前回の記事から、時を遡って、2010年4月の話。
卒業論文、下宿先の引越し、入学手続き、新しい研究室への挨拶も無事に済み、
「授業が始まって忙しくなる前に、病院行っとくか」
と思いつき、2010年4月2日に、紹介状を持って、今お世話になっている病院に受診しにいった。
2009年12月に肺血栓塞栓症を発症して(2010年2月退院。)以来、
ワーファリンを飲み続けていた。
ワーファリンを処方してもらうためだけに、
下宿先から近いという理由で、
今の病院を紹介してもらった。
このときすでに体は少ししんどかったが、外来の検査では異常なし。
自分でも、
「病み上がりで休まずにバタバタしてたからやろ」
と、軽く考えてた。
だが、
だんだん日増しに息切れと動悸が激しくなっていった。
2010年4月9日に、
「この感じは前に緊急入院した感じに似てる。さすがにヤバイか」
と感じ、
入院の用意を携えて、
病院に向かった。
病院についてまもなく、
外来の主治医の先生がお腹を触診し、
『肝臓パンパンや!これはもう今から入院かもしれん。ん?もう入院の準備持ってきたんや。』
『こんな感じの流れになりそうな気がしたので・・・。前の入院でもそうでした。』←僕
検査結果が出るやいなや、緊急入院と判断された。
しかし、
そのとき、病棟のベッドは満床だった。
『ごめんな、クランくん。処置室で待ってて。なんとかベッド空けてもらうわ。』
処置室で待機して2、3時間後、
『師長さんにハイパー怒られたけど、なんとか空けてもらったわ。今迎えが来るから待っててな。』
僕のせいで無理やりベッドから追い出された人に、
本当に申し訳ない気持ちを抱きながら、
僕は病棟からの迎えを待った。