想いも、
一寸違うことなく同じことを、本書で知り、
なんだか嬉しくなると同時に、
やはりすべてにあてはまる真理なのかと思いました。

「すいません」、「失礼します」
を、
ふと思い出した時に
「ありがとう」
へ。
少しずつでも「ありがとう」の言葉が増えていけばよいな、と思います。


★橋本保雄氏からのメッセージ★

依頼や要望に対する返事は「YES」「No」だけではない

『ホテルオークラ<橋本流>大人のマナー』 (橋本 保雄著 大和出版)
p60 より


★解説★

橋本氏がホテルオークラで勤務してた際、
支配人に要望、依頼を出した返答は、
「OK(YES)」,「NO」,そして「WAIT」この言葉だけだったそうです。

答えは簡潔に、一言で伝えるのも驚かされますが、
この「WAIT」はどういう意味で使われるのでしょうか。

「検討の余地がある」「タイミングがくれば…」「いくつかの条件をクリア
すれば・・・」
このような時に使われるそうです。

この言葉とともに、何が不十分なのか、何が問題か、
これを具体的に提示してくれることで、なにをすべきかが明確にわかったそうです。

ビジネスのシーンでこのような状況は数多くあるのではないでしょうか。
まず「答えは『WAIT』だ、そして具体的な課題をこれとこれだ」と
提示する。
答えを簡潔に伝える言葉として、取り入れてみたら、
非常に説明がしやすくなるのではないでしょうか。
返事は、「YES」「NO」「WAIT」の三者択一、
「YES」「NO」ではない答えのときの言葉として、
思い出した際には是非ご活用下さい。

★著者プロフィール★

橋本 保雄(やすお)氏(1931~2007):
1931年生。山の上ホテル勤務を経て、1961年設立準備中のホテル
オークラに移り、89年専務取締役、95年には副社長に就任し、
オークラの顔として、長くオークラの顧客サービス向上に努めた。
ホテル業界のリーダー的存在でホスピタリティの神様として
知られた人物。著書は数十冊に及んだ。


★あとがき★
2006年のきょう8月11日、ホスピタリティ推進協会理事長
橋本保雄氏が74歳でなくなりました。
ホテルオークラ元副社長であり、ホスピタリティの神様、
伝説のホテルマンなどと称され、ホスピタリティを学ぶ者に
知らない方がいらっしゃるくらいの方でした。
その橋本氏の数ある著書のなかで、
最初に拝読したのが、この本
『ホテルオークラ<橋本流>大人のマナー』(大和出版)でした。
参考になるマナーの解説だけでなく、
サービスや人当たりに対しても言及されています。

2001年初版の書籍ですが、今も色あせることなく、
大いに参考になる書籍です。
是非、これから就職する学生さんや、若手社員の方に
読んでいただきたい一冊です。


★中坊公平氏からのメッセージ★

「率直に言って、対象となる六千五百億円といっても、
住管機構が抱えている全体の金額からみると、
大したことはない。しかし、この問題は本来、
責任を負わなくてもいい人(国民)が責任を負い、
負わなければならない人(関与者)が負っていない
ということだ。けじめをつけるためにも、
百罰百戒でなければならない。」


『中坊公平の闘い』(藤井良広著 日本経済新聞社)
p.225より

【作品紹介】
*この本を読むと以下が得られます
●中坊公平氏の人となりが分かります
●住宅金融専門会社(住専)は何が問題だったのかを理解できます
●リーダーに求められる資質に気づけます

*概要
1990年代後半、個人向けの住宅ローンを扱う住宅金融専門会社の不良債権が問題になります。バブル景気における地価高騰で一気に膨らんだ融資が、バブル崩壊で土地が売れなくなったことにより、最終的には総資産の半分もが損失となる事態に陥りました。損失の穴埋めをどうするか。対応を一手に引き受けたのが、弁護士として数々の注目事件に関わってきた、中坊公平氏でした。本書は、中坊氏が住専社長として行動してきた1年8ヶ月を振り返るとともに、中坊氏の生い立ちや、それまでに携わった事件に触れることで、「なぜ、あれだけのパワーをもって国民主権の立場で取り組んでこれたのか」を垣間見ることができます。

*こんな人にオススメ!
●信念を持つことを諦めてしまいそうになっている方
●正しいことが通らず元気がなくなっている方
●今の時代に求められるリーダー像を考えたい方
(一貫して国民の利益のために活動した中坊氏。現場の最前線に立ち、国や巨大組織、悪徳業者を相手に闘う姿に、多くの国民が共感しました。住専の社長となり、辣腕を振るっていたのは、バブル景気後の「失われた10年」の時代。現在の不景気に重なります。「今もこんなリーダーがいたら」と思わせてくれます。)

【中坊公平氏紹介】
1954年に弁護士試験に合格。森永ヒ素中毒事件弁護団長や、ペーパー商法で破産した豊田商事の管財人等、注目事件を担当、90年に日本弁護士連合会会長に就任します。その後住宅金融債権管理機構社長、整理回収機構社長等を歴任しますが、住管機構で不適切な債権回収があったことが発覚、責任を取り弁護士を廃業します。しかし、その活躍は、「平成の鬼平」とも呼ばれ、多くのTVや書籍に取り上げられています。

【藤井良広氏紹介】
1972年に日本経済新聞社入社。省庁の記者クラブ担当を歴任後、88年から91年まで欧州総局ロンドン駐在記者。東京経済部次長を経て、93年から英オックスフォード大客員研究員として留学。同年から経済部編集委員として、主に金融問題などを担当。2006年からは上智大学環境大学院教授として教壇に立ち、環境金融論、CSR経営論、EU環境論などを専攻されています。