Thu.2011.11.10
アメリカの原子力専門家、アーニー・ガンダーセン氏の10月31日のアップです。
3月に大量放出されたホットパーティクル(放射性の微粒子)が、米国西海岸まで飛散したという科学的データを基にして、今後、日本で発ガン率が上昇することを分析。
「放射線による被害は確実に東京まで広がっている」ことは確かなので、早く防護策を
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東京で高放射性粒子計測報告:米科学者。発癌率上昇! ガンダーセン(字幕)
日本語の訳文はこちら様から拝借しました。感謝します。
http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-221.html
10月31日のアップです。
(訳文)
放射線学とモニタリングの専門家でWorcester Polytechnic Institute大学(http://www.wpi.edu/)の客員教授であるカルトフェン教授が全米公衆衛生協会の会員の医師たちに報告した内容から、ガンダーセン氏が報告しています。
(以下、ガンダーセン氏)
その報告書は、世界中から一般市民、医師、科学者、ブロガー、農業従事者が、カルトフェン教授にサンプルを送り、同教授がフクシマの放射能を分析したという内容になっています。
カルトフェン教授が見つけたものの中のひとつは、たとえば日本と米国の車に装着してあるエアフィルターの付着物についての指摘があります。
米国の車のエアフィル ターからは、放射性物質はほとんど発見されませんが、東京の車のエアフィルターからは、かなりの量が見つかっています。
福島県の車に至っては、信じられないくら いの放射性物質がありました。
ここが重要だと私が思っているのは、原子力産業はきっとなんでも放射性なのだから心配する必要はないと、きっと言うだろうからです。
シアトルのデータを見ると、すべてが放射性というわけではありません。
それでも、日本の人たちが、原発事故の過程で、夥しい数の放射性粒子を肺や消化器に取り込んでいるのが示されています。
もう一つ、日本に在住のフェアウィンズの視聴者の方々から、子供たちの靴を送ってもらいました。
カルトフェン教授のデータは、子供の靴ひものセシウム汚染はとんでもなく高く、80ベクレルも検出されたことを明確に示しています。
これは一体何を意味するのかというと、子供たちが靴ひもを結ぶとき、手に放射性物質が付着し、消化管から吸引されてしまう恐れがあるということです。
地面に放射性物質があれば、遊び場の土埃から子供たちの肺に吸い込まれてしまいます。
エアフィルターと子供の靴ひもから放射性物質が見つかったというの二つの事実は、十年後、二十年後に癌に変異するような重篤な健康被害が、日本で起こる可能性を明示しています。
カルトフェン教授は、日本だけに注目したわけではありません。
彼は観測所をアメリカでも立ち上げました。
この4月、アメリカの観測所3箇所のうち2箇所で、大気中にホットパーティクル(放射性の微粒子)を観測しました。
それ以降は、ホットパーティクルはありませんでした。
しかし、4月、明らかに事故が最悪だったとき、ホットパーティクルは風に乗って太平洋を渡り、少なくともシアトルとボストンで堆積したのです。
また、太平洋に面しているカスケード山脈の地面が、放射能により汚染されていることを示すデータもあります。
ですから、私たちには二つ問題があると思います。
日本では、個人の健康問題です。
このことが意味していることは、東京・東日本、特に福島県で、癌が統計的に意味をなす程の増加を起こして行くのに十分量の放射性物質を、個々の人々が吸引してしまったということです。
一方、アメリカでは事情が違ってきます。
それは公共の健康問題で、個人的な問題ではありません。
このことが何を意味するかというと、私たちは、誰がフクシマの影響で癌に なったかを決して特定できないであろうということです。
しかし、放射能は間違いなくアメリカ大陸まで来ており、ロッキー山脈が壁になり、ほとんどの放射性物質が山脈の手前の西海岸に土壌に堆積したのです。こりことから、特に西海岸で、癌が増加するであろうことは確かです。
この報告書は全米公衆衛生協会に提出されました。
そして、ここで公共の健康問題です。
私たちは、逃げることも隠れることもできません。放射性物質は西海岸全体に降り飛散し、そして、他の米国全土にも拡散したのです。
日本では、別の問題があります。
日本人は、放射能汚染が発見されたら必死で追跡する必要があります。
汚染されていることは、車のエアフィルターや子供の靴により明らかです。
いま現在、日本の土壌と大気中の放射線量を減らすためには、ホットスポットをやみくもに追う努力でなく、国家の連携した努力が必要となります。
この報告書が示す最後の案件は、計画的避難区域を10マイル(16km)とするのが間違いであるということです。
明らかに、被害は東京まで広がっています。
私たちは緊急時避難計画と退避について、原子力規制委員会(NRC)がアメリカで採用している10マイル(16km)、そしてフクシマ事故で日本が採用した12マイル(20km)の距離を超える区域を見直す必要があります。
フクシマ原発事故が最頂点であった時、原子力規制委員会NRCが【米国人はフクシマ原発から50マイル(80km)圏外への避難が必要です】と表明したことを皆さんは思い出されるでしょう。
ええ、もし、これが日本に在住している米国人に必要であるならば、同じ基準が米国に住む米国人にも必要なはずです。
カルトフェン教授の報告書にあるデータは、市民の皆さん、農業従事者、科学者、ブロガ-から寄せられたものです。
個人の方々の尽力であり、政府のものではありません。
もし、私たちが今回の情報を得るため政府に頼っていたとしたら、決して得ることはできなかったと思います。
つまり、私たちが互いに協力を認め合い、インターネットを通じ、すべての情報を科学者たちの利用の為に提供できたこと、公開の手段で合理的な判定に至ることができたことは、私たちすべてにとっては、価値ある業績なのです。
まとめ:
1)東京を走っている車のエアフィルターからホットパーティクルが見つかっている。
すぐにでも、エアフィルターは交換するべき。
そのまま走っていると、室内にホットパーティクルが入ってきて、それをドライバーは吸い込むことになる。
(すでに、吸い込んでしまっているが)
2)子供の靴紐から80ベクレルの放射性物質が見つかったことは、多くのことに警告を発していることになる。
一例として、泥のついた靴を家の玄関で脱いで、その手でおやつを手づかみで食べると、かなり体内に放射性物質を取り込んでしまう。
3)明らかにホットパーティクルはアメリカまで飛んでいる。
日本は避難区域の範囲を見直すことは当然のこと、東京にまでホットパーティクルは、しっかり飛んできているので、個人の努力では限界がある。
4)日本人の被曝は、やはり3月から4月にかけてのこと。
「ひょっとしたら、自分は内部被曝していないのでは」という淡い期待も打ち破られて、程度の差はあれ、東京の人々も、等しく内部被曝している。
5)この結果は10年後、20年後に重大な健康被害となってあらわれる。