2020年宝塚で上演されたミュージカル「アナスタシア」。

本当は梅芸版を先に見る予定でした。

23年ぶり?だったか、麻実れいさんがミュージカルにご出演とかで、

絶対行こうと思っていました。

が、コロナで中止。

今回もはりきってチケット取りました。

上演前は撮影OK

「アナスタシア」は帝政ロシアの皇女アナスタシアが生き残り

正当なロマノフ家の後継者だと認められるかという物語です。

私が観たのは

アナスタシア 葵わかな

ディミトリ 海宝直人

グレフ 堂珍嘉邦

ヴラド 大澄賢也

リリー 朝海ひかる

の回でした。

宝塚版が頭に残っているのですが、

本来こういうキャストの構成だったんだなと思いました。

宝塚は番手の関係もあり、若い人が中高年を演じることもあり、

梅芸版で、ヴラドとリリーの大人の関係が

「あ、こういう2人だったんだ」と納得しました。

 

ディミトリ海宝直人さんの歌唱力はもちろん、

アーニャ葵わかなさんもうまかったです。

歌唱力の上から行くと、木下さんの方がうまいのでしょうが、

2人の並びがよく合っていました。

海宝さんは別の回ではグレブも演じられるんですね。

 

先にも書きましたが、宝塚版と一番違うのはこの2人。

ブラドとリリーの年季の入ったカップルの雰囲気は

宝塚の若いキャストでは出ないです。

ヴラド大澄賢也さんとリリー朝海さんのダンスがすごくうまくて、

この年になってこれだけ踊れるのはさすがと感心しました。

グレブの堂珍さん、めちゃくちゃ歌がよかったです。

宝塚版はグレブの出番が増やされていたんだと感じました。

なので、「アーニャがアナスタシアだった場合は抹殺」とか、

電話での上官の命令を聞き逃すと、この人がどういう人なのか

わからないかも。。。

 

アーニャたちとマリア皇太后たちがバレエを見るシーンでは

劇中劇のバレエが素晴らしかったです。

男性陣の跳躍力が半端なかった。

 

最後にマリア皇太后がアーニャをアナスタシアだと認めるシーン

2人の掛け合いが涙ものでした。

ターコさんの演技がすばらしかったです。

愛情深い祖母、偏屈な祖母さん、

アナスタシアが見つかってからの明るい表情の変化。

杖ついていたのに、さっさと歩いているよ。

歌は聞き取りにくかったですが、存在感がすごかったです。

 

また映像が効果的に使われており、

列車のシーンも臨場感にあふれ、パリの風景が映し出されるのも

まるでドローンの映像を見ているかのようでした。

 

ひとつ難を言うなら、ヘッドセットマイクの位置。

宝塚だと口元にありますが、おでこにあってやたら気になる~

こちらの動画でどうぞ。

 

当日券もあるみたいで、キャスト変えてもう一度観劇したいくらい

よかったです。

 

昔アナスタシアだと名乗るおばあちゃんをテレビで見ました。

アメリカ在住で親子ほど離れたご主人と出ておられ、

偏屈なおばあちゃんでした。

ホントのところはどうだったんだろう。

今ならDNA鑑定ですぐわかりますよね。

ローカル新聞に大津事件でロシアの皇太子が刺されたときの

血痕が保存されているそうで、DNA鑑定に使われた

読みました。

でもミステリーはミステリーで終わるのがよいのかもしれません。