11月3日に、セルクル・イグレックのコンサートに行って来ました
セルクル・イグレックとは、ピアニストの鈴木靖子先生が主宰する、プロの声楽家のグループです。
そのシーズンでテーマを決めて勉強し、公開レッスンを行ったり、コンサートを開催したりなさっています。
↑「フランスの調べをあなたへ」 生誕150周年記念 ドビュッシー歌曲の夕べ
~若きアシル=クロードのロマンスをめぐって~
ホールは原宿のアコスタジオ。
20年ぶりくらいに行ったアコスタジオは、相変わらずの木の温もりと、小ホールなのに豊かな残響で出迎えてくれました。
今回のコンサートでは、なぜか今まで埋もれていて、日本ではやってなかった(本邦初演)曲もあり、オール・ドビュッシープログラムと言うのも、素晴らしかったです
曲目
「星の夜」
「美しき夕べ」
「パンヴィルの7つの詩」1、夢想 2、願い 3、リラの花 4、セレナード 5、お目覚めはまだ 6、薔薇 7、艶なる宴
「ブルジェの詩による歌曲」 ~愛惜、楽の音、アリエルのロマンス~
「眠れぬ夜」~ドビュッシー自身の作詞による歌曲~Ⅰ終わりなき夜 Ⅱ彼女が入ってきたとき
「スペインの唱」(二重唱)
「ブルジェの詩による歌曲」~二つのロマンス、ロマンス霧のように消え、悩める魂~
「ヴェルレーヌの詩による歌曲」 艶なる宴 第一集 2、あやつり人形 3、月の光
「二人の恋人たちの散歩道」 1、この暗い洞窟の畔 2、わが勧めを信ぜよ、愛しのメクリーヌ 3、この胸の戦きは
「フランソワ・ヴィヨンの3つのバラード」 1、ヴィヨンがその恋人に送るバラード 2、ヴィヨンが母の願いにより、聖母に送るバラード 3、パリ女のバラード
総勢12名の(声楽9人、ピアノ3人)の圧巻なコンサートでした
とにかく、素晴らしかったの一言ですね
プログラムの歌詞の和訳を、歌う本人が書いているのも素敵でした。
ちょっと、出演者で知り合いの方の感想を書かせてください
(面識のない方への感想は、失礼にあたると思いますので、割愛させていただきます。)
初々しいYちゃん、声が若い
どんどん経験を積んで、ステキな声楽家になってください。
岩成由美子さん、AAAの初回でも歌ってくださいましたね
相変わらずの聖なる歌声に聴きほれました
笠原身奈子さん、ずいぶん共演させていただきましたが、それもすでに10年前くらい
コロラトゥーラは健在で、華やかでした。
坂口千栄さん、昨年10月のAAAにご出演くださったベテラン声楽家です
今回は、ほんっとに「ベテラン」の意味を教わりました
空間の響かせ方を知っている…というのでしょうかステキでした
池端歩さん、AAA初回からご出演くださり、プログラム作成までこなしてしまう、才女
安定感のある歌声に、心癒されました…いや、心にしみたというか。
ますます磨きがかかってますね素晴らしいです
岡部ゆかりさん、夏に聴いたときも、舞台裏から「ブラボー」と叫びたかったのですが、いつ見ても、本当に華やかで、ステキな方です。
笠原さんとの二重唱、圧巻でしたソロも素敵です
曲名の「艶なる…」って、ピッタリですね
そして、プログラムのトリは丸岡千奈美さん…
千奈美さんのリサイタルで共演させていただいたのは、11年ほど前。
共演した以外のリサイタルにもお伺いいたしましたが、地方(遠方)にお住まいなため、そのあとは東京でのリサイタルはなさってなかったと思います。
しかし、今の千奈美さんのリサイタルをぜひ、お聴きしたいと強く思いました
元々の透明な歌声、どんどん引き込まれる表現力
もっと見ていたい、もっと聴きたい…と本当に強く思いました
ステキでした
最後に、ピアニストの鈴木靖子先生、小高まき子さん、靖子先生はAAAを共に主催してくださった、「みんなの頼り」な先生です。小高さんも今年5月AAAでご出演くださいました
お二人とも、お疲れ様でした
アンコールにお二人の連弾で「メヌエット」、とても上品で、涙でそうでした
素敵なコンサート、ありがとうございました~