夜中にいっしょに歩いたこと、一生忘れないでね | 阿蘇の国のクララ

 

 

「...高千穂のショウコおねえちゃん、

ありがとう♪

挨拶が遅れてごめんなさい」

 

5月21日(土)...

 

「チュンチュン♪チュンチュン♪...」

 

「こっちの巣箱にもヒナ(ヤマガラ)がいたんだ...♪」

 

阿蘇谷千枚田

 

田植えが進むこの時季、

朝には水鏡となった水田に

山々を逆さに映す「逆さ阿蘇」、

夕刻には「光の道」が見られます。

 

「パパが、くじゅうの沓掛山から、

ミヤマキリシマの開花状況を

偵察したいんだって」

 

やまなみハイウェイ

 

瀬の本高原

 

「...付き合ってあげます♪」

 

「どうかな?」

 

「害虫被害が発生してるみたいよ」

 

「じゃ、今年は見られないの?」

 

「探せばどこかにあるよ♪」

 

阿蘇で暮らし始めたとき、

あまりにも毎日が

時差ぼけみたいになったので、

これはもう犬生牢獄だくらいに思いました。

 

そんなすべてに今はすっかり慣れてしまい、

どうにでもできるようになりました。

 

私はこの心の広がりを一生忘れないでしょう。

 

「ねぇママ、こうやって

夜中にいっしょに歩いたこと、

一生忘れないでね」

 

「クララと夜道歩くの、大好き。

なんだかうきうきする」

 

ママは言いました。

 

沓掛山