ありがとう、パパも | 阿蘇の国のクララ

 

「...死んでもいい」

 

力無い声が聞こえました。

 

びっくりして一瞬息が止まりました。

 

(どうしたのママ?)

(パパの身に何かあったの?)

 

「なんでもないよ...。

ひじきちゃんがいてくれてよかった」

 

ママは嚙みしめるようにそう言いました。

 

何度も、何度も。

 

ママは私を必要としてくれているのだと思いました。

 

か弱く、弱り切ったママを、

守ってやらなければならないのだと。

 

気づいたときからいっしょにいる、

私のママ。

 

私はママの笑顔が好き。

 

まっすぐに私を求めてくれる。

 

だから、もう一度笑って。

 

昔のように。

 

私も強くなる。

 

ママに手を引いてもらうばかリじゃなくて、

並んで歩きたい。

 

でもね、

そう思わせたのは、

パパのような気がする。

 

(ありがとう、パパも...)

 

リブログ失礼致しました。

御主人さまのご冥福を心からお祈り申し上げます。