こんにちは!
クラリネットの藤田成美です!
自己紹介の続きです。
前回の自己紹介記事はこちら↓
そんな感じで、はじめからクラリネットが上手だったわけではないけれど、先生方の教えや周りの助けもあり、無事に国立音大に合格することができました。
入試の詳しい順位は聞いていませんが、先生曰く真ん中らへんだったとのこと。
それほど目立たない学生として入学したけれど、卒業を迎えるころには東京都の代表に選ばれるくらいに上達していました。
♯国立音楽大学東京同調会新人演奏会
みんな同じように練習している中、どうして周りよりも速いスピードで上達することができたのかな、
今日は自分の大学時代取り組んでいたことについて書いていきたいと思います。
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入学して感じたこと
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高校時代は弦楽器の部活に所属していたので、クラリネットはそれまで完全に個人競技。
吹奏楽部の子たちが楽しそうにアンサンブルをしているのを横目に、帰宅後いつもひとりでクラリネットを練習していた私にとって、誰かとアンサンブルするって憧れだったんですね。
なので、入学してまずはじめに思ったことは、
「なんて素敵な空間なんだろう。」
これでした。
「キャンパス内にこれだけの数の音楽好きが集まっている。楽器をもっている。そこかしこから音楽が聴こえる」
そんな空間がすっごい輝いてみえました。
また、大学には数多くの「特殊管クラリネット」があるのも感動でした。
普段吹いているクラリネットとは別に、クラリネットには高い音がでるクラリネット、低い音がでるクラリネット、音域ごとにたくさんの種類の「特殊管クラリネット」があります。
(高校吹奏楽なんかでもEsクラリネットやバスクラリネットなどはよく使われますね)
そんな「特殊管クラリネット」も、私は大学に入学してはじめて触ったので、見るもの出会うものどれもが珍しく、新鮮に感じました。
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課題に追われて
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何もかもが珍しい環境。
好奇心お化けの私は、自分のキャパを考えず片っ端から「私やる!やる!」と手がけていきました。
たとえば、4年間通して履修するブラスの授業では常にEsクラリネットを担当していましたし、
アンサンブルの授業でもほぼ毎回特殊管を吹いていました。
AsクラリネットにEsクラリネット、アルトクラリネット、バセットホルン、バスクラリネット、コントラアルトクラリネット、コントラバスクラリネットetc.
ドイツ管とかも含めて、学校にある楽器は全てコンプリートしたかな笑
その他にも、アンサンブルの授業だけでは物足りなくて、
・フルート/クラリネット/ピアノのアンサンブル
・バセットホルン3本のトリオ
・木管五重奏、学内と学外の2グループ
・学内の有志で集まったオーケストラ
・声楽/ヴァイオリン/クラリネット/ピアノのグループ
・師匠の指揮する一般吹奏楽団のエキストラ(毎週土曜)
など、学校生活以外にもこれらのグループ活動をしていました。
週1度の専攻実技レッスンにもっていく課題準備が大変と噂される音大生活。
それに加えこれだけいろいろなものに手をつけていたので、はじめのうちは課題が山積みになってしまったこともありましたが、
2年生にあがる頃にはなんとかこなせるようになり、
それに、特殊管なんて大学を卒業してしまったら練習どころか楽器すら用意が難しいものなので
今振り返ってみると、学生時代にたくさん経験しておいてよかったなと思います。
これらの活動を通して編曲や読み替えのスキルも身につきました!!
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表現の仕方はどうやって育てたか
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ところで、楽器の吹き方や練習の仕方は自分の経験だったり、身体の仕組みを勉強・理解することで教えたり、教わったりしやすいものですが、
「音楽表現」って皆さんはどうやって学びましたか?どうやって教えていますか?
音楽に正解はないっていうし、目に見えないものなので感覚的な部分が多く、
楽器の吹き方などの技術面の練習とは少しわけが違いますよね。
私は大学時代に、その「音楽性・音楽表現」が目に見えて上達っていうか・・・
曲の構成力があがって説得力のあるものに変化したきっかけがハッキリとあるので、今回はそれについてちょっと触れたいと思います。
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台本と楽譜
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そのきっかけというのが、大学の時にほぼ趣味で履修した「演劇」の授業でした。
おそらく声楽科や幼児教育科向けにある授業なのですが、
国音のシラバスを眺めていると、演劇関連の授業がめちゃめちゃ充実しているのに気が付いたので
「なんか面白そう。笑」
それだけの理由で、演劇関連の授業を色々ととっていました。
面白半分にとった演劇の授業。
だけど、ものすごい奥が深い世界で、音楽とかなり通じるものがありました。
演劇の授業でよく扱った、宮沢賢治さんの作品や、星新一さんの作品。
星新一さんの本を読まれたことのある方はご存知かと思いますが、
現実世界とは少し違う、一瞬「?」が浮かぶような独特な世界観の作品が多いですよね。
そんな作品も劇として仕上げるときには、作品(台本)を隅々までよく読んで、自分の中で答えを見つけださなければなりません。
何を伝えるために
どのくらいの速さで話すのか、
どのくらいの声のトーンでセリフをいうのか、
どこにどのくらい言葉と言葉の「間」をとるか
表情、頭から足の先までの所作、
舞台の照明の色、服の色 etc.
「なぜそうするの?」と聞かれたら、すべてに自分なりの理由を話せるようにする。
大学の中の授業のひとつである演劇だったけれど、
舞台の隅々まで考えを巡らせ、ひとつの作品として仕上げる。そんなことを徹底した授業でした。
これは私たちが音楽を演奏するときにやっている作業と同じで、
目の前の音符が吹けるだけではなくて、曲の隅々まで考えを巡らせ、音楽を構成していきます。
音楽をひとつの「物語」ととらえてみると、
楽譜は「台本」にあたるし、
フレーズは「文」、
音符は「言葉」に置き換えられます。
物語(曲)全体を見て、
ひとつひとつの文(フレーズ)の言い回しを考えて
言葉(音符)を発する
そんなことを改めて、私は演劇の授業から学ぶことができたのです。
大学時代は他にもいっぱい表現を学ぶ機会がありましたが、それでも自分の中ではこれが強烈に根本にある気がします。
卒業試験の演奏の後に審査員の先生方からいただいた講評には
「上手な人はいっぱいいるけれど、ここまで音楽に惹きこまれた演奏をしたのは君だけだった」
と言って頂いたのを、いまでも嬉しく覚えています。
さて、思い出話のようになってしまいましたが、これは自己紹介の記事なので、自己紹介風に今回の記事をまとめると…
あらゆる特殊管を吹いてきたし
色々なアンサンブルもやってきたし
編曲もするし
音楽表現については表現のプロから「演劇」を通して学んだことが私の中の根本にあります
っていう紹介でした~!
次回は、大学卒業後のお話です!
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