外国人家政婦の市場において圧倒的にメジャーなのはフィリピン人であり、しばらくフィリピン人のメイドさんを雇って懲りた人達や、料理上手なメイドさんが欲しい人はタイ人やインドネシア人のメイドさんを雇う。

我が家は、最初から今までフィリピン人のメイドさん。一番相性が良かったポット夫人も、フィリピン出身の40歳手前。

今、我が家のスーパーマン的存在のお手伝いさんは、前にもお話したように、かなりの腕前である。

お手伝いさん探しには厳しい私とD君が、文句なしに絶賛するOさんは、いい加減ここでのニックネームをあげなければ可哀想なくらいに、よーく働くだけでなく、素晴らしい着眼力→判断力→行動力を備えているのだ。


実は、我が家の下の階に住むトルコ人家族がOさんの長女を雇っていて、娘の方は素晴らしい料理上手で、ホームパーティのケータリングも自らこなしてしまう。

しかし、昨日の朝やって来たOさんの顔はやたらに青ざめていて…

D君が出勤するなりソファに座り込むと、開口一番、

I have bad news...

なんて言うものだから、私は思わず冷や汗ものだった汗

My daughter was let go last night.

意を決したかの様に、サラッと話すOさん。

えぇ゛~!!!!!!

マジでぇ~~~!!!!!!


そんな話、初めて聞いたし~あせる

要するに、話はこうだ。

トルコ人家族は、夫婦ともバリバリのエリートで、3歳になる一人娘を世話する住み込みメイドが必要だったのだ。

Oさんの娘は当初住み込みで始めたのだが、最近になってLive-out(通い)にしたいと主張し、片道2時間掛けて僻地から通い始めてしまった。

要するに、トルコ人家族にしてみれば、この金融危機のクソ忙しい最中、メイドさんの終電を気にしながら、自分の帰りの時間にも急かされるという状況に嫌気が差したようなのだ。

確かに、契約は契約。約束事は約束事。

しかし、当日突然に解雇を言い渡されたOさんの娘も、Oさんも青天の霹靂。

私もビックリ!!

D君もビックリ!!

いやはや~。確かに住み込みが条件だったのに、突然通いにしちゃったのは『契約不履行』っすけど、そこまで深刻だとは…。

それぞれの家庭の事情があることだから…と理解しても、やっぱり娘思いのOさんが可哀想になってくる。


この不景気に、また雇用主を探すのは、決して容易いことではありません汗

長女のペコちゃんを産んだのは、

21歳。


はい、若すぎ…汗
我ながらばりばりブーイング。

(しかし反省はあっても後悔はなくなった)


次女のチビ長を産んだのは、

25歳。


一言…
素晴らしい出産でした!

長男の息子クン(ニックネーム考えよドキドキ)を産んだのが、

27歳。

全てにおいて…

マジに、本気に、







において『大変』な経験だった。




母子共に、生きて『母子分離』の日を迎えられたのは、かなりの感動。

それほど危ない橋がいくつもあった。



出生同日、息子クンは保育器へ。

未熟性の呼吸障害。

だからちゃんと抱っこしておっぱいを吸わせたのは生後2日だった。


不安は不安だったけど、事の大変さは他と比べると『ぜ~んぜん』で、私は産後、言えも言われぬ疲労感に襲われる。

妙にカラダがだるくて、腰はボロボロだから、クラクラに疲れ果てて横たわっても、全身打ち身のような痛みで休めないハートブレイク


かなり辛かった。

仰向けも、横向きも、うつぶせも、どれも痛みに包まれる。



2日目夜から始まった母子同室。


心待ちにしていたのに、

私は回復どころか、変に消耗していて、カラダが辛くて辛くて非常に苦痛だった。


でもbabyが心配で、また呼吸ができなくなって、最悪死んでしまうのではないかと思って、常に脇に寄り添っていた。


退院当日も、正直退院できそうな体調でなく、かなりの疲れで今にも倒れそうだった。


出産後、分娩台から車椅子に移されて家族の待つ自分の部屋に戻った時、

突然、世界の『電源が落ちた』。

目の前が歪んで、気分が悪くなり、

その後、真っ暗。

すぐさま、異様な世界が目の前に広がり、

妙なピエロやら、見ず知らずの他人ばかりが騒々しく私の顔を見入っている。

変に渦巻くこの世界…

何だか居心地悪いな~

ここ…どこ?



なんて思っていたら、

私はベッドの上に横になり、目の前にはついさっき我が子を取り上げてくれた助産師さんと看護士さん。


その向こうに青ざめたD君の顔があり、視覚の隅には不安で固まったペコちゃんの顔がある。


瞬く間に私が意識を失って、みんな大騒ぎだったらしい。

覚醒した私の手を、D君がただただ握りしめていた。





そんな事、今までなかったし、やっぱり今回は無事に終わった事が感謝に値する経験なんだと思う。



Good job!

Good job!

You did a good job!!


ボケーッとしている私の右手を力強く握りしめながら、同じ言葉を繰り返す夫のD君。

私の右手を喰わんとするかの様にキスキスキス~

He's beautiful!!


去年から続く『厄年』の疲れと金融危機のストレスで冴えない色した彼の顔は、今や桜色。目は希望の泉と化している~



あぁ~無事に生まれたんだ~

無事に終わったんだ~


そんな風に感慨に浸っていると…


Wooow!!!
That was fast!!!


と、甲高い声…





そぉっだ…

ペコちゃんいたんだ…っ

我に返って、D君の傍らに寄り添う小さなペコちゃんを見下ろすと、

『マミー、きょうよくがんばったねっ!!!!

と、大きな目を興奮に躍らせて私にすり寄るペコちゃん。



どうやらbabyが出てくる瞬間を横から見ていた様で(あまりに急展開だったのど、あまりにペコちゃんが静かだったせいで、みんな彼女の存在をちょっと忘れた模様あせる)、私やD君でさえ見ていない様な、『あちら』側の詳細を後々詳しい教えて下さいまして…

結論からして、6歳のペコちゃんは、今回の経験でかなり感動したようで、麻酔がなかなか切れずに出産後も結局約3時間分娩台で過ごした私の傍らに常についていて、

『マミー、すごいねードキドキ

『Baby、おちんちんついてたね~ドキドキ

と、とにかく興奮しっぱなし。



37週1日で約3900gあった我が子を産み出したにも関わらず、今回も切開/傷なしで済んだ安産。


看護士さん達に連れられて、計測やら着替えやらしている息子クンが、目の前の液晶TVに映し出されている。






本当に、







もう一人、








うんぢゃったよ…








よく夢に見るような、雲の上をスキップしているかのような感覚で、信じるには巧すぎる話だな…




なぁ~んて思いながら、心地よい睡魔に襲われる出産直後の昼下がりなのでした。