わたしは、
学生時代に学芸員の資格をとった後、
30代前半まで、
全国の美術館で開催する、美術展を専門に企画する仕事に携わっていました。
わたしの意外な(?)経歴に…
も、なのですが、
この珍しい、というか、一般にあまり知られていない業務に
驚かれること、しばしばです
その頃は、
休日も、美術館をハシゴして巡っていたような日々だったな・笑
そして、一番最初に担当したのが
『上村松園・松篁・淳之』の上村三代展だったのです。
なんとも言えず震え、目が潤む感覚に襲われたのです!
懐かしい作品との再会に、
予想以上に感激か?と思ったけれど、
どうやら、それだけではなかったみたい…。
改めて、松篁作品のどれもが、
心から花たちを愛で、
鳥たちに敬意をもっている視線と愛情がいっぱい故の作品だなって、
しみじみ感じるのです。
夢中に、
たくさんの表情を描きとめたスケッチは、
まるで、子どもが時間を忘れて描いてるみたい
(ほら!恐竜とか、昆虫とか、ポケモンのキャラとか…
ずーーーっと描いてる子がいるでしょ♪)
楽しくて楽しくて しょうがない
大好きで大好きで しょうがない
90代で亡くなるまで、
生涯、そんな気持ちがあふれてる。
どうしようもないくらい
楽しくて、大好きな気持ちにふれる…
再会でもあったのかもしれないな
松篁作品の
艶を押さえた、静かな輝きの岩彩の美しさ。
削ぎ落とされたシンプルさの中の格調の高さも、やっぱり好き
久しぶりに画集を広げよう。
奈良の松伯美術館へも、久しぶりに行こうかな♪
(松伯美術館は、上村三代の作品が収集、保管、展示されています)
そんな、自分の時間との再会
帰りの電車から、大きな大きな虹を見た。