昨日はオペラシティのリサイタルホールで開催された、「真夏の夜の室内楽」というコンサートに行って来ました。
このコンサートは、若くして亡くなったアレクセイ・スルタノフの生誕記念日に寄せて、アレクセイ・スルタノフの奥さんでチェリストのダーツァ・スルタノフ(アメリカ在住)と、弟のセルゲイ・スルタノフ(ロシア在住)のお二人を迎えての室内楽のコンサートでした。
プログラム
パガニーニ 「モーゼ幻想曲」
フランク「ヴァイオリン・ソナタイ長調」
チャイコフスキー「アンダンテ」
ブラームス(クライスラー編)「ハンガリー舞曲第1番」
ピアソラ「リベルタンゴ」
ドボルザーク「ピアノ五重奏イ長調Op.81」
出演者
コントラバス 津田礼仁
ピアノ 呉 信樹
ヴァイオリン 小澤郁子
ピアノ 小澤英世
チェロ ダーツァ・スルタノフ
ピアノ セルゲイ・スルタノフ
アンサンブル・エズポワール
ヴァイオリン 田澤明子
ヴァイオリン 嵯峨真知子
ヴィオラ 三上賢一
チェロ 嵯峨正雄
とにかく、のっけからコントラバスでのパガニーニ
どうやって演奏するのか
コントラバスの弦ばかりを目で追ってしまいました
コントラバスってこんな高い音出るんだ
元曲はヴァイオリンのG線のみで演奏されるそうですが、コントラバスでは一番高い弦を短3度上げて、調弦するそうです。
そして、フランク。
フランクのソナタは、大好きな曲なので、何度聴いても幸せです
本当にこれが演奏できるヴァイオリニスト(フルーティスト)さんは羨ましい
サックスの楽譜が出ているので、クラリネットでもできないかと思いますが、2楽章を考えると、ダブルタンギングできないシングルリード吹きは、悩んじゃうんですよね
(クラリネットでダブルタンギングをする人がいますが、ソロには向かないと思います。吹奏楽なら止むをえないと思いますが)
チェロのダーツァさんは、とっても背が高く、モデルさんのようなカッコイイ女性でした
「小さいチェロを持っているのかしら」
なんて思ってしまうほど、チェロが小さく感じる背の高さなんですよ
男性陣より高かったような気がします
(男性陣のみなさんも、背が高かったんですけどね)
そんなダイナミックな彼女の演奏は、素晴らしくて、もう少しソロを聴きたかったというのが正直な感想です。
小品3曲…アメリカ在住の彼女が、ロシアの義弟さんと、日本で合わせての本番というと、小品が妥当なのかもしれないですが、できればもう少し大きな曲も聴いてみたかったなぁ
無伴奏でもいいから。
後半の、ドボルザークはセルゲイさんのピアノで、弦楽四重奏と共に演奏
これも、難しい曲ですね。
何回リハーサルできたのかなぁ…なんて、考えてしまいました
エスポワールのヴィオラは、「トリオ京」の三上さんです。
次に会った時に、裏話をお聞きしたいなぁと思ってしまいました。
ドボルザークは、アレクセイ・スルタノフのコンクールで優勝した時の思い出の曲なのだそうです。
この曲は、バランスも音楽性も難しいなぁと思いながら聴きました。
こんな大曲を、少ないリハーサルで本番やったみなさん、お疲れ様でした
エスポワールのカルテットは、カルテットだけでぜひ、聴いてみたい感じがしました。
機会があったら、ぜひ聴いてみたいです。
聴きごたえのあるコンサートでした~