この子には自分しかいない | 阿蘇の国のクララ

 

この子には自分しかいない。

 

そう思うと、

どうしても悲しく思ってしまいます、

応えることができないほどのものを

もらってしまったから。

 

自分の子どものように育て、

親のように見送る。

 

そんなふうに、

動物を「飼って」

共同生活をすることの

意味深さと矛盾に

毎日打たれるような気持ちでいます。

 

クララが水を飲めなくなった時、

お守りに、

ゆみこさんからもらった

首飾りを付けて病院に行きました。

 

それがどんなに心強かったか。

 

誰かが本に書いていました。

 

山にはどっしりとした

「静」のパワーが、

海には力強い

「動」のパワーがある、

と。

 

あの日、ぼくたちは確かに、

湘南の海のパワーをいただきました。

 

日之影川

 

あれから2ヵ月、

クララの病気も治り、

何事もなかったかのように

日々を過ごしています。

 

ありがとうございました。

 

りんごちゃんには、

ゆみこさんしかいない。

 

それは本当です。

 

でも、ゆみこさんには

たくさんの友達がいます。

 

その友達が、

ゆみこさんにパワーを送っています。

 

クララファミリーも、

ゆみこさんに

山からのパワーを送ります。

 

「うんばらば~!」

 

...寛平ちゃんやないかい。

 

ゆみこさん、元気出してね。