てんやわんやとしていましたが、最近は研究生活にも慣れ、落ち着きを取り戻しつつあります。
そんな中、研究室の友達で、アフリカ大陸出身のムスタファ(仮名)から、
「サッカーやろうぜ!」
と、先週の金曜日に急に誘われ、一度は断ったものの、
僕の英語が下手すぎてうまく伝わらなかったのか、
「明日15時から試合が始まるけど大丈夫?試合会場もここから遠いけど・・・」
と、帰り際に目をキラッキラさせながら言われたので、
「うん、大丈夫!お互いの家近いし待ち合わせして一緒に行こう。めっちゃ楽しみ!!」
と、断り切れずにOKを出してしまいました。
そして、翌日の土曜日、空は真っ青で、これ以上にないくらいのサッカー日和でした。
ムスタファといろんな話をしながらグラウンドにつくと、すでにメンバーが十数人ほど集まっていました。
見れば、メンバーの半分くらいが外人で、あとは日本人の社会人の方が多いようでした。
一番最初に目があった40歳くらいのおじさんに、
「はじめまして、クランといいます。ムスタファの友達で、運動不足解消のためにやってきました」
と、挨拶をすると、
「学生?運動どんだけしてへんの?」
「はい、学生です。8年くらいはまともに動かしてません。」
「戦力になりそうにないな。彼女は?」
「いません。」
「金なし、体力なし、女なし・・・・・・夢くらいは持ってんねんやろなぁ?」
「あ、はい。」
「そんくらいは持っとかんと、お前には何もないな。まあ、よろしくー。」
「よろしくお願いしまーす。」
(キャラ、濃いなー)
日本人の方々の顔をよくよく覗いてみると、
一人一人にバックグラウンドを聞きたくなるくらい、クセがありそうな顔つきの人たちばっかでした。
そのような人たちの中、一人だけなんだか見たことがあるようなお顔が・・・・・・。
その人のそばに行き、
「はじめまして。社会人の方ですか?」
「んまあ・・・社会人といえば社会人。〇〇と呼んで。」
「〇〇さんですね。よろしくお願いします。」
その方としばらく話してるうちに、特徴的な歯並びだったため、そこだけばっかり見てました。
そのうち、フッと、テレビで見たことがある、ある人物の顔を思い出し、似てるなぁ~とマジマジと見つめていました。
しばらくするとメンバーが全員集まったのか、集合がかかり、チーム分け。
さっきのキャラの濃いおじさんと、ムスタファと同じチームになりました。
試合が始まると、会話は全部英語
しかも、全員真剣で、体格の良い外人たちに服を引っ張られるわ、タックルされまくるわ、脛蹴られるわ、ムスタファ吠えまくるわで、かなり激しいプレーになりました
プレーをして一時間後に、やっとこさ休憩が入りましたが、すでに服や靴は砂だらけ。
心臓のほうは大丈夫でしたが、下半身はガタガタ・・・。
持ってきた水筒をすべて飲み干し、一服した後、
さっきの〇〇さんに似ている、ある人物を携帯を使ってウィキペディアやyoutubeで調べてみると・・・
喋り方も、年齢も、歯並びもすべて一致。そして、下の名前が△△〇〇だから、〇〇って呼んでって言ったんやなぁ~と納得
そう・・・〇〇さん、今や伝説と言われている、オリンピックの金メダリストの方でした・・・
そのような方に「社会人ですか?」って聞いてしまいました
やってもうた~~~~~~~~!!!!
いや、もう相変わらずですわ。
炭粉先生の奥さんが、いつかピコピコハンマーで僕をシバきたいと、いつもおっしゃられてる意味が少しわかったような気がしました
どうりであの年齢であの体力・・・・・・。
なんか超人臭がするなぁとは思ってたけど、まさか金メダリストだったとは・・・・・。
(体力を保つために、自分の競技の練習だけでなく、サッカーをはじめいろんなスポーツをやられているそうです。)
休憩が終わり、ゲームが再開。
結局、日暮れまでやったので、さらに一時間プレーしました。
〇〇さんのことが気になったけど、プライベートなのにいろいろ聞かれると嫌だろうなぁと思い、気づかないフリをして過ごしました。
ゲーム終了後は、もう身なりはグチャグチャ。汗も乾いてTシャツに塩をふいてました。
ですが、気分は爽快
空手をやる前は、サッカーをしていました(チームは全国4位までいきました)が、
そのときの勘を取り戻すことができたので、ブランクはあるもののそこそこくらいつくことができ、
今回のプレーを楽しむことができました
「また来ます」と、メンバーに言い残し、ムスタファと一緒に帰りました。
心臓が持つか恐る恐るのプレーでしたが、全く問題ありませんでした
またサッカーをしに行きたいと思います
(後日、足首が腫れ、筋肉痛に襲われたのは言うまでもない。)