SHOW & A.G. / GOODFELLAS | 5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。



SHOW & A.G.、PAYDAYからの95年発売の2nd「GOODFELLAS」。「Party Groove」や「Soul Clap」などのパーティーアンセムを収録した1stと比べると、この2ndは全体的に地味な1枚と感じるかも知れない。

しかし聴けば聴くほど、スルメのように味が出てくる1枚ですよ。トラックは殆どをSHOWが手掛け、D.I.T.C.の仲間のロードフィネス、プリモ、ロックレイダー、ドレス(!)などが、1曲ずつ提供している。

3曲目「Check It Out」はシングルカットはされていないが、人気曲。イントロのドラムブレイクからして、体が反応せずにいられない。続く4曲目「Add On」はロードフィネス仕事で、D-FLOWと共に彼もRAPで参加している。泣きのホーン使いは正にフィネス印満載で95年の東海岸の風を一身に感じられる名曲。アローンアローン♪

5曲目「Next Level (Nyte Time Mix)」はプリモトラックで、フックをスクラッチで構成する、匠の仕事。12インチは何回も聴いたな~。7曲目「Got The Flava」はポッセカット。メンツは、D.I.T.C.関連ではお馴染みのPARTY ARTYをはじめ、WALLY WORLD、D-FLOW、そしてMETHOD MANという布陣。しかしメスのバースはちょっと短かすぎるんじゃないか?アウトロ要因だよこれじゃ。勿体ない。

10曲目「Medicine」は不規則な鳴りモノが響くイントロから始まり、いきなり不穏なビートになる展開がけっこうツボ。しかも前に前に出てくるかのような波状タイプの不穏さだから、もうたまらない。12曲目「Got Ya Back」はDIAMOND Dをゲストに迎え、情緒溢れるトラックの上をA.G.と2人で掛け合う、程よいメロウチューン。

サンプリングが魅せる、HIP HOPの美学。それはこのアルバムから大いに感じ取れるだろう。ストイックに音と向き合う姿勢もだが、A.G.の、かなり男前で、けしてふざけたりしないRAPも凄い好き。

マイク4本、いや、4000VOLT。