今年の観劇納めは南座の顔見世興行でした。
コロナ禍で3部制になっていますが、
その方が見やすいです。
今回の演目は年増と
女殺油地獄 おんなごろしあぶらじごく
の二本。
時蔵による年増は、歌舞伎舞踊で、年増が
自分の男を別の女と争ったという昔話で
短い演目。
女殺油地獄は
主役の河内屋与兵衛に片岡愛之助。
豊島屋お吉に片岡孝太郎。
母お沢に梅花。
義理の父徳兵衛に橘三郎。
油屋の放蕩息子の与兵衛は借金を重ね
家族にも暴力をふるうので、懲らしめのため勘当されます。
不憫であると、母お沢と義理の父徳兵衛はお金を
同じ油屋の豊島屋の女房お吉に託します。
しかし、親の心配は与兵衛には届きません。
それでも足りない与兵衛はお吉を惨殺。。。
油屋なので、油で修羅場になります。
放蕩息子を見限ることができない親と、それを裏切る息子。
現代の家族にも通じる話です。
仁左衛門さんが与兵衛を演じたときの動画。
愛之助さんは面差しがなんとなく仁左衛門さんに似ていますね。
なんと座席が1列1番
これ宝塚なら大喜びです。
花道横の席にはこんなものが。。。
舞台が油まみれになるので、最終演目じゃないとだめですね。
さすがに油は流せないので、「油に似せた液体」とあります。
とても面白かったです。
子役のお光ちゃんが所作もきれいで、かわいかった。