先日の土曜日、
かねてから、3人でお会いしたいねと言っていた
ブロ友さん2人とお会いすることができました!

そのうちのおひとりが
BS NHKで放送した。
ピアニスト、ブーニンさんのドキュメンタリー
「それでも私はピアノを弾く」
のDVDをお持ちだと言うことで
貸していただきました!


もう、始めの方から

なんだか泣きそうでした。


先天性の持病がおありで

左足を少し短く切断したと言うことも初めて知りました。


左手が一時期、全く動かなくなってしまったと

いうことも

全然知りませんでした。

あれほど一斉を風靡して

スターダムに乗り、素晴らしい演奏を

なさっていた方が

思うように弾けなくなってしまったとは

どれほどの苦悩があった事でしょう。

言葉を失うという表現がピッタリでした。


そして旧ソ連の厳しい監視下で

西側での演奏活動をしていたということも

初めて知りました。


亡命が成功して本当に良かった。


もちろん、彼は経済的な事や

家族に恵まれたということもあったと

思いますが、それでも

時に人生はとても過酷なものです。


久々に演奏会をすると決め

最後まで、熱心に練習するブーニンさん。

思うように弾けず

イライラして、舌打ちするような場面も。

思わず、ゴクンと唾を飲み込みました。


八ヶ岳音楽堂でついに9年ぶりに

舞台に立ちますが

その本番で

みるみるうちにどんどん輝きを増しているのが

画面越しにわかりました。


神様は時に意地悪だなぁと思う事も

しばしばですが

彼に苦しみも与えたけれど

それを乗り越えたものだけが

味わうことのできる喜びも与えたのですね。


実は私は大学生になったばかりの1987年に

サントリーホールで

彼の演奏を聴いています。


このDVDを見た後、

そういえばこの辺にあったはず…

と探したら、ありました!ありました!





その時のパンフレットです。


実はそのチケットは

自分で買い求めたものではなく、

グランドピアノを買った楽器店で

プレゼントされたものでした。


しかしお恥ずかしながら

その当時の私は、その演奏がどれほど素晴らしいものかということが

あまりわかりませんでした。


それはもちろん、自分自身が若くて

勉強不足だった

ということもありますが、

私が習っていた大学の先生が

教えているような弾き方を

彼がしているようには

とても思えなかったのです。

だから演奏を楽しむ、というよりは

頭の中が疑問❓?でいっぱいに

なってしまった。


ですが、音がとてもきれいだったという事は

よく覚えています。


あれから35年も経ってしまったのですね。

私も大学を卒業して結婚し

子ども2人は成人しましたが

本当に色々な事があって

人生はなかなか思うようにいかないなあ

難しいなあ

というのが実感です。


あまり、大っぴらにしていませんが

7年まえくらいに左手を壊してしまって

だいぶ良くはなりましたが

まだ完治とはいえません。



最近はだいぶ、共存意識が芽生えてきましたが

罹患したばかりのころは

だいぶ落ち込む事が多かったです。

もちろん、彼のようなサラブレッドとは

明らかに能力が違うのですが。



しかし、若い頃はわからなかったですが

闇があるから光は眩しく輝くのですよね。

どんな状況にあっても

努力すること、美しいものを

愛することを大事に生きていきたいものです。


ブーニンさんの

今後の活躍を楽しみに

私もピアノを勉強していきたいと

思います。


これは本当に

私にとって永久保存版!

のDVDとなりました。


貸してくれたブロ友さん、ありがとう!

何か不思議な導きがあったようでした。