既に12月ですが、いかがお過ごしでしょうか。
私は、喘息も落ち着いて、普通に過ごせています。
時間があるはずなのに、ブログは、少々ご無沙汰でしたが…。
遅れがちですが、皆さまのブログも少しずつ読ませていただきますね。🙇🏻♀️
喘息だけでなく、白内障手術関連で私のブログを読んでくださる方もいらっしゃるので、今回は、自身の体験に基づき、気をつけた方が良いことを挙げてみます。
白内障手術関連のまとめにもなりますので、以前の記事と内容が重複する部分もありますが、どうかご了承いただければと思います。
長文ですが、もしご興味があれば、ご覧ください。
まずは、プロフィールと経過から。
私の眼科的プロフィール
40代後半
ステロイド白内障・ステロイド高眼圧症
ドライアイ
デスクワークでPC作業が多い
[術前]
中等度〜強度近視(白内障による近視化あり)
強度の角膜乱視(約−3.0〜4.0Dの直乱視)
近視の単焦点眼鏡装用
(20年以上コンタクト使用歴もあり、数年前から眼鏡のみ使用)
[眼内レンズ]
手元合わせ
焦点距離30〜40㎝(−2.5〜3.0D狙い)
単焦点レンズ乱視用挿入
→テクニスアイハンス トーリック使用
[手術経過]
5/15 左眼白内障手術
ノントーリックレンズ挿入
連日手術の予定だったが、術後、薬剤による角膜上皮障害あり手術延期
5/30 右眼白内障手術
トーリックレンズ挿入
6/6 左眼眼内レンズ交換手術
トーリックレンズへ入れ替え
全て上方角膜切開で角膜乱視を矯正
[術後の経過等]
術後、高眼圧あり→点滴、前房穿刺施行
眼圧を下げるために緑内障点眼薬も開始
現在も継続使用中
ドライアイの悪化もあり、点眼薬継続使用中
両眼とも異常光視症であるスターバースト(グレア)が出現
現在も軽減されず、変化なし
眼鏡は、仮眼鏡作成→現在、遠近両用眼鏡を装用
−2.25〜2.50Dでおおよそ狙い通りのピント
裸眼では、手元30㎝前後が一番良く見える
弱い斜乱視あり
続いて、気をつけた方が良いことを挙げていきます。
両眼同日手術は避けた方が良い
連日続けての手術も、あまりおすすめしないです。
入院だと連日になってしまいますし、お仕事などの都合で連日希望、という方もおられると思いますが…。
私もなるべく早い復帰を目指したかったので、連日手術でお願いしましたから。
でも、やはり続けて手術するのは、なるべく避けるのをおすすめします。
両眼同日は最も避けるべきかと。
せめて最低でも1週間以上は空けた方が良いと思います。🗓️
片眼ずつの見え方を良く確認してから、次の眼を手術した方が良いです。
レンズ変更や焦点距離の調整も出来るので。
体験してみた結果、手術をしてみないと見え方は本当に分からないと実感しました。
やはり生身の人間の眼ですし、経過には個人差が生じるのだと思います。
私のようにノントーリックレンズを入れられたら乱視が酷くて、見え方が受け入れられずにトーリックレンズに入れ替え…、なんて事もあり得るし。
乱視だけでなく、ピントが予想していたより遠い、近い、もありますしね。
自分の想定していた見え方にならないケースも意外とあるのではないか、と思います。
私の場合、たまたま術後に角膜上皮障害を起こして延期になりましたが、今となっては、連日じゃなくて良かった、と思っています。
連日手術で、両眼ともノントーリックを入れられていたら、一体どんな見え方になっていたのか…。
手元が全く見えない上に、遠くも近くもクッキリダブってしまってピントが合わない…、裸眼ではどこもマトモに見えない…、となったのではないか、と。
考えただけでも怖いです。
何のために手術したのかが、分からなくなってしまいますね。
両眼ともレンズ交換手術をすれば解決するかもしれませんが、手術も感染などのリスクがあるし、出来ればしないに越したことはないですしね。
入れ替え手術は思ったより痛かったし…。
眼鏡で矯正すれば良い、と言われるでしょうけど、乱視が強ければ眼鏡での矯正にも限界がありますし。👓
下手したら、眼鏡に酔って掛けられない可能性もあります。
遠近両用にした上に乱視度数が強ければ、ますます眩暈がして掛けられないのではないか、と予想されます。😵💫
かと言って、コンタクトもソフトだと乱視の度数が弱いし、ハードはゴロゴロして充血が酷くなるし…。
今の私では恐らく使えないかと。😰
多分、執刀医の先生も「最終的に眼鏡で矯正するから問題ないだろう」と踏んで、最初、ノントーリックレンズを選んだのだと思いますが。
でも、所詮、医師も他人ですし、見え方は患者本人にしか分からないですからね。
今回の体験を通して、医師の言われるがままにならず、自分でも良く調べて確認する必要がある、とつくづく感じました。
どんなに腕の良いDrだとしても、全てをお任せにするのは、キケンです。🙅🏻♀️
乱視にはとにかく注意
特に角膜乱視が強い場合が要注意です。
乱視があると、見え方はかなり落ちます。
視力検査の数字上よりも、見え方の質が悪くなるというか。
