曲目解説の5は
私が伴奏させて頂く
神保さん(メゾ)の曲について
今回
信長貴富さんの組曲「思いだすために」
より4曲演奏します
信長さんは上智大学卒
音大卒ではないんですね
卒業後公務員にもなったみたいです
しかし日本音楽コンクールでも受章するなどして
現在合唱では人気ある作曲家らしい
彼の作品はポピュラーの影響が強いので
弾いていると
「ポピュラーって何だろう?」
「クラシックって何だろう?」
「現代曲って何だろう?」
「どうしてこの楽譜にはコードがついていないんだろう?」
って結構考えさせられます
テンションコードが多くて
渡された楽譜ののっけから
すぐにコードで表せる和音ではなく
リズムもポピュラー。
弾き歌いが楽しくて伴奏の仕事しているようなもんなんですが
歌がテンションコードの9thや11thの音をとることが多くて
音とりづらい
歌のメロディーが繰り返される度に
テンションがあがっていくのもジャズっぽい
今回は「思いだすために」より3、4、5、6をとりあげます
3 「世界のいちばん遠い土地へ」
一本の樹は歴史ではなくて
思い出である
一羽の鳥は記憶ではなくて
愛である
一人の誕生は経験ではなくて
物語である
私はそれらの間を旅する時
なぜだか涙ぐんでしまうのです
この曲
本当にノリノリで
ピアノ弾いていて楽しくてしょうがなくて
和音をつかむのが本当に楽しい
(難しいんだけど)
あー私は和音が好きだから
ピアノ弾いているんだ
って改めて感じました
バイオリンの小川さんにも言われました
「初芽さん バイオリンでやっても重音楽しい!っていいながら
ブルッフとか弾いてそう」
・・バイオリンの重音は大変そうだから
・・・それよりピチカートとか楽しそう・・。
で、楽しくって和音ガンガン弾くと
歌殺しちゃうのね
でもどーにも止まらない!!
だから蓋半開予定です
この組曲は合唱としても出しているのですが
本当に合唱でやってみたいです
っていうか高校時代に戻ってやりたい!
「難しい!」とかいいながら
なんだかんだ言って頑張れてしまう高校時代に
ノリノリでやったら楽しいだろうな。
4 「ぼくが死んでも」
ぼくが死んでも歌など歌わず
いつものように
ドアを半分あけといてくれ
そこから青い海が見えるように
ドアを半分あけといてくれ
いつものように
オレンジむいて
海の遠鳴り数えておくれ
そこから青い海が見えるように
ぼくが死んでも
えーちなみに私の場合は
私が死んでも墓などつくらず
海に散骨してくれ
ってなりますね
そんな話はおいといて
信長さんは寺山修司の詩から
イメージを膨らませて曲を作ったらしいですが
この曲は「海の遠鳴り」をイメージしているのか
左手の分散和音が
海の波のように使ってあって
私は逗子の海の見える所に10歳までいたので
懐かしい海だ~!
って個人的には思います
けど左手の分散和音って
私の苦手分野で
(右手は得意)
・・・・う”~
頑張らなくちゃ