2010年10月頃の自分の写真 | クランのブログ

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難病(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)を抱えながら医学部目指してます

今日は、解剖学か解剖生理学の本を探しに図書館に行った。


今勉強している『機能形態学』だが、もうちょっと詳しい図が載ってる本ないかなぁって思い、散歩がてらブラブラっと行った次第。


その帰り、明日退院する病友がいることを思いだし、病棟に立ち寄った。


デールームで病友たちが集まり、まさにこれからささやかな送り出し会が始まろうとしていた。


『クランくんていつもタイミングいいときにぶらっと来るよね~』と言われ、


最終的に集まったのは、7人ニコニコ


今回退院する病友は、4ヶ月間くらい入院していた。


埼玉からきた人なので、埼玉に帰ったら地元の病院に通うらしく、もうこの病院には来ないとのこと。


わいわい喋って、記念撮影が始まった。


そのときに、デジカメをいじってた病友の一人が、


『2,3年前の写真とビデオ出てきた。クランさん若っ!しかも、履いてるジャージとスリッパ今と一緒やし。笑』


って、キャッキャ言い始めた。


どれどれって見せてもらうと、


確かに今より若いえっ苦笑


僕が23歳のときの写真。


そして、キャッキャ言ってる病友は20歳のとき。


お互い『若かったなぁ』としみじみ眺め、『時間経つの早いよなぁ』って妙に焦るガーン


そのときに居合わせた人があともう一人送り出し会にいてたので、


退院する病友そっちのけで、三人で思い出話にふけた。笑




このときって僕は何考えてたんだっけ?


そうそう。


自分がいつでもどうにかなってしまっても大丈夫なように、


自分の大切な荷物を処分して、


思い残すことがないようにやりたいことをすべて済ませ、


最後に何したいかなぁって考えてた時期だった。


それで、うっすらと、


『もし生き残ることができたら、この大変な経験を生かして、将来は何か人の役に立てることをしたいなぁ』


と考えてた。


でも、このときはまだ『医者になる』という夢を微塵も抱いていなかった。



この時期くらいに、左肩の鎖骨下静脈ってところに、その血管を塞ぐくらいの大きな血栓が見つかった。


これを見つけてくれたのは、心臓血管外科の先生。



血栓ができた原因をつきとめるために、


血栓が飛んできたと考えられる原因の主な部分を


エコーで診ていたが、


全然血栓が見つからない。



どこから飛んできたのか依然わからなかった。




『そういえば肩に血栓ができた症例を聞いたことがある』




先生はつぶやき、


肩のエコーを撮ってみると、


偶然見つかった。


それを信じられずに先生自身は何回もエコーを撮り直した。




これを皮切りに、左肩の肋骨を切り取る手術の話が持ち上がった。


そして、時を同じくして、


経皮的肺動脈形成術(バルーンカテ)と、その手術で有名な岡山の先生の存在を、主治医の先生から聞かされる。(僕の通ってる病院では、バルーンカテの手術をしたのは、僕が第一号)