私のように、強い乱視が残ると、手元合わせの筈なのに、手元が何をしても全く見えない、むしろ遠くの方がまだ見える、でもダブって見えている、なんて事にも。💦
これから手術を受ける方は、自分の乱視の程度がどうなのかを術前にしっかり確認しておく事を強くおすすめします。
そして、トーリックレンズの使用についても、主治医と話し合った方が良いと思います。
倒乱視の場合は、入れた方が良いでしょうし、恐らく先生からも提案されると思いますが。
直乱視でも、強度の場合は入れた方がやはり裸眼の見え方は改善します。
ただし、乱視軸が経年的に変化していく可能性を覚悟の上で、ですね。
特に40代ぐらいまでは直乱視が多く、年齢が上がるにつれて倒乱視化して来るそうなので。
一度トーリックレンズを入れたら、レンズ入れ替えも恐らく難しそうですし。
でも、私は今の見え方を優先したかったので、トーリックレンズに入れ替えました。
裸眼では見えなくても常に眼鏡を掛ければ良い、という考えなら、乱視の種類や度数によっては入れない方が良い場合もあるかもしれないですね。
一応、−1.75D以上の乱視あたりからトーリックレンズを検討するのだそうですが。
ギリギリぐらいの度数なら、ノントーリックにして眼鏡で矯正の方が後々良いかもしれません。
将来的に他の内眼手術をまた受ける可能性もありますし、眼内レンズの偏位やトーリックレンズの軸ズレのリスクもあるので、長期的に考えた方が良いかもしれませんね。
そして、ここに挙げた事は、素人考えでしかないので、まずは、主治医の先生と良く相談するのが大事かな、と思います。👨⚕️
単焦点レンズでもハローグレアは起こる
異常光視症であるハローグレア、スターバーストは、多焦点レンズで良く問題になりますが、単焦点レンズでも起こります。
単焦点レンズだと、ハローグレアはあったとしても、少なくて軽度、だと言われていますが。
私の見え方は、自分では酷いと思っています。
ギラギラとした光の筋が長ーく放射状に伸びて見えるし、夜間は、毎日花火大会みたいな視界です。🎇
車を運転していると、1kmぐらい先の対向車のヘッドライトまでもが反射して、光がバースト状に見えるので、かなり眩しいです。😵
私の場合、左眼が特に強くて、放射状にだけでなく、加えて扇状の光も斜めに伸びて見えています。🪭
夜間の見え方は、術前に比べれば、ダブりが減ってクッキリ見えますが、眩しさに関しては、大差ないというか…、酷い見え方ですね…。
冬は、あちこちでイルミネーションも盛んになりますが、私には恐らく地獄のような眩しい見え方になるだろうと思われます。
見に行きたいとも思えなくなったのが、残念ですね…。
ハローグレア、スターバースト…かなりツラいので、眼内レンズ選びは慎重に、です。
私は聞きませんでしたが、可能であれば、術前にレンズの種類を確認した方が良いです。
単焦点レンズの場合、純粋な単焦点レンズなのかどうか、も。
単焦点といっても、テクニスアイハンスは、僅かながら加入度数があるので、一般的な単焦点レンズに比べて構造的に多焦点的な要素もあるのかもしれない、と思いました。
ハローグレアが起こりにくいレンズ…とは言われていますが、起こらない訳ではない、ということですね。
ちなみに健康保険適応の多焦点レンズであるレンティスコンフォートも、ハローグレアや更にゴースト現象が見られる事があるそうです。
やはり構造的に複数の焦点があるので、多焦点レンズの特性が見られるのかもしれませんね。
ハローグレアについて、執刀医の先生からは「時間が経てば気にならなくなる」と言われましたが、恐らくそれは無いだろう、と私は思っています。
気にならなくなるのは、脳が順応して慣れるから、というだけで、実際の見え方は改善しないと思いますし。🧠
そして、「暗くなると瞳孔が広がって眼内レンズのエッジに光が反射する」と同じく先生から説明を受けましたが。
なので、「ハローグレアは瞳孔径が大きい若い患者に多い」とも言われて。
ちなみに私の瞳孔径は両眼とも約6mmでした。
高齢者だと平均して約3mmぐらいの人が多いので、やはり瞳孔の大きさに左右されるのかもしれません。
とはいえ、若年でも2mm台という人もいるので、個人差があるようです。
視力矯正目的のレーシック手術でも、瞳孔径が大きいとハローグレアが生じたり、手術の適応外になることがあるそうですが。
近視の人は、元々眼球が大きいのもあって、瞳孔径も大きい人が多いらしいので、特に要注意みたいです。👁️
もし術前に聞けるのであれば、自分の瞳孔径も教えてもらうと良いかもしれませんね。
そう言えば、夜間運転の対策として、ナイトドライブレンズの眼鏡を試しましたが。
やはり、スターバースト自体は変わりませんでした。
視界が少しスッキリ見えるのと眩しさが若干良くなるので、使わないよりはマシに見えるかな?程度です。
気休めにしかならないですね。
と言っても、少しでも軽減させたいので、使っていますが。😓
私が入れたのは、安価なレンズだったので、もう少し高額なナイトドライブレンズなら、また見え方が変わる可能性もあるかもしれませんが…。
果たしてどうだろう?
