後から来て同じ道を歩いている | 阿蘇の国のクララ

 

ずっとふたりだけで、

昔の話をたくさんしたよ。

 

アリスおねえさんが生きていた頃のことや、

まだママががんになる前のことなんか。

 

夢みたいだった。

 

パパはいってた。

 

「ママとアリスが元気な頃が、

いちばん幸せだったかな」

 

悲鳴が出そう。

 

「アリスはいなくなってしまったけれど、

もうひとりのアリスならいるよ。

ブログでいつだって会える」

 

それが、しらすちゃんだった。

「しらすちゃん、いつまでも元気でいてね♪」

 

「しらすちゃん、

そんなにアリスちゃんに似てるの?」

 

「可憐な身のこなし、

首から胸にかけての線の美しさ、

ブラッドピットもかくあらんという目つき...

そういうとこかな?テヘッ♪」

 

「素敵じゃん♪」

 

「でも、アリスちゃんは、

ぼくのことを一番愛していたワオンよ♪」

 

...とんでもなくいいお話。

 

「チッ」

 

私はあまり目立たないけれども、

後から来て同じ道を歩いている。

 

誰のことをも癒すことはできないかもしれない。

 

ただ、ママだけに埋まっている

ママだけのコードに触れて、

活気づけることはできる。

 

自分の足で歩む力を奮い立たせることは

できるかもしれない。

 

私にできるたったひとつのことは、

そのことだ。

 

その法則さえ本気で信じていれば、

なにも怖いものはないや。

 

「クー」

 

貴子さん、鳥取一の梨をありがとうございました。

 

毎日、美味しくいただいています♪

 

「クー月も阿蘇の国のクララをどうぞよろしクー!」