【白内障手術】気をつけた方が良いこと まとめ② | らびのブログ 〜Labyrinth〜 喘息と共に&日々のこと

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日々の出来事や成人発症した喘息の事…等々、あれこれボチボチ綴っていきたいと思います。

遅くなりましたが、前回の続きです。




モノビジョンは、良く考えて慎重に


個人的には、やめておいた方が良い、と思うぐらいですが…。



モノビジョンとは、片眼のピントを遠くに、もう片方を近くに合わせる事で、両眼で見た時に近くも遠くも見えるようにする方法です。


初期の老眼対策として、コンタクトレンズでモノビジョンにする手段もあります。



白内障手術でも同様で、眼内レンズのピントをモノビジョンにする事で、近くも遠くもある程度見えるようになるので、眼鏡の使用頻度を減らす事が、一応は、可能と言われています。


わざわざ自由診療の多焦点レンズにしなくても、保険適応の単焦点レンズで近くも遠くも対応出来るので、コスト的にもお得である、のだそうです。お札


単焦点だけど、焦点距離が少し長いテクニスアイハンスでモノビジョンにする手法なども眼科クリニックによっては、お勧めされていますね。



とはいえ、モノビジョンは、デメリットも結構あります。




私は、左眼にノントーリックレンズを挿入して、右眼にトーリックレンズを入れた時期に一時的にモノビジョン状態になりましたが。

右眼の視力が0.1〜0.2、左眼が0.6〜0.8ぐらいになったんですよね。

(「6/2 右眼白内障手術体験記④」で記事にしています)


