バルーンカテ、無事終わりました | クランのブログ

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難病(慢性血栓塞栓性肺高血圧症)を抱えながら医学部目指してます

6日は朝イチからバルーンカテだった。


8時45分から開始予定だったので、30分に病室から出て、カテ室に到着。


カテ前日に『安全性を優先してまた右首から入れますね。』
といわれ、「また麻酔が効いてない状態で3時間カテを入れられ続けるのか」と思い、ビビっていた。


緊張してカテ室に入ると、『業者さんが渋滞で遅れて、到着するまで機材が揃わないので、ごめんやけど、到着するまで待っててね』、と言われたので、

カテ室の廊下に置いてあったベッドの上で暇つぶしにストレッチを始めることにした。


まずは前屈、開脚、そして四つん這い……、


廊下を行き交うお医者さんやスーツ姿の人たちに、不思議な目で見られつつも、
一人黙々とストレッチ。


結局業者さんが着いた時間が、9時10分だったので、その間の25分間、考えうるストレッチのすべてをこなし、カテが始まる直前には、開脚した状態で額がベッドにつくくらい、体はときほぐされていた。


で、カテ室に入り、見まわすと僕の主治医の先生の姿が見当たらない。
聞けば、用事でこれないとのこと。

いつもなら僕の主治医の先生とゴッドハンドを持つ先生二人(うち一人はすたさんの外来の先生)のトリオでバルーンカテをする。
今回はゴッドハンドのコンビでやってくれるみたい。

カテの準備が整い、まずはお決まりの麻酔を一発首に刺され、

二発目を待ち構えるもなかなか来ない。


何やら首をモミモミしてる。


いつもなら僕の主治医の先生が一発目の麻酔を打ってから、次々と麻酔を刺してくる。
そして、『あれ?血管が見えにくな。あれ?』って、高確率で耳元で囁いてくる。

そのセリフを聞くたびに、不安になったが、今となってはもう慣れた。
そのあと、カテ用の針をブスッと刺す。


だが、ゴッドはひたすら首をモミモミしてくる。


そして、針が刺される感触。



『この感触は、カテ針だ!!!』



ゴッドへの畏怖が走った。
ゴッドは一発目の麻酔針で、麻酔を浸透させた。
さすが神の手を持つ男。

今回は古傷に刺さらずに比較的麻酔が効いてるっぽい。

ぜひとも次回から麻酔の段階からカテを始めていただきたい。


僕は麻酔がききづらいので、1時間ごとに刺してもらう。

そんなこんなでバルーンカテも無事終わり、いつもどおり3時間の手術時間だった。


今回は左下の肺の血管を一本拡げた。
でも、CCUから出るときは、前とあまり変わらず平均肺動脈圧は47mmHg。
これから徐々に下がってくれることを祈るばかりです。