イマイチ理解できなかったEternal Voiceの結末。

なんとなく2回目で理解できました。

英国史は習ったはずなんですけど、

繰り返し大河などでみる日本史とは違い、

すっかりご無沙汰。

宗教を押さえておきましょう。

英国はもともとカトリックでしたが、

チューダー朝ヘンリー八世は侍女のアン・ブーリンと

再婚するため、再婚に反対するカトリックと縁を切り、

英国国教会を設立します。

王の死後アン・ブーリンの子、エリザベスは

王位を継いだ兄姉が次々と亡くなり、ついに

王位継承者になります。

当時英国は新教とカトリックの対立が起き、

エリザベスは「教義はカルヴァン派、作法はカトリック」とし、

国教会のあり方を規定します。

そこに王位を追われた熱心なカトリック信者のメアリー・スチュアートが

イングランドに逃げてきます。

メアリーとエリザベスはいとこ同士で、

王位継承権2位のメアリーが逃げてきたものですから、

カトリック信者はメアリーを王位につけようとし、

エリザベス一世暗殺の陰謀をたくらみます。

その首謀者として、メアリー・ステュアートは

フォーザリンゲー城で処刑されたのでした。

 

「Eternal Voice」ではこれと同じ陰謀が起ころうとしていました。

首謀者のカトリック信者のゼイン自由党議員(高翔みず希)は

霊媒師エゼキエル(彩みちる)とマキシマス(彩海せら)を使い、

呪術でヴィクトリア女王を退位させ、王室廃止、国教をカトリックに改宗

させようとしていたのです。

その陰謀を調査するのが秘密局。

風間柚乃さん、天紫珠李さんたち。

バチカンもまたカトリックに改宗させるため、

守護戦士(工作員?)を送り込んでいました。

それが代役の大楠てらさん。その存在感にツレが

「あの人3番手あたりの人?」と言ってました。)

 

一方不思議な力を持つアンティークハンターのユリウスは

メアリーステュアートの遺品だという触れ込みのネックレスを手に入れます。

彼は友人で超常現象研究者のヴィクター(鳳月杏)のもとを訪れるのですが、

そのネックレスを見た物の記憶を感じる女性アデーラは

「メアリーステュアートのネックレス」だと言い当てます。

アデーレはメアリーが処刑されたフォーザリンゲイに向かい

ユリウスもあとを追います。

そして2人はメアリーの心臓を探し当てるのでした。

その夜悪夢でメアリーの幻を見た2人は再び

フォーザリンゲイを訪れます。

「今まで人と話すときは言葉を選んできた。」

と、ユリウスはアデーレと心を通わせるようになるのです。

(このへんの月城さんと海月さんの演技がすばらしいですね。)

しかし、そのネックレスを狙うのが、霊媒師姉弟!

ヴィクトリア女王を呪うには、かかせないアイテム。

(彩みちる怪演)

 

特定秘密局はゼインの屋敷を見張っていましたが、

エイデンは拉致され、首飾りは奪われてしまいます。

エイデンとエゼキエルの丁々発止が面白いかったです。

ヴィクトリア女王を呪い殺そうとするエゼキエルですが、

「ヴィクトリア女王だって、メアリーの子孫じゃない」

と、エイデンに指摘されます。

エリザベス一世は生涯独身で子孫を残さなかったため、

メアリーの息子 スコットランド王がイングランド王を

継承し、それが現在に至るらしいです。

エゼキエル姉弟は誰かの子孫と言ってましたが、

それも聞き取れず。。。

メアリー側のだれかだったのでしょう。

侍女かもしれませんね。

 

そこにユリウスたちがゼインの隠し部屋を訪れ

エイデンを救出。

 

そしてメアリー・ステュアートと侍女のアンナ・クリフトンの場面。

歌と場面が一枚の絵のようにきれいでした。

この歌詞に顛末が含まれているらしいのですが、

そこまで聞けてなくて、ただ映像から、

彼女の思いが昇華されていったのを感じました。

 

そして事件解決のご褒美にユリウスとアデーレは

ヴィクトリア女王に謁見し、ガーター勲章と爵位が

与えられるのでした。

その場面も侍従のみなさん美しくて、

組長の梨花ますみさんも品位と貫禄があり

すばらしかったです。

 

ほとんどあらすじをおさらいしただけですが、

2回目の「Eternal Voice 消える残る思い:は

楽しめたのでした。

 

あらショーまで行きつけなかった。。。