下の記事は、タイの重要ニュース2本です。
カンボジア、タイを行き来する方にとって、
尋常ではない状況であります。

このニュース、ここ数日、ずっと気になってますが
もしかしたら、国境も封鎖されるかもしれません。
タイの現首相、アピシット氏がタクシン氏を
許さないかもしれないです。
今後のタイ、カンボジアのニュース、
要チェックですね、、。

「タクシン元首相がカンボジア入り」
11月10日19時54分配信 産経新聞
【シンガポール=宮野弘之】クーデターで首相の地位を追われ、その後在任中の汚職で有罪となり、海外逃亡中のタイのタクシン元首相が10日、カンボジアに到着した。タクシン氏は同国のフン・セン首相の経済顧問として、12日に首都プノンペンで300人の経済専門家を前に講義を行う。タクシン氏の身柄引き渡しを求めるタイのアピシット政権は10日の閣議で、タクシン政権時代に交わした両国沖での石油・ガス田の共同開発に関する覚書の破棄を決めるなど反発を強めており、両国関係がさらに冷え込む可能性がある。
カンボジア国営テレビは10日、自家用機でプノンペンの軍用空港に到着したタクシン氏が、フン・セン首相の手配したボディーガードに付き添われ、車でプノンペンに向かう様子を伝えた。タクシン氏はその後、フン・セン氏と昼食を共にし、さらに夕方からはフン・セン氏の家族と夕食をとるなど親交を暖めたという。2人はタクシン氏が実業家時代からの知り合いで、ゴルフを共に楽しむなど個人的関係も深い。クーデター後も2人は連絡を取り合っていたとされるが、タイとの関係に直接的な影響は出ていなかった。
ところがフン・セン首相が10月下旬、タクシン氏を経済顧問に任命し、カンボジア国内に邸宅も提供する用意があると発表したことで事態が急転。タイ政府はタクシン氏がカンボジアに入国した場合、身柄を引き渡すよう要求していた。
カンボジア政府によると、タクシン氏の今回の滞在期間は2、3日で、「彼はカンボジア国内で政治に関係することは一切行うことは許されない」(パイ・シパン報道官)と表明。タクシン氏も、カンボジアに定住する考えはないと述べている。
ただ、タクシン氏が隣国に自由に出入りできるようになれば、タイ国内のタクシン派が勢いを増すのは確実だ。その場合、タクシン氏が外国勢力の力を借りる形となり、反タクシン派が反発を強めるのは必至だ。すでに反タクシン派は15日にタイ各地で抗議デモを行うことを決めている。
2009年11月11日
「対カンボジア断交によりカンボジア側に300-400億の観光損失」
タイ旅行代理店協会のアピチャート代表は10日、外交レベルの引き下げに迄発展したタイとカンボジアとの対立によりカンボジア側の観光関連に約300億から400億バーツの損失がもたらされるとの見通しを示した。
ヂャルゥン代表によると、両国間の対立によりもたらされたマイナスイメージによりヨーロッパを中心とした観光客がカンボジアの代表的な遺跡であるアンコール・ワットへの訪問を控え、タイの東北地方に点在する同時代の遺跡への訪問に切り替える動きが見られる事から、この対立によりタイ以上にカンボジア側に大きな打撃がもたらされる事が予想されるという。
一方、タイ観光サービス業協会のヂャルゥン代表は、カンボジア訪問を予定しているタイ人観光客の95%が予定をキャンセルないしは延期し、内20%が目的地をラオスに、10%がミャンマーに切り替えている事を明らかにした。