夜間運転用のレンズは、規制もあってあまり暗い色には出来ないそうなので、限界があるのかもしれませんね。
ハローグレアの根本的な解決策は、多分、レンズ入れ替えしかないと思いますが。
私の場合、術後半年経っているし、もはや難しいでしょうね。
しかもトーリックレンズなので。
術前にレンズをとにかく慎重に決めるしかない、と思います。
これは、私個人の勝手な考えですが。
近視で手元合わせならば、普通の単焦点レンズの方がむしろ良いのかも、しれないです。
アイハンスやレンティスコンフォートのようないわゆる保険適応の次世代レンズで、多少焦点距離が長くなったとしても、手元合わせの場合、メリットはほとんど感じられないので…。
加入度数によって焦点距離が長くなるレンズは、遠く合わせの場合にメリットがあるだけだと思います。
(特にレンティスコンフォートは遠く合わせ向き)
焦点距離よりも、ハローグレアに悩まされる方がよっぽどキツイです。
アイハンスもレンティスコンフォートも、次世代レンズと言われるぐらいで、性能としては良いレンズなのだと思いますが、それぞれ合う、合わないがあるというか…相性があるのかな、という感じがしますね。🤔
術後の回復には個人差がある
当たり前と言えば、当たり前ですが。
術後翌日から良く見える、なんて人もいれば、見えにくい人もいます。
元々の裸眼視力や眼科的な基礎疾患にも左右されますしね。
あとは、生活スタイルにもよるし。
私は、術後に色々トラブルが続出したのもあって、正直、「良く見える」とは中々思えませんでした。
以前の記事でも触れていますが。
体内に人工関節を入れる手術をしたら、すぐに元通り動けるようになる訳ではなく、リハビリ期間が必要ですが、眼の手術も同じく期間が必要で、視機能の回復には時間がかかるんだな、と実感しました。
術後半年経った今になって、ようやく回復したかな、と思えるぐらいです。
これは、私の場合、ですが。
術後、仕事復帰してPC作業をしたら、短時間で眼が疲れてしまって。
だいぶ眼に負担がかかっていましたね。
よく眼科のホームページなどでは、デスクワークなら手術翌日から仕事復帰可能、と言われていますが、これは本当に人によります。
私には無理でした。🙅🏻♀️
私は、最終手術後約10日経ってから復帰しましたが、それでもとにかく眼が辛かったです。😣
最初、仮眼鏡で単焦点だったので、眼鏡を掛けると手元が良く見えないし。
眼鏡を掛けたり外したりばかりしていました。
PC画面と手元を見るのを繰り返すと、ピントが合わせられないし。😫
焦点が固定された見え方、ピント調節が全く出来ない見え方に中々慣れなかったですね。
時間が経つにつれ、近くも遠くもどこにもピントが合わずに見えなくなってしまうことも、よくありましたし。
ドライアイで眼がパサパサゴロゴロしていたのもあって、余計に見え方が悪くなっていました。
仕事が終わるといつも眼がショボショボして、真っ赤に充血していました。😰
私個人の経験からですが、PC作業とスマホ操作をするのが一番眼に負担がかかるな、と感じています。
TVを見たり、本や新聞を読んだりするのとは負荷が違います。
なので、長時間PCに向かって近業が多いデスクワークは、身体自体の負担はそれほどではなくとも、眼への負担が大きいです。
現代人の生活や仕事は、近業がなくあまり眼を使わないで済む作業なんて、ほぼないぐらいだと思いますし。
車の運転だって遠方視とはいえ、眼を酷使してますからね。🚗
肉体的負担がそれほどではなくても、眼の負担が大きい生活スタイルの方が多いと思います。
なので、仕事復帰は、内容にもよりますが、数日でも休んでからをおすすめします。
無理は禁物だと思います。
長くなりましたので、一旦この辺で。🙇🏻♀️
次回に続きます。