執刀医の先生からは「このままモノビジョンでいく手もある」と提案されましたけど。

「モノビジョンは積極的には勧めていないが、元々不同視(ガチャ目)の人には話をしている」とも言われて。


ちなみに不同視とは、両眼で2D以上の度数差がある眼を言います。

私の場合、術前検査で度数と眼軸長(眼のサイズ)に左右差が結構あったので、不同視(ガチャ目)と判断されたみたいです。



でも、白内障の進行で近視が進んだだけなので、元々若い頃はそれほど差が無かったんですよね。


しかも、両眼とも近視同士だと、不同視と言っても左右差の自覚が無いというか…、見え方の違いはあまり分からなかったですし…。

特に強度近視だと、−8Dと−10Dであっても、焦点距離にすると12.5cmと10cmなので、大して変わりませんし。アセアセ


これが正視と近視だったら、左右で見え方がだいぶ違いますけどね。


なので、私がモノビジョン状態になった時は、見え方がかなり違ったので、とにかく眼が疲れました。ガーン

手元合わせで両眼近視のはずが、ほぼ正視と近視に近い状態でしたし。

乱視も強くて、ダブって見えていたので尚更です。ショック

眼鏡が無かったのもあって、ほとんど片眼ずつでしか物が見られなかったですね。



元々、左右差があって自然にモノビジョンになっている人は、無意識に片眼ずつを器用に切り替えて使い分けて見ている、のだそうですが。

脳の方もそれに適応しているそうで。🧠


人工的に後からモノビジョンになったからか、私にはそれが出来ませんでした。🙅🏻‍♀️



ちなみに、私の夫がモノビジョンの典型例でして。💦

片眼が弱い近視と乱視、片眼が正視なので、50代なのに老眼鏡不要で、車の運転も裸眼で出来ています。

本人は特に疲れもせず何も支障はないようです。

実に羨ましい限りですが。😓




そして、私の場合、モノビジョンといっても両眼での見え方は、さほど良くなかったです。

意図して計画的にモノビジョンにした訳ではなく、たまたまそうなったから、なのかもしれませんが。


何というか…確かに見えることは見えるけど、乱視のせいでクッキリダブっているし、両眼の像がボヤけながら重なり合っているような何とも気持ち悪い見え方で。ネガティブ

あまり上手く説明出来ませんが。アセアセ

スッキリ見える訳ではありませんでしたね。

違和感のある見え方でした。


こちらのホームページでもモノビジョンにした患者さんの訴えが載っていますが。下矢印

まさに私もその通りの見え方でした。


たまプラーザやまぐち眼科「モノビジョン」




私の場合、度数的にギリギリ−2D以下で、不同視とまではいかなかったので、先生もモノビジョンを提案してみたのだそうですが。


でも、実際の見え方としては、かなり左右差を感じました。


なので、両眼で見た場合でも、そこまで鮮明に見える訳ではないんですよね。

眼鏡を掛ければ済むのかもしれませんが、そうなると、あまりモノビジョンのメリットが無いというか…。

そもそもモノビジョンは、眼鏡依存度を減らすのが目的ですし。メガネ


乱視があると、近くも遠くも眼鏡が必要になるので、尚更モノビジョンは向かない気がします。



そして、やはり片眼でそれぞれ焦点距離が違うのは、眼も身体も疲れるし、慣れなかったです。

慣れるのに時間がかかる人も多いそうですし。


更に両眼で見ても同じ焦点距離にならないので、立体視が弱くなるという欠点もあります。



ただでさえ、眼内レンズはピント調整が出来なくなるのに、そこへわざわざピントをずらしてしまうと余計に眼や脳への負担が増えるのではないかな、と思います。

頭痛やめまい、嘔気、肩凝りとかも起きてしまいそうです。



そもそも、眼内レンズは、ピントがズレることもありますし、狙い通りにならないケースもあります。

ピントのターゲットの設定も大まかにしか出来ないですしね。

なので、モノビジョンとして上手く成立するかどうかも、実際に手術をしてみないと分からないと思います。

不確実な要素が多いですね。


オマケに眼内レンズには、ハローグレアの問題もありますし。星空

万が一、モノビジョンにしてハローグレアが起こってしまったら、日中はピントが合わずに見えにくく、夜間は更にハローグレアで見えにくい…で、終日不快な見え方に悩まされる可能性もあり得ます。😫




そして、もし見え方の不具合が生じた場合に、その後の対処が大変なのではないかと思います。


レンズ入れ替え手術は、数ヶ月以内まで、とタイムリミットがあるし、術中にトラブルが無いとも限らないし。

追加でレーシック手術をするのも、費用がかかる上にリスクがありますしね。札束


眼鏡を掛けるとしても、あまりに度数に左右差があると、不等像視といって、見える大きさに違いが生じてしまって、掛けていられなくなってしまいますし。😵

仮に遠くと近くに合わせたとすると、下手すると0Dと−3Dぐらいの差になってしまうと思います。


コンタクトなら不等像視はありませんが、術後ドライアイがあると、装用するのも辛くなる可能性もあります。



かと言って、眼鏡で対応出来る度数に設定すると、眼鏡がずっと必要な上に、近くも遠くも見え方が中途半端になって、モノビジョンとしてのメリットが弱くなる気がします。


マイクロモノビジョンといって、−1D以内で左右差を弱めにつける方法もあるそうですが。

個人的には、あまりメリットは感じないような気がしますね…。



もし、どうしてもモノビジョンにしてみたいのなら、眼内レンズで行うのではなく、眼内レンズを入れた後でコンタクトレンズで行う方が無難なのではないか…?という気がします。

完全な素人発想なので、出来るかどうか?ですけど。




そして、特に近視の不同視の場合は、モノビジョンではなくて両眼とも近視で揃えるのをオススメします。


自身の体験からですが、度数に差があったとしても、元々若い頃から両眼とも近視の人は、正視と近視にまでしてしまうと、かなり違和感を感じると思います。

眼鏡も両眼近視の方が慣れやすいですし。



どうせ眼内レンズでは、最低限どこか一箇所は眼鏡が必要になるのだし、わざわざ度数に差をつけて違和感のある見え方にしなくても良いのではないかな…、というのが私の結論です。


たまたまピントずれでモノビジョン状態になってしまったならともかく、敢えて眼や脳に負担がかかる上にリスクの高い見え方に変えなくても良いのでは…と思ってしまいます。


片眼だけの手術で、やむなくモノビジョンになったケースとかは例外ですけどね。アセアセ



モノビジョンに向いているのは、元々の見え方がモノビジョンで慣れていて、しかも同じ程度のピントに合わせられる人ぐらいで、かなりケースが限られていると思います。


モノビジョンは、上手くいけば良いですが、そうでない時の事も考えると、ハイリスクハイリターンな方法なのかな…と思いますし。



中にはモノビジョンを積極的に勧める眼科もあるそうなので、自分の生活スタイルからメリットデメリットを良く検討して、慎重に判断されることをオススメします。







モノビジョンの話だけで長くなってしまいました…。🙇🏻‍♀️


続きは、また次回へ。