逃げればいいんだ | 阿蘇の国のクララ

 

7月12日(月)...

 

九州北部は梅雨明け間近です。

(明日にも梅雨明け?)

 

ただ連日のように大きな雷が鳴っていて

大気の状態は非常に不安定です。

 

「雷雲が遠ざかっていく」

 

道の駅青雲橋

 

「日之影川に来たんだ」

 

「...おやつは栗どらにしよう♪」

 

 

青雲橋

 

アウトドアの嫌いな人、

釣りに関心のない人、

川に興味を持たない人にとって、

日之影町は

「なんにもないところ」です。

 

道の駅青雲橋から

車で5分ほど行くと

眼下に美しい川が見えます。

 

去年とてもいい時間を過ごした

日之影川です。

 

パパとママが

感嘆(かんたん)の声をあげました。

 

「いつ見ても美しい」

 

 

「...いくよ!」

 

「クー!」

 

悲しみは悲しみのまま残り、

それでも人は生きていく...

 

「これからぼくはどうすればいいんだろう...」

 

あの頃、

アリスがいなくなって、

やり場のない気持ちから、

何気なく問いかけてみただけなのでした。

 

それでもぼくは、

これは自分への問いだと思いました。

 

「...逃げればいいんだ」

 

ほろりと、食べこぼした

栗どらのかけらみたいに

答えが現れたのです。

 

相手は死んじゃったんだから、

ただ逃げ出せばいいんだ。

 

誰も助けてくれなくても

抜け出すことは出来る。

 

「2時間も遊んじゃった♪」「クー♪」

 

7時過ぎに陽が落ち、

黄昏が訪れてあたりを赤く染めました。

 

日本の憂(う)きこと、

悲しいこと、

つまらないことはみんな忘れました。