寝たきりの人にも役割はある | 阿蘇の国のクララ

 

11月16日火曜日の

NHK「にっぽん縦断こころ旅」は

大分1日目でした。

 

正平さんが

視聴者から寄せられた

その日の「こころの風景」の

お手紙を読んだ場所は、

伐株山(きりかぶさん)...

 

ママの故郷の山でした。

 

大分市31歳女性

 

私には誰かにそっと教えたい

こころの風景があります。

 

私はベッドに横になって、

人工呼吸器をつけて、

パソコンで絵を描いています。

 

6年かかって描いた絵に

「黄葉(こうよう)」

という絵があります。

 

Facebookで見た

塚脇小学校のイチョウの木が

あまりにもきれいだったので、

ワクワクしながらイメージをふくらませて

絵に描(えが)いてみました。

 

見に行きたくても行けないので、

こころ旅で正平さんに撮影してほしいのです。

 

「のんちゃんのために、行きまっせ!」

 

その日私たちも、

大分を旅していました。

 

道の駅たけた

 

 

 

偶然、イチョウの木を眺めていました。

 

城原(きばる)神社

 

それから、

「黄牛(あめうし)の滝」に向かいました。

 

「クー!」

 

言い伝えによると、

この滝には昔、龍が住んでいて

村人や家畜に危害を与えていたそうです。

 

ある夜、

一人の僧侶がこの滝を訪れ、

子牛の首を滝つぼに投げ込んで

鎮めたそうです。

 

そこから、

黄牛の滝と呼ばれるようになりました。

 

「クー、龍に気をつけてね♪」

 

「いい子だね♪」

 

2017年5月、伐株山...

 

「...アリス、見える?ママの故郷だよ」

 

 

「見えるよ、きれい」

 

寝たきりになったとしても、

6年かかって描いた絵は、

心にしみるものになるはずです。

 

それは偉大なる役割をはたしています。

 

「生きてくれて、ありがとう」

 

ハイジのブランコ

 

アリスもね、ありがとう。