それでいいんだよ | 阿蘇の国のクララ

 

「ベル、18歳おめでとう」

 

お母さんと顔を見合わせて、

同時に笑いました。

 

ぎゅっと、

私を抱きかかえるお母さんの姿に、

嬉しいよりも何よりも、

まずはほっとしました。

 

体中の空気が

ぷしゅうと抜けていく。

 

18歳を迎えられるとは

思わなかったけれど、

なんだかんだで私はできた。

 

(お母さん...、もしかして神様?

ここまでありがとう、お母さん。

...じゃなくて、神様?)

 

「よし、ベル、がんばるぞ。

ひまわりを見るぞ」

 

お母さんは、

ひまわりと同じような顔をした。

 

私の顔がぱあっと明るくなる。

 

(それでいいんだよ)

 

私はいつだって、

ひまわりと一緒だった。

 

「ベルとずっと一緒にいられますように...」

 

お母さんが見上げている空を、

私も同じように見上げてみた。

 

夜の空にはすでに星が姿を見せて、

お母さんの夢と同じように

きらきらと優しく光っている。

 

お母さんの願いは

私が確かに聞き届けた。

 

天へ昇り、

いつまでもお母さんのそばで

お母さんのことを見守り続けるから。

 

 

ベルとすももさんのメッセージに

ぼくの方こそ救われました。

 

ありがとうございました。