いつも会いに来ています | 阿蘇の国のクララ

 

7月19日(月)...

 

(...ルイくん、行くよ!)

 

ユメノクニノアリス

 

(アリスちゃん、どこに行くワオン?)

 

(阿蘇の国だよ♪

今日は気づいてもらえそうな気がする)

 

ユメノクニノルイ

 

(じゃ、みんなも誘うワオンね♪)

 

夢の国のお友達

 

ボワ・ジョリ

 

「クー♪」

 

「今日から私も、高菜ご飯~♪」

 

「クーちゃん、食べるかな?」

 

「クゥ」

 

「クーちゃん、何でも食べるね♪」

 

「...食べ終わったから、

パパが風の谷へ行こうって」

 

「ゆっくりしたい...」

 

「パパがね、

そろそろ虹が出るんだって」

 

「クー、晴れてるよ」

 

あの子たちは、

常にママとパパに

メッセージを送っています。

 

そのメッセージを受け取ってくれる日を

心待ちにしています。

 

「雨雲が近づいてきた...」

 

風の谷

 

「虹...!?」

 

「クー!」

 

夢の国のすぐ近くに、

虹の橋と呼ばれる橋があります。

 

地上で誰かと愛し合った動物が亡くなると、

虹の橋にやってきます。

 

「クー!」

 

そこには、

みんなが走り回って遊べる

草原や丘が広がり、

小川が流れていて、

充分な食べものや水があり、

太陽の光りが降り注いで暖かく、

みんな、心地よく生活しています。


やがてある日、

夢の国の一人が突然立ち止まり、

遠くを見つめます。

 

その目は、

一点を見つめて輝き、

体が震え始めます。

 

(ママ...)

 

ママが言うには、

その時、

2羽のツバメが飛んでいたそうです。

 

「...アリスとルイくんに手を振ったよ」

 

「ありがとうって」

 

もう二度と会えないかもしれない...。

 

だけど、私たちは遠くでつながっている。

 

「もう一度、アリスに会いたい...」

 

ママは願いました。

 

(いつも会いに来ているよ...)