懐かしい光景 | 阿蘇の国のクララ

 

7月28日(木)...

 

南外輪山

 

「...パパは?」

 

「パパなら山に入ったわよ」

 

「林でオオムラサキをさがした後は、

山でオオクワガタをさがすんだって」

 

「クー、忙しい人ですね」

 

スミナガシ

 

オオムラサキ

 

パパ

「あやしい...」

 

オオクワガタが好むのは

クヌギやナラの木で、

特に太くて穴の多い

クヌギの老木を好みます。

 

「けもの道を歩いて一気に高度をかせごう」

 

「ウロだ」

 

ウロ...

幹にできる洞窟状の空間で、

ウロのない木には

オオクワガタはほとんどいません。

 

「...夜じゃないと出て来ないかな」

 

「...パパが帰って来た♪」

 

パパ

「オオクワガタは夜にしよう、

明日は幸せを呼ぶ青い蜂でもさがすかな」

 

「クー!」

 

青葉の瀬

 

「パパ、ヤマメいるよ♪」

 

子どものころ、

夏になると山か川に入っていました。

 

カブトムシ、コクワガタ、

ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、

たまにミヤマクワガタ、

オオムラサキなどが

樹液に集まっている、

そういう場所を、山の中に10、

当時のぼくは知っていました。

 

いまはどうなっているか、

それこそ知るよしもありません。

 

どうせ家が建ち、

ソーラーパネルが並んでいて、

木がなくなっているはずです。

 

でも、阿蘇には、

まだ懐かしい光景が残っていて、

それを見ると安